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掌編小説集3 (101話~150話)

進行路

作者: 蹴沢缶九郎

『自動進行路』と呼ばれるその路面は、全ての道や建物に備えられ、人間はその場にただ立つだけで、人間の脳波を読み取った『自動進行路』が時速4キロの速度で目的地まで運んでくれる。急ぐ者は、これまた全自動化された車やバイク、電車を使うので、全く便利な世の中になったと言えた。


ある時、デパートで大規模な火災が発生した。人々は進行路で避難しようとするが火災の影響からか、進行路が機能する事はなかった。その間にも迫りくる火の手、フロアには人々の悲鳴や怒声が響き渡った。


「早く逃げなければ!! あ、あれ!? 右から? 左からか?」 「おい煙が充満してきたぞ!! どうすればいいんだ!?」 「誰か助けてー!!」


『自動進行路』のある生活に慣れ、歩き方を忘れた人々が焼け死ぬのも時間の問題だった…。

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