短編集其ノ一
『たまには……』
響「霄ってさ、おにぎりって何が好――」
霄「ツナマヨッ!!」
響「いや、それ以外で」
霄「う~ん、ツナマヨ」
響「だからそれ以外で」
霄「ないな!」
響「……たまには別の物を食べようとは思わないのか?」
霄「思わんな!!」
響「即答かよッ!?」
霄「ところで、頼んでおいたプレミアムツナマヨおにぎりは手に入れたのか?」
響「アハハハ。それがさ、なかった」
ブチッ!!
霄「斬るッ!!」
響「や、やめろぉぉぉぉぉッ!! あ、慌てるな。他の種類買って来たからさ……」
霄「他のは食わんっ!!」
響「そうか。じゃあ俺が――」
パシッ!!
霄「触るな!!」
響「ええええええええええええッ!!? い、いや食べないんだろ?」
霄「し、しょうがないから食べてやる!」
響「何故に上から目線?」
霄「……モグモグ」
響「どうだ?」
霄「これは、モグモグ……何という味なんだ?」
響「えっ? 鮭だけど」
霄「モグモグ……たまには、いいかもな」
………気に入ってくれたようだ。
『どうでもいい』
露「ふっふふ~ん♪」
響「やけに上機嫌ですね。何かいいことでもあったんですか?」
露「あっ、響史くん! 実はね? 今日いい物を見たの!」
響「いいもの? 流れ星とかですか?」
露「……今昼だよ?」
響「わ、分かってますよ! ……じゃあ、何なんですか?」
露「訊きたい?」
響「……あ~、はい」
露「う~ん、どうしよっかな~?」
イラッ。
響「あ、じゃあいいです」
露「あ~ん、行っちゃヤダぁ!」
響「じゃあさっさと言って下さい!!」
露「えっとね~、光影学園の~」
響「はい」
露「高校一年の~」
響「……はい」
露「女子の~」
響「……」
露「ぱ・ん・つ!」
響「……えっ、あ、はい! ――で?」
露「えっ?」
響「え、いや。それで結局何なんですか?」
露「お、終わりだけど……?」
響「いいことって、女子のパンツの話ですか?」
露「そうだよ? いや~良い物を拝ませてもらったよ~」
響「ホント、心底どうでもいい話ですね」
ホントこの人は、真正の変態だな……。
『ある部分以外、見分けつかない』
響「麗魅ー!」
?1「ん?」
響「あのさ、今日帰りが遅くなるから他の奴らに言っといて?」
?1「……私麗魅じゃないけど」
響「え?」
?2「ちょっと、あんた何やってんの?」
響「麗魅?」
麗(?2)「そうだけど」
響「って瑠璃! 何で今日ツインテールじゃないんだ?」
瑠(?1)「あ~これ? 今日ゴム忘れちゃって」
響「全く、お前らは見分けつかないんだからちゃんと見分けのつく特徴がないと――って、一つあるじゃん!!」
瑠&麗『えっ?』
響「胸の大きさ!!」
麗「っぐ!! ……ペ」
響「ん、ぺ?」
麗「ぺ、ペッタンコで悪かったわねっ!!」
バシッ! ドゴッ! ゴキュッ!!
響「ギャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッ!!!」
あれ、何でこんなことに。
『お○○い』
リビングにて――
響「暇だなぁ~」
零「やはり、平和というのもいいものですね」
瑠「何だか和むね~」
響「そうだ! 何か問題でも出し合わないか?」
霖「面白そう、やろ、お兄ちゃん!!」
響「じゃあ、俺から行くぞ?」
瑠「ど~んっと来いっ!!」
響「今から、ある四文字を俺が想像するから、それが何なのか答えてくれ! ちなみに最初の文字と最後の文字はそれぞれ「お」と「い」だ!!」
雪「お○○い?」
響「そうそう!」
霊「あの、響史。これって四文字だよね?」
響「ああ! ヒントを出すとすれば、日常でよく使う……かな?」
麗「日常で……」
露「あっ、分かった! はいはーいっ!!」
響「おっ、分かったんですか? じゃあ、露さん!」
露「おっぱい!!」
『………』
……言うと思った。
『お○○い』(其ノ二)
響「いや、あの、えっ?」
霊「響史、ま……まさか響史がそんな卑猥な人だったなんて!」
響「ち、ちがうちがうちがうッ!!」
露「えっ、違うの?」
響「当たり前ですよ!! ……全く、露さんのせいで要らぬ誤解を招いちゃったじゃないですかッ!!」
露「えっ、だってちゃんと当てはまるじゃない!!」
響「日常でよく使わないでしょ!?」
露「……使わないの? ほら――ピーーーとか、ピーーーとかに」
響「ピー音入る時点でまずアウトです!」
霄「ダメだ、分からん!!」
麗「ホントにあるの?」
響「あるよ! ったく、誰も分かんないのか? しょうがねぇな。答えは、“おしまい”だ!!」
『ええええええええええっ!!?』
瑠「そんなのズルいよ!」
霙「分かるわけないぜ、そんなの!」
霰「全くですわ!!」
零「さすがにそれはちょっとヘビーすぎです…」
響「えっ、何コレ? 何で俺こんなにブーイング受けてんの?」
霊「響史って、ツッコミ的ポジションじゃなかったの?」
響「いつから俺そんな役割になってんの!? てか、別にいいだろ? 俺だって、俺だって毎日毎日ツッコミまくって疲れてんだよ!! 俺だって、俺だってたまにはボケたいんだよッ!!」
『…………』
響「…あれ?」
……なんかシラけた。毎日毎日ツッコミばかりしてると、たまにはボケてみたいことって、あるよね。
『驚かせるはずが……』
響「あ、あんなところに雪が! しかも、気持ちよさそうに寝てやがる。あっ、そうだ!驚かせてやるか。ふっふっふ……抜き足、差し足、忍び――」
?【わっ!!】
響「アバスタブラバブァッ!!!」
雪「ひゃっ!? ……な、何?」
?【あははははは! な、何だよその声!! 傑作だなぁ~あははは!!】
響「て、てんめぇ~! エアリス! お前、人が驚かそうとしてる時に声かけんなよ! ビックリしただろうが!!」
雪「どーしたの、おにいちゃん?」
響「ゆ、雪。いや、その……な、何でもないぜ! ところで、何か訊いたか?」
雪「えっ、特には――」
響「よ、よかっ――」
雪「“アバスタブラバブァッ!!!”以外は……」
響「いやあああああああああああああああああああああああああッ!!!」
驚かせるはずが他の者に隙を突かれて驚かされ、その上赤っ恥をかくなんて。
というわけで、地の文を書くのが怠いなと思って書いた主に台詞だけのやつです。なるべく、台詞だけでも誰なのか分かる様にしたつもりです。もしものためにと一応台詞の先頭に名前の頭文字をつけました。
さて、息抜きは一回のみで次回は体育祭編です。たぶん、長くなると思います。何せ、変態軍団全員VS生徒会なんですから。生徒会も結構多い上に、個性も豊かです。




