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魔界の少女  作者: YossiDragon
第三章:六月~七月 体育祭『変態軍団アスメフコーフェッグVS体育祭実行委員会』編
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第四十五話「叶愛と響史の取引」・2

「ここは一体……ていうか、何をしているんですか星空先輩?」


 俺はようやく尻餅をついたままの星空先輩に話しかけた。


「うぅ~、よくも私に不意打ちしてくれたわね? 神童君っ!」


 夢の中で響史君と呼ばれたせいだろうか? 少し苗字で呼ばれることに違和感を覚えた。が、それどころではない俺は星空先輩に詰問する。


「何のことですか? それよりも、何で俺はここにいるんですか? しかも磔にされてるし! それに、その人ですよね俺の頭殴ったの! すんごく痛かったんですけど!! 死んだらどうするんですか? 責任取れるんですか?」


「あーーーーーーーーっ! うるさいうるさいうるさぁぁぁぁぁいっ! 質問は一つずつ! いきなり質問責めで私を追い詰めようたってそうはいかないわよ?」


 矢継ぎ早に繰り出される俺の質問に、星空先輩は耐えられなくなったのか突然大声をあげたかと思うと、人差し指を俺の目の前に向けて突きつけてきた。そのせいで、致し方なく俺は黙る羽目になった。


「……星空委員長。一応神童君の言葉にも一理ありますよ。説明はしてあげないと」


「そっすよ先輩。おれも結構快感――じゃなくて罪悪感あるし」


 何やら金属バットを携帯している女子生徒が恐ろしいことを言っているがすぐに訂正してくれる。もしもそうでなければとんでもないことになりそうだ。というか、俺的には二人の名前も知らないので紹介してもらえるとありがたい。

 すると、俺の意志が伝わったのか、星空先輩が全員に聞こえるくらいの大きさでため息をついた。とても長いそれは、まるで嫌がらせのように聞こえた。


「……そうね、まずは自己紹介からして、それから説明してあげてちょうだい」


 まるで自分から言うつもりはないかのように言い切った星空先輩は、ツカツカと歩いていきパイプ椅子に座ろうとした。が、そこで動きを制止する。というのも、そのパイプ椅子が思ったよりも長く使われていなかったようで座る部分にホコリが付着していたのだ。普通ならばそれくらい自分で払うか何かするものだろう。しかし、このお嬢様はそんなことしなかった。


「おっほん」


「は、はい!」


 まるでその咳払いが合図であるかのように女子生徒の片方が返事をしてブレザーのポケットから常備しているであろうハンカチを取り出すと、それをホコリの被ったパイプ椅子の上に丁寧にホコリが舞い上がらないように置いた。

 そして、手を差し伸べてどうぞというジェスチャーをする。


「ありがとう」


 そうするのが当然と言わんばかりに偉そうな表情を浮かべた星空先輩。そのまま、パイプ椅子に座り豪快に足をあげて激しい動作を組み合わせて足を組んだ。別にあんな大きな動作はいらないような気がするが、そこは敢えてツッコまないことにする。


「ええと……」


 何やら沈黙ムードプンプンだったので、俺は少し困惑したような声を出してみた。すると、慌てた様子でハンカチをパイプ椅子の上に設置していた女子生徒が顔をこちらに向けた。


「あ、す、すみません!」


 明らかに向こうが年上なのである。一つ上の二年生。それは、黄色のネクタイを見れば一目瞭然だった。紛れもない事実。ネクタイを誰かから借りて二年生に扮しているのなら分かるが、そんなことをする意味がわからないのでまずありえないだろう。


「え~と、私の名前は『七星(ななほし) 乙女(おとめ)』です。星空委員長とは委員会の関係で」


「そ、そうなんですか」


 まぁそんなことすぐに理解できるが、せっかく教えてくれたのでそこは素直に知らなかったことにしておく。

 と、今度は金属バットの少女が声を発してきた。


「おれの名前は『丑凱(うしかい) 北斗(ほくと)』だ、よろしくな!」


「ほ、北斗? 男みたいな名前ですね――」


「ああん?」


「え?」


 俺は地雷を踏んだと確信した。

 刹那――。


「てめぇええええ、今何つったぁあああああああ!?」


 そう言って丑凱先輩は俺のところまでズンズンと足音を立たせてやってくると、俺の胸ぐらをグイッと掴みあげてメンチを切った。瞳孔の開ききった眼差しで睨めつけられた俺は、背中に嫌な汗がにじみ出てくるのを感じた。今俺の顔を鏡か何かで見れば、そこには顔中汗びっしょりで顔面蒼白になっている俺の顔があるだろう。


「落ち着きなさい、丑凱さん。北斗という名前なのだから仕方ないわ」


「だってこいつ、おれが一番気にしているワードを口にしたんスよ? こーゆーのは一度シめといた方がいいんスって!」


 まるで不良女子高生みたいなしゃべりで丑凱先輩――いや、丑凱様が俺に視線を戻す。こんな眼差しで見られたら亮太郎達変態軍団はともかく、俺のような弱っちぃ男子生徒はイチコロでチーンであろう。もしかすると、泡吹いて卒倒するかもしれない。


「ダメですよ、北斗ちゃん! 体育祭実行委員会の今後を担う大切な存在なんだから、大切にしないと!」


 七星先輩が少し気に食わない言葉を口にするが、救いの手を差し伸べてくれているので、有り難く俺はその手を取った。


「あ、ありがとうございます……七星せ――」


「か、勘違いしないでくださいね? 私は星空委員長に言われてその指示に従ってるだけなんですから! 別にあなたを庇ってるとかじゃないですから!! それに、あなたが休み時間の間あちこちに逃げ回るから探すのとっても苦労したんですからね? そのせいで委員長にも怒られちゃったんですから! ぜっ――――――――――――――――――たいに協力してもらいますよ!!」


 その盛大に溜めてから口に出された言葉に、俺はどうしたものかと困惑した。このままでは間違いなく俺は丑凱先輩にトドメを刺されるか、強制的に協力させられるかのどちらかだ。

 そうなれば取る方法は一つしかないが、どうしてもそれだけは取りたくなかった。俺はどちらの勢力にもつきはしない! そう、決めているんだ!


「ふぅ……自己紹介は済んだみたいだし、何度目か分からないけれどもう一度訊くわよ? 神童君……協力する? しない?」


「何度も言わせないでください、星空先輩。答えはNOです」


 きっぱりとそう俺は口にした。その言葉に星空先輩は何も言わなかったが、明らかに目元をヒクつかせていた。


「そう……こうなったらもう、是が非でも協力するように仕向けるしかなさそうね」


 その言葉に少し疑問を抱いたが、その疑問を口にする前に星空先輩が指を鳴らした。同時、七星先輩がどこからともなくあるものを取り出した。


「これは拷も――ではなく、交渉道具の一つです」


――いやいやいや、今明らかに拷問って口にしてたよね!? てかそれ、どこからどう見てもただの羽箒じゃないですか!!



 俺は七星先輩の片手に握られているそれを見て心の中で叫んだ。しかし、これを使って拷問……一体何をするつもりなのだろうか?


――まさか、アレか? いやでも、それはさすがに……。



 と、そう思っている矢先――。


サワサワ。


「ウヒャヒャヒャヒャヒャ!?」


 俺は突然の攻撃に奇妙かつ不気味な声をあげて笑い出した。


「ふふっ、どう? どんな人間でもくすぐりだけは耐えきることは出来ないはず……。特に感覚神経の鋭い人間なら尚更……ね? さぁ、観念なさい神童響史君。大人しく降参して私達体育祭実行委員会に協力するのよ!」


「アヒャヒャヒャ……っく、い、嫌です! くふふ!」


 何とか笑い死にという情けない死に方だけは未然に防ぎたい。そう、心の片隅で思いながら俺は星空先輩の言葉に反対した。だが、星空先輩はその俺の言葉に下唇を噛み締めると七星先輩にさらに指示を出した。

 その手の動きだけで七星先輩は意思を汲み取ったのか、コクリと首肯して俺へのくすぐり攻撃を激しくした。その威力に俺はますます追い詰められていった。だんだん笑いすぎて呼吸するのが大変になってくるくらいだ。しかも、どこかその責められている俺の姿を見て七星先輩が恍惚そうな笑みを浮かべているのは何故だろうか? まさかそういう趣味があるとは思いたくない。


「ほらほらぁ、もっともっとよがってください神童君っ!」


 いやこれは、確信犯だろう。まさかここで七星先輩がドS系女王様の気があるとは思わなかった。普通そこは本物のお嬢様である星空先輩が女王様役だろう。

 刹那――思わずボンテージ姿の星空先輩を想像して、ムチをしならせながら俺にそれを振るっている彼女に怖気を感じてしまう。これが実現しないことを望みたい。


「まだまだいけそうね? なら……威力倍増よ」


 その言葉に俺はこめかみに冷や汗がにじむのを感じた。同時、七星先輩の近くに丑凱先輩が歩み寄ってきた。その手には本来金属バットが握られているはずだが、今だけは羽箒に変化していた。


「へっへっへ、てめぇが悪いんだぜ神童響史? さっさと降伏して協力しねぇから。まぁでも、自業自得じゃね? おれのこと、北斗……って言ったんだしな!」


 そう言って丑凱先輩は俺の脇腹を中心に羽箒でくすぐってきた。


「うははははははは! や、やめてくださっ――せ、先輩! あはははは!!!」


「はは、どうだ? ここか? ここがいいのか? あぁ?」


 丑凱先輩もまた、七星先輩同様に恍惚そうな笑みを浮かべて俺を責めていた。ボーイッシュなキャラが嘘の様に楽しそうな顔つきになっている。まずい、このままでは俺はドS二人に変な扉を開けられてしまう!! いや、このまま笑い死にしてしまう!! それだけは何としてでも避けねばッ!!


「くっ、……星空先輩! こんな意味のないことはやめさせてください! 大体、俺の力だって水滝先輩に薦められただけなんでしょう? だったらわざわざ俺にこだわる必要はないじゃないですか!!」


「確かにあなたの言うとおりだわ。でも、もう頼れる男子生徒はあなただけなの。他の男子生徒はもう使い物にならないと言っていいわ」


「どういうことですか?」


「……既に手は回されてたのよ」


 そう言うと、星空先輩は七星先輩と丑凱先輩に俺へのくすぐり攻撃を止めさせて話し出した。


「そう、あれは少し前……体育祭の最終種目決めのための体育祭実行委員会会議の時だったわ――」


――☆★☆――


 場所、光影学園体育祭実行委員会会議室。そこには、既に高等部の全クラスの体育祭実行委員が集まっていた。長机を四角く設置してそこに各クラスの委員が着席している。ホワイトボートが会議室の前方に置いてあり、そこに生徒会の書記である男子生徒『|本屋《もとや》 (じん)』が立って各クラスであげられた種目を短縮形で書き記していた。

 すぐ側には体育祭実行委員長である星空叶愛が着席しており、丑凱北斗、七星乙女も来席している。


《では、これより体育祭実行委員会による体育祭の最終種目決めを執り行いたいと思います。きりーつ、礼っ!》


 という、叶愛の掛け声に着席していた委員会メンバーがその場に立ちあがり声に合わせてお辞儀をする。それから再び席に着き、会議が開かれた。


《ではまず、このホワイボードに書かれている種目の数ですが、去年に比べると明らかに多いです。ですので、これからこれを減らしていきます。似たような競技内容や、明らかにこの競技は行えないだろうと判断した場合、消去していきますのでご了承ください》


 去年の体育祭実行委員会の際では、姉である叶亞が委員長を、妹である叶愛が副委員長を務めていたが、今年は姉が卒業して自分が委員長を務める事になった。姉の頑張りに負けないように、自分も頑張ろうとする叶愛。だが、その頑張ろうとする気迫を邪魔するかのように、今年は変態軍団も力を増してきていた。てっきり元変態軍団のボスである江口久熊が卒業してしまったのだから力は衰退していくものと叶愛は考えていたため、はっきり言ってこの事態は予想外だった。

 それにより、今年は去年よりもガードが甘かった。結果、この場には変態軍団の手の者が多く紛れ込んでいた。何よりも、この席にはその変態軍団の現在ボスである藍川亮太郎がいた。偉そうにふんぞり返り、腕組みをして背もたれにもたれかかっているその顔つきは、まさに自信満々である。

 その姿を嫌でも視界に捉えていた叶愛は、時折亮太郎を一瞥しては渋面を浮かべていた。


――なぜ? なぜここにやつがいるの? まさか、自ら体育祭実行委員会に入ってくるなんて。くっ、このままじゃ……変態軍団に内側から侵食されてしまう! お姉ちゃんに負けないように私も頑張らないといけないのにっ!!



 焦りが生じる。その焦りがさらに思考力を鈍らせているとも気付かず、叶愛はその種目の中に、変態七種目――通称『七つの贖罪』が入り込んでいることに気付いていなかった。その失態が後々自身の首を絞める事になるとも思わずに……。

 一方で、亮太郎もあることを考えていた。


――くっくっく、当初の計画通り……体育祭実行委員会に入り込むことには成功した。本来ならば幹部全員を委員会に侵入させて内部崩壊させる目論見も企ててはいたが、それではもう一つの準備に支障を来たす……。まぁ、この委員会のほぼ全男子は我が同士! これだけの数がいればやつらが封印した七つの贖罪を解き放つことも可能のはずだ! しかし、まだ神童がこちらに加勢していないのは手痛いな。あいつに秘められた力……初代の血を引き継いでいることは間違いない。必ず、必ず神童を我ら――アスメフコーフェッグのメンバーに引き入れねばッ!!



 グッと拳を握り気合を込める亮太郎。すると、その姿を隣で見ていた女子生徒が口を開いた。


《ん? どうかしたの?》


《あ、ああ何でもないよ~瑠璃ちゃん! 体育祭の種目決めが楽しくてさ~!!》


 無論口から出まかせである。本心ではない。だが、高等部一年二組の体育祭実行委員会である瑠璃こと神童瑠璃は、天然の気があるため亮太郎の言葉を聞くと――。


《ふ~ん、そっか~! 私もすっごく楽しみなんだよね~!》


 と、納得してしまっていた。実は一年二組のこの人選……瑠璃を選んだのは亮太郎であるが、これには理由があった。


――ふっふっふ、瑠璃ちゃんならば俺の……いや、俺達の計画に気づくことはない! 他の女子なら気づいてしまう可能性があったからな……。まさに瑠璃ちゃんこそこの役に適している!! 適任とはまさにこのことッ! すまない、瑠璃ちゃん! 何か利用するような形になっちまったけど、これも全ては俺達の計画遂行のためッ!! 偉大なる功績に犠牲はつきもの! 瑠璃ちゃんの命は無駄にはしないぜ!!



 別段死んだわけではないのだが、何やらオーバーにそんなことを心の中で口走る亮太郎。そんな彼の姿を、瑠璃はきょとんとしながら見ていた。

 と、そうこうしている内に大まかな種目が決まりつつあった。数も大分絞られてきており、本来の数である二十個より少し多いくらいである。無論、その中には七つの贖罪に数えられる恐ろしい七つの種目も書き記されている。だが、未だに叶愛が気づく様子はない。

 亮太郎はまさに勝ち誇ったような笑みを浮かべていた。しかし、そこで書記の仁がようやく怪しい物を見るような唸り声をあげた。その声に叶愛が振り返る。


《ん? どうかしたかしら?》


《あ、ああ……はい。こちらなんですが》


 少し低い声音で仁が眼鏡を上にあげながらホワイトボードのある一部分を示す。その動作にこの場にいる委員会の男子達が明らかな動揺を見せた。なぜならば、仁が指し示したのは例の変態七種目――七つの贖罪の種目なのだから。


《こ、これは……っ! 見落としていたわ! ま、まさかこんなところにあったなんて!! くっ、こんな種目行えるはずがありません!! すぐに消去してくださ――》


《待てッ!!》


 叶愛の指示の声を遮り待ったの声をかけた人物。一斉にみんながその人物の方に視線を向ける。そこには、いつになく真剣な目をした藍川亮太郎の姿があった。ここまで来て再び去年同様七つの贖罪を封印されるわけにはいかなかった亮太郎は、是が非でも競技を行わせるために口を開いた。


《……星空叶愛。それだけはさせねぇぞ!》


《くっ、……どこまでも私の邪魔をするのね、『全種を携えし(オールカテゴリ)異常な偏愛王者(K・フェティシスト)』。あなたがどれだけ足掻こうと、七つの贖罪の封印は解かせないわよ?》


 正直言ってまさかホワイトボードに七つの贖罪の種目名を書かれていることを書記の仁に指摘されなければ気づかなかった。そこは完全に焦りによって視野が狭まっていた自身の失態だ。危うく光影学園の全女子生徒を変態の魔の手による危険に晒してしまうところだった。本当に油断も隙もない組織である。

 噂によれば、この変態軍団アスメフコーフェッグは光影学園創立と同時に結成されているらしく、卒業する度に新たな変態がその頂点に立つとのこと。また、初代変態軍団のボスは伝説とも言われるほどの変態らしく守備範囲が相当に広かったとの噂だ。が、それが真実かどうかは定かではなく、今となっては真実を知る者は当人とその関係者のみとなってしまった。

 が、学園創立時代のボスということは今現在は普通のサラリーマンか何かで働いているいい歳したおっさんということになる。案外、身近にいるのかもしれない。


《ふっふっふ、分かってねぇな。もう手遅れなんだよ……準備は着々と進んでいる。この調子で行けば間違いなく七つの贖罪の封印は解き放たれる! 諦めるのはそっちだぜ、星空叶愛ッ!! お前の仲間は殆どこちら側に取り込ませてもらったからな!》


《な、何ですって!?》


 てっきり叶愛はこの場にいるのは変態軍団の現在ボスである亮太郎ただ一人だと高を括っていた。だが、実際は違ったのだ。この場にいる全男子生徒(書記の仁は除く)が亮太郎達変態軍団側だったのだ。


《そ、そんな……あなた達どうして!?》


《申し訳ありません、星空委員長。けど、俺達の理想郷なんすよ! 変態軍団……この軍団の力さえあれば三大ビッグイベントは間違いなく素晴らしいことになる! そうすれば、俺達の高校生活の青春もエンジョイできること間違いなしなんです!! だから、俺達は変態軍団につきます》


 あまりにもめちゃくちゃな理由だった。そんなことで委員会を裏切られるとは思ってもみなかった叶愛は唖然として開いた口が閉じれなかった。完全に想定外である。

 すると、今度は女子たちが次々に声をあげた。


《ふざけないでよ! 変態軍団って、いつもあの変な活動してるやつらでしょ? そんなやつらの好き勝手になんてさせない! ですよね、委員長?》


《へ? え、ええ……そうね。そうよ、あなた達の好きにはさせないわ!!》


 女子生徒に言われて思わず叶愛は頷いてしまっていた。これでもう後には引けなくなった。

というわけで、体育祭実行委員会の会議です。はい、変態軍団に乗っ取られてましたね。果たしてこの先どうなってしまうのか。

あっ、ちなみに今回の四十五話に護衛役は一人も出ません。

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