表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

2/14

【第2話】女神ルミエールとの邂逅

今回は第2話「女神ルミエールとの邂逅」をお届けします☆

ヨウスケが現世で命を落とし、異世界で新しい人生を歩む――その運命の瞬間を描いたお話です♡

どうぞ最後までお楽しみください♪


闇に包まれ、意識がふわりと遠のいた――あの事故の瞬間から、ヨウスケの感覚はまるで時間の流れを失ったかのようだった。


――あれ?


ゆっくりと瞼を開くと、目の前には果てしない白い空間が広がっていた。床も天井もなく、ただ光に満ちている不思議な場所。


「……目を覚したんだねぇ♡」


澄んだ鈴の音のような声に振り返ると、そこには金髪を揺らす女性が立っていた。ピンクや水色のアクセントが入った、アイドル風のドレスに身を包み、背には七色の光を帯びた羽が広がっている。


「わ、わぁ……女神様……?」


「そうだよ☆ わたし、ルミエール。天界を仕切ってる女神だよ♡」


ルミエールは微笑みながら一歩近づき、そっと彼の胸に手を置いた。温かな光が広がり、痛みも恐怖もふわっと溶けていく。


「こんな良い子をそのまま消すなんて、私にはできないよぉ♡」


「……俺は、死んだんですよね」


「うん、現世での人生はここで終わっちゃったけど☆」


女神の言葉は優しいけれど、残酷な真実を告げていた。胸が締めつけられる。しかし、どこか不思議な安心感もある。


「でもね、ヨウスケくん♡ もう一度人生を歩いてみない?」


「もう一度……?」


「そう☆ 異世界で新しい生をあげるよ♡ しかもね、今回の君――アデルとして生きる君、ちょっとチート気味にステータス上げといたからね! 力も知恵も魅力もバッチリだよ♡」


ルミエールは両手をひらひらと広げ、光の粒を散らす。白い空間の奥に、もうひとつの世界が映し出される。


壮大な城。広がる大地。


そして、女性が虐げられる光景。男たちが権力を振るう様子。


「この世界は、男尊女卑がまだまだ残っていて、弱い人たちは声を上げられずに苦しんでるの……」


「……それって……」


「だからこそ、ヨウスケくんの優しさが必要なの♡ 次の人生は、公爵家の長男――アデルとして、新しい未来を紡いでみてね☆」


ヨウスケは深く息を吐いた。もう一度、生きられる。けれど、今度は自分だけのためじゃない。


「……わかりました。俺、やってみます」


「うん♡ ヨウスケくんなら絶対大丈夫☆ 私、信じてるからね♡」


ルミエールは優しく微笑むと、光が一層強くなり、ヨウスケの身体は眩しい輝きに包まれていく。


こうして、彼は異世界アデルとしての人生――新たな冒険の一歩を踏み出すのだった。



---

第2話をご覧いただきありがとうございます♡

ヨウスケは異世界で新しい一歩を踏み出しました☆

次回からはいよいよ公爵家の生活や、新たな出会いも描かれていきます♪

お楽しみに♡


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ