【第12話】魔法適性試験と、女神様の過剰サポート
アデルもついに10歳。王国では子どもたちの魔法適性を調べる日がやってきました。
火・水・風・土、聖・闇――全6属性が存在するこの世界で、アデルの力は一体……?
女神ルミエールの過剰サポートも炸裂!?ワクワクの魔法試験が始まります。
アデルとリリアンヌは、互いの家を行き来しながら仲を深めていた。
しかし、その影でメイドのアリスは仄暗い想いを秘めており、アデルはそのことに気づいてはいなかった。
そうして時は流れ、アデルは10歳となった。
王国では10歳になると、子どもたちの魔法適性を調べる日があるらしい。魔法が存在することを知ったアデルは、胸を躍らせながらその日を待った。
そして、その日。場所は王国の大聖堂。アデルと同じ年頃の子どもたちが大勢集まっていた。
公爵も同席し、アデルは少し緊張している。
この世界には、火・水・風・土の四属性に加え、聖属性、闇属性の6種類がある。
調べ方は、聖堂に置かれた水晶に手を添え、光った色で属性がわかるというもの。
1属性でもあれば名誉なことだが、ほとんどの子どもは魔法を使えないらしい。
アデルの家系は代々火の属性を受け継いでいるとのこと。
「僕もちゃんと魔法が使えるのだろうか…?」不安が胸をよぎる。
試験は身分の高い順に行われる。
当然、最初はこの国の第一王子、ランドルフ・フォン・ナーヴァルだった。
金髪に金目の美少年で、同年代の子どもたちの中でも落ち着きと威厳が感じられる。
アデルは思わず感心した。「さすが王族…!」
王子が水晶に手を添えると、水晶は赤・青・緑の三色に光り輝いた。
会場中がどよめく。神父も目を見開きながら驚きを隠せない。
「ランドルフ殿下は火属性、水属性、風属性の三つをお持ちです!至上始まって以来のことです!」
王子は何事もなかったかのように席に戻った。
アデルは、「最初がすごいと、ますます緊張するな…」と心の中でつぶやいた。
次は公爵家の嫡男、アデルの番。
緊張の面持ちで水晶に手を添える。
すると――水晶は会場中を照らすほどに強く、鮮やかな六色に輝いた!
神父は思わず首をグリンと回してこちらを見る。
「ま、ま、まさか…全属性⁉︎」目を見開き、言葉を失う。
会場中が騒然とする中、ランドルフ王子も立ち上がり、アデルを見つめた。
アデル本人も驚きで目を見開く。
脳内には、キラキラの声が響いた。
(アデルく〜ん♡ちゃんとスキルつけといたからねぇ♡)
アデルは小さく頭を抱え、心の中でツッコミを入れる。
(女神様…やりすぎです!)
しかし、会場は驚きと興奮で溢れ、同年齢の子どもたちも目を丸くし、ざわめき声が広がる。
使用人や親たちも驚きを隠せない中、アデルは静かに手を下ろし、平常心を装った。
「…僕は、全属性を扱えるのか…?」
自分でも信じられない気持ちを抱きつつ、アデルは胸を高鳴らせた。
その日、アデルの力はこの国でも前例のないものとして、確実に周囲の記憶に刻まれることとなった。
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アデルの力は、まさかの全属性!
女神様の「期待しすぎサポート」に驚きつつも、これからの成長を予感させる一日となりました。




