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俺が幼女になって異世界LIFE  作者: のりとも
第2章 不滅の誠
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第2章8話 『特訓イズ・ザ・ベスト」

ゼロの書Ⅶ





黒蛇は1度体内に潜む悪を解き放つために繭になる。その繭がいつかえるかは誰も知らない.....知る由もない。






繭蛇になった時点で人類の未来は絶たれたようなものだからだ。





************************




野原に佇む異様で場違いなものが存在していた。



「くっそ!出てきやがれ!!ぶっ殺してやるっ!!」

蛇の繭はあまりにも硬く剣で切れないほどだった。




……あと少しだったのに!!この卑怯者っ!

俺は繭に全力で剣を振るっていた……が、全く効いていなかった。




「くうさん。ここは一旦引き上げて作戦を練りましょう。ここまで出来たのなら上出来です。あの繭は一旦王都の兵士たちに見張りをさせて、変化があったら伝えるようにします。」



「ああ、そうしてくれ。」

あぁっ!あと少し足りなかった!!俺がもっと強ければ倒せたのに!!




この時俺は最強になると決めた。





************************





「さて、あの繭なのですが剣で切ってみた感想はどうでしたかくうさん。」




「ああ、あれはまるで石のようだったよ。見た目は糸なのに剣じゃ全く刃がたたねぇ。」





「古い書物に書いてあったのですが黒蛇の中に潜んでいる悪は出てくる前に1度繭になると。」

………まだあの中に化け物がいるのか。今かえったらきついな。みんな疲労しているし。





「それであれは放置しておくのか?今の内に処理できないかな?」




「残念ですが、鎖で繭を固定しておくのが精一杯です。まず重すぎるのとどうやら体に刻んである魔術で動かせなくなっているようです。」



「そうか。なら仕方ない……でもいつかえるか分かんないんだろ?その間俺らは特訓してきてもいいかな?かえりそうになったらすぐに向かえるようにテレポートするから。」




「えぇ、それは別に構いませんが体をまずは休めてください。では私たちはかえる前に新たな対策を練っておきます。」




こうして各自次にやるべき事が決まったのだった。




************************




大きめの日本風の庭園が広がる庭を見ながら俺たちは無になっていた。静かな空間に響き渡る心地よい鹿おどしの音。





そう、俺らは寺に特訓にきていた。



「………ぐぅ。」

集が居眠りをすると警策が集の方にクリティカルヒットしたのだった。



「いったいっ!?もうなんで特訓が寺修行なのー!?」




………いやー、特訓といったら寺で修行しかないだろ。てか座禅で寝るなよ。これで20回目だぞ!……どんだけやる気無いんだよ。見てみろよ横のユメなんてこれは上手に座禅を……していなかった。




「……ぐぅ。」




…………寝るなぁぁ!!貴様らなんのために座禅しとるんじゃぁー!!そして2人には警策による制裁が行われた。バチンと痛そうな音がなると…

『いったーい!!』




見事なハモリが耳に入ってきた。……寝るからいけないんだぞ。



「……ぐぅ。」



……………………まだ懲りないのか集は!!あいつMか!そんなに警策で叩かれたいか!!





こうして騒がしい特訓が始まったのだった。

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