柿
適当に書いたものなので誤字脱字、誤表現が目立つと思いますが温かい目で見てください
※この物語は架空のものであり、実在する地名、人物、団体等とは一切関係ありません
1945年の盛夏、田島は南肥県の某所に隠れていた。敵機の落とす爆弾の恐ろしさに身を震わせながら、過ぎ去るのを待っていた。外から声が聞こえてくる。高尾の声だ。緊急で詔が発せられたらしい、「陛下がー、戦争がー」と叫んでいる。田島の後ろにも何人かが疎に走ってきている。その中に憲介もいる。憲介は田島より4歳年下で子供の頃から仲が良く、来年から帝国陸軍に入ることになっていた。瞬間、轟音と共に赤い閃光が田島の目に刺さった。どうやら高尾を除いて皆爆撃されたらしい、高尾だけが田島のいる防空壕の代わりに使っている洞穴に辿り着いた。息も絶え絶えになりながら高尾は終戦の詔が発せられたことを田島に伝えて、そのまま倒れた。その背は焼き爛れ、体が前後ろで全く別のものに思えるほどであった。田島は胃の逆流するのを覚えたが、歯を軋ませ耐えた。そして笑った、泣いた。その時の田島の中には南方に征っている龍司のことでいっぱいだった。果たして、無事なのか、それとも。出征する前に龍司は、自分を忘れろと言った。しかし、田島が熱烈な説得をして二人はは生き延びたら式を挙げることになっていた。龍司の生死を知るより前に、ラジオで放送が流れた。聞こえるのは今や弾ではなく玉の音であった。
龍司は五回殺めた。全て、白人であった。畢竟、彼は戦犯の判決を被った。禁錮5年である。しかし、心中には田島がいて、未来は明るかった。「今は辛いが禁錮なだけマシだ。出れば伴侶が待っているはずだ。」蝋燭のような光であったが彼の未来を照らすには十分だった。
田島は闇市で鼠が木の葉に隠れて走るかの如くの生活を余儀なくされていた。髪を売った。室町時代から伝わる家宝も売った。最早、龍司に捧げると決めた身体を売る以外なら、何でもした。しかし、悲しいかな。戦争が齎す災いの炎は未だに燃えていた。粟国軍や強制的に連れてこられ、その地で虐げられていた半島人による。人道に反する行為が毎日のように行われていた。軈てその炎は田島の周りにも燃え盛った。草薙剣となるべき龍司は未だ檻の中である。そうすれば畢竟、炎を返す手段は無い、龍司の為に守っていた身体は子どもが親の仕事の書類にクレヨンで絵を書くが如く色を塗られていく、抵抗をすると殴られた。力では痩せ細った半島人には勝てても粟国兵や太った者には勝てなかった。細いやつは最後に色を塗った。それからは悲惨だった。毎日のように訪れる粟国兵、半島人。これを鬼畜と云わずどう喩えられようか。遂には心は閉じ、龍司の事すら思い出せなくなっていた。いつからかタジマは半島人どもに金のなる木にされた。卑しいかな、誇りを捨てた元臣民どもは、最早、餓鬼道に入ったかの如くその実を貪っていった。明日食うものもないというのに目の前の身を我慢できなかった。それはさながらアダムがエヴァに勧められた禁断の実、それほどその実は戦争で乾き燻み切った目に耽美に写ったたのだ。その耽美さがクレヨンで上塗りされた色とも知らずに、木枯らしが吹いていた。龍司は未だ檻の中。
この様な駄文を読んでくださり恐悦です。




