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俺が幼女になって異世界LIFE  作者: のりとも
第1章 異世界はそんなに甘くない
11/33

第1章10話『リア充戦争 目玉焼き戦』

リア獣降臨。











*************************




ものすごく顔が熱い。きっと真っ赤だ。




目の前のユメも顔が真っ赤。




なんだろう、ものすごく照れ臭い。いままで生きてきて振られたことしかなかった俺には頭の中が真っ白になってしまった。




凄くうれしくて、でも凄く恥ずかしい。何だろうか胸の中から熱くなっていく感覚。




「……………」


「………………………………」


「………………………………………………………」




お互い顔が真っ赤のまま無言の時間が続いていた。




「……えっと、俺はユメのことが…」

言おうとしたところでユメが俺の唇に人差し指をつけてきた。


.....なっ!?



「………………………………………えっと、その空夜様、返事はまた今度でいいです。……えっともう遅いので寝ますね。おやすみなさい。」



ユメは真っ赤な顔のまま部屋を出て行った。





「…………うぅぅ〜!!あーっ!手玉に取られたぁぁぁぁあ!」



俺はその夜ベットの上でジタバタしていたのだった。





*************************




次の日ベットの上でジタバタして寝れなかった俺は寝不足のままリビングへ向かった。




リビングにドアを開けて入ると隅からとてつもない気配を感じた。おそるおそる隅を見るとそこには壁の木の線を数えている集がいた。




「…100、101、102、103、104、104……」



………そんなにトラウマになってしまったか。

っておい、104のあと104になってるぞ。



仕方ない今度美味しいものでも奢ってあげようかな。




「おはようございます。くう様。くう様っていい名前なのでこれからもくう様で呼びますね。」




「おっおう。」

なんだろう昨日の夜のことが頭に残って顔をみるのが恥ずかしい。

俺はテーブルに並べられていた朝食の様なものを指差した。



「これは何?」



「朝食ですが?」



「………えっ?」

…何故朝食に疑問をもつかというとテーブルの上に並べられていた皿の上には日本でもお馴染みの朝食が並んでいた。




………だが、皿の上にあった目玉焼きらしきものがおかしい。




くねくね動いている。おまけに黄身の部分は真っ青な色をしていて食欲をそそらない。




「この目玉焼き何?」


「これは青鳥と呼ばれる普通の鳥の卵ですよ?」




「……成長?何が成長したの?」



「その成長ではなく、青に鳥の青鳥です。」




……………紛らわしっ!誰だよ名前つけたやつっ!紛らわしいんだよっ!!




俺は恐る恐る席についてくねくねと動く目玉焼きにフォークを刺そうとして………手が止まった。


…………食欲湧かねぇー





リビングの隅に居た集がいつの間にか目の前の席についてむしゃむしゃとあの目玉焼きを食べていた。




よく食べれるなそれ。


………うまいの?明らかに不味そうなんだけど。




集は早々と食べ終わるとまた隅に行って数え始めた。




さて、どうしたらいいかな?この目玉焼き。




俺はその後目玉焼きと一時間戦い続けたのだった。





*************************




悔しい。あの青鳥目玉焼きがあんなにうまいなんて……





ほんとこの世界なんでもありだな。




ギルドに行きたがらなかった集を引きずりながらつけてきて、ギルドの門をあけると職員が緊急放送をした。



「緊急クエストっ!緊急クエストっ!………」




緊急クエストか、まだレベルの低い俺には関係ないか。


「くうさんとその一行は急いできてくださいっ!」




…………………………えっ?

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