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戦国異伝~悠久の将~  作者: 海土竜
戦国異伝
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さらに多くの貢ぎ物

 しかし京を抑えたのは正解だったな。朝廷と将軍を手中に位階も好きにできるから地方の大名はいくらでも貢物を送って来る。まさに天下人のための天下よ。

 どれどれ、次は何が送られてきたのかな……?

 宛名が書いてあるな、足利義輝様へ。

 まさか天下人の傀儡である将軍の分際で個人的に貢物を貰っていたのか!

 おのれ……おのれ許さぬぞ!


「おー、今年も相良家から貢物が届いたか」


「義輝、今年もって毎年貰っているのか?」


 こいつにそんな仲のいい友達がいたとは誤算だった。てっきり剣術馬鹿で誰からも相手にされて無いとばかり思っていたのに。


「確か九州とか言う辺境の地に住んでいるらしくて会った事ないけど、名前に『義』の字をあげたらめっちゃ喜んで毎年贈って来るんだよ」


「何だその気前のいい親戚のおじさんは!」


「親戚というか、いちよう俺が室町幕府だし……」


「名前を一文字やっただけで、毎年貢物が来るのか……それなら秀頼の『頼』もやろう。これから義頼と名乗れせればよい!」


「いや、義陽って俺のつけてやった名前あるんだけど……」


「さては、貢物を独り占めする気だな」


「そうです! 独り占めはずるいです。千絵も『絵』の字をあげますので貢物ほしいです」


「わしも貢物貰えるなら、松永の『永』をやるぞ!」


「小田城はやらんぞー!」


 こうして相良義陽は『相良永義頼絵陽』と新しい名前を賜る事になった。


「……まさか、朝廷より、こんな名前をいただくとは…………マジ、かっけー!!」


 と、さらに多くの貢物を収める事にした。

 しかし、京では気にも留められない石ころであっても、それを受け取った日本の修羅の地・九州の民に激動の種を蒔く事になる。


「島津家を差し置いて名を貰うなど許せん!」


「まぁ落ち着け、所詮、奴は九州最弱」


「わしは茶筒だけ手に入ればよいがのう……」


「天草家の復興のために!」


 ついに戦国大名が雌雄を決する天下統一をかけた戦いの火ぶたが切って落とされる!

 関ケ原を越えた大戦!

 天下を手中にするのは、誰なのか?

 だが! 九州とか言う田舎に住む大名に出番はなかった。

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