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俺が幼女になって異世界LIFE  作者: のりとも
第1章 異世界はそんなに甘くない
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第1章 9話 『リア充戦争 開幕』

リア充。





それは幼女となった俺には関係ないものだとそう思っていた。



**********************




「………いや、いや、いや、いやっ!?なんで俺のこと知ってるの?」




「それはもちろん知ってますとも。昔お会いしてますから。」




………いつ!記憶にないゾ?





………わかった。これあれだろ。オレオレ詐欺とか言うやつだなっ!(キリッ)



……………………………な、訳ないか。じゃあ、いつだ?わからん。




「いつ会った?覚えてないんだけど。」




「きっと話を聞けば思い出しますわ。……そうあれは2年前の夏休みの花火大会のことです。」




2年前の夏休み?





確かそれは………




**********************




2年前の夏休みのころ俺の家の近くで大きな花火大会があった。





俺にはその時好きな人がいていっしょに花火大会を行かないかと誘ったが、見事にフラれたのだった。





花火大会当日。俺は結構行く人がいなくてやけくそで花火大会に行った。




「なんだよ。いいじゃんか一緒に花火大会行くくらい。生理的に受け付けないとか酷すぎる。」




俺は小石を蹴飛ばしながら花火大会の屋台を回ってから階段の上にある神社に向かっていた。






階段を登りきるとそこからは何も遮るものが無くきれいな夜空と星が見えた。





花火大会が始まり大きな音を立てて花火が上がった。





その時だった。

神社の裏の森から複数の犬の鳴き声と女の子の叫び声が確かに聞こえた。





俺はその声を聞いて声のした方へ急いで走ったのを覚えている。




急いで声のした方へ行くとそこにはご神木を背にくっつけて周りを野良犬に囲まれた1人の少女がいた。年は俺より2つ下くらいだろうか。





その少女は泣きながら木の棒を持って野良犬と一触即発の状態だった。




俺はその時必死だった。少女を助けないといけないと思った。

だが、野良犬5匹に対して俺が加わったところで勝てないのは明白だった。





……でも、それでもやるしかなかったのだ。






それから先は頭で考えるよりも体が先に動いていた。昔から剣道を習っていたからいけなくもないと思った。

自分の周りを見渡すとそこには手頃な木の棒があった。





俺は犬たちに向かって叫んだ。


「こっち来いよっ!」

木の棒を地面に叩きつけながら必死に叫んだ。




犬たちは俺をターゲットにして襲いかかってきた。




俺はその犬たちを木の棒で一体ずつ確実に仕留めながら流れるように倒していった。





あと1匹になったところで犬が襲いかかってくると木の棒に噛み付かれて折られてしまったのだった。

すぐに周りを見渡したが手頃な木の棒は無く最後は素手でやるしかなかった。





俺の目の前には今すぐにでも襲いかかってきそうな気配を出し牙を剥き出しにしている野良犬。





俺は何かないかとポケットをあさった。そのポケットには1つだけ武器になるものがあった。




野良犬はその体躯を生かした跳躍で弧を描きながら、俺に襲い掛かってきたのだった。





俺はすぐさまポケットから例のものを取り出し野良犬にぶちかました。




「これが最強っ!まじかる・炭酸飲料アタックッ!」




俺はポケットにあった未開封のラムネを一瞬で取り出して下から上へとフルスイングをした。





俺のくっそリーチの短いラムネスイングは運良く野良犬の顔面にクリティカルヒットして野良犬は撃沈したのだった。




そのあと野良犬を制覇した俺は少女を山から神社まで連れていった。




それから頭上で花火が綺麗に咲くなか俺は少女に

「怪我はないか?それから、もう危ないとこ行ったらダメだぞ。」




といい、伝説のナデポとニコポスキルを使ったのだった。



**********************




……………………うん?ユメはおれより年上なはずなんだが?




……まてよ。いや、まさかっ!?




「はい。私はあの時助けてもらった少女です。助けてもらったときから空夜様のことが………」




「ちょっと待て。なんで幼女の姿なのに俺だと分かった?」



まじめな疑問。なんでわかるんだろうか?




「あっ、はい。それはなんとなくですっ。」




「……えっ?もっかい言って。」




「なんとなくあの時と雰囲気が一緒だなと。」




まじか、なんとなくでわかるのか。




「それでですね空夜様。」

ユメは少し照れくさそうにもじもじした後




「私はあの助けてもらった時から空夜様のことが……………大好きですっ!!」




いままで食らった中で最大級のダメージを食らったのだった。

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