【第2話】女神ルミエールとの邂逅
今回は第2話「女神ルミエールとの邂逅」をお届けします☆
ヨウスケが現世で命を落とし、異世界で新しい人生を歩む――その運命の瞬間を描いたお話です♡
どうぞ最後までお楽しみください♪
闇に包まれ、意識がふわりと遠のいた――あの事故の瞬間から、ヨウスケの感覚はまるで時間の流れを失ったかのようだった。
――あれ?
ゆっくりと瞼を開くと、目の前には果てしない白い空間が広がっていた。床も天井もなく、ただ光に満ちている不思議な場所。
「……目を覚したんだねぇ♡」
澄んだ鈴の音のような声に振り返ると、そこには金髪を揺らす女性が立っていた。ピンクや水色のアクセントが入った、アイドル風のドレスに身を包み、背には七色の光を帯びた羽が広がっている。
「わ、わぁ……女神様……?」
「そうだよ☆ わたし、ルミエール。天界を仕切ってる女神だよ♡」
ルミエールは微笑みながら一歩近づき、そっと彼の胸に手を置いた。温かな光が広がり、痛みも恐怖もふわっと溶けていく。
「こんな良い子をそのまま消すなんて、私にはできないよぉ♡」
「……俺は、死んだんですよね」
「うん、現世での人生はここで終わっちゃったけど☆」
女神の言葉は優しいけれど、残酷な真実を告げていた。胸が締めつけられる。しかし、どこか不思議な安心感もある。
「でもね、ヨウスケくん♡ もう一度人生を歩いてみない?」
「もう一度……?」
「そう☆ 異世界で新しい生をあげるよ♡ しかもね、今回の君――アデルとして生きる君、ちょっとチート気味にステータス上げといたからね! 力も知恵も魅力もバッチリだよ♡」
ルミエールは両手をひらひらと広げ、光の粒を散らす。白い空間の奥に、もうひとつの世界が映し出される。
壮大な城。広がる大地。
そして、女性が虐げられる光景。男たちが権力を振るう様子。
「この世界は、男尊女卑がまだまだ残っていて、弱い人たちは声を上げられずに苦しんでるの……」
「……それって……」
「だからこそ、ヨウスケくんの優しさが必要なの♡ 次の人生は、公爵家の長男――アデルとして、新しい未来を紡いでみてね☆」
ヨウスケは深く息を吐いた。もう一度、生きられる。けれど、今度は自分だけのためじゃない。
「……わかりました。俺、やってみます」
「うん♡ ヨウスケくんなら絶対大丈夫☆ 私、信じてるからね♡」
ルミエールは優しく微笑むと、光が一層強くなり、ヨウスケの身体は眩しい輝きに包まれていく。
こうして、彼は異世界アデルとしての人生――新たな冒険の一歩を踏み出すのだった。
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第2話をご覧いただきありがとうございます♡
ヨウスケは異世界で新しい一歩を踏み出しました☆
次回からはいよいよ公爵家の生活や、新たな出会いも描かれていきます♪
お楽しみに♡