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その場にいないからといって安心してはいけない。

 ー街道沿いの林ー


 「ねえ、あの人なんなん?普通女の子をこんな力で殴り飛ばす?」


 魔王達は現在、来好が飛ばされてきた場所に来ていた。

 回りを見渡すと、赤鬼たちが戦っていた方向へ一直線上にある木々が軒並みへし折れていた。


 「命を懸けた戦いなら仕方ないですよ。」


 ブリザの言葉に未来以外の三人はウンウンと頷く。


 「とりあえず縛っときましょうか。」


 ブリザは懐に手を入れると、どこから出したと言われんほどの長さのロープを出した。

 ブリザは慣れた手つきで来好を亀甲縛りにしてロープを肩に掛けると、「行きましょうか」と街へ向かって歩き出した。




 「なあブリザ。」


 「はい何でしょう。」


 歩き出して少しした頃、さっきの行動から皆が疑問に思ったことを気を失ったまま引きずられる来好を横目にフレアが口にした。


 「何であんな卑猥な縛り方できるんだ?」


 (((フレアナイス!)))


 大真面目な顔で問うフレア。未来とウォタラとエレキは、何故かそれは聞いてはいけない気がして聞けなかった。


 「練習しましたから。」


 ((((なんで?))))


 真顔で変態発言するブリザ。4人は若干距離を取った。


 その後の移動は言うまでもなく、誰も口を開くことの無い静かな移動だった。


 何故ブリザは亀甲縛りの練習をしていたのか、それはブリザのみ知るところである。




 ーOUJOUー


 しばらくして百花が泣き止むと、暮による報告が再開された。


 暮によると、「世界の声」とうスキルを持つ少女が広場で同年代の子供たちに、自分が聞いた赤鬼についてを熱弁している所に暮がたまたま通りかかったとのこと。そして、少女から聞いたところ、世界の声というスキルはその名の通り世界の声が聞けるというものらしいこと。その声の中に赤鬼について沢山の情報が出てきたとのこと。


 「そうか、すぐに信じることは出来ないがスキルの力ならあり得なくもないか、、、それにしてもよくわからんスキルだ。暮!協会に世界の声と言うスキルの存在とその効果の確認はしたか?」


 協会。それは五大神を祭り、スキルの鑑定やその情報の管理を担う全世界に広がる大規模宗教組織である。


 王は頭の中で情報を整理すると、確信を持つため暮に問う。


 「はい。既に。世界の声のスキルとしての効果は、神の気まぐれのままに世界で起きていることを聞き取ることができる。というものでした。」


 「意味がわからない。しかし世界の中の少しの事実を知ることができるといったところか?」


 あまりに不可思議なスキルに王は頭を痛める。


 「恐らくその通りかと。」


 暮はあまり理解していながらも肯定する。


 しかし、この場においてある人物だけはそのそこの見えない闇のような思考の中で世界の声が何なのかを理解できていた。

 その人物は誰にも聞こえないくらい小さな声で言った。


 「物語。」


 その人物は口の緩みを押さえきれず、ニヤリと笑った。

世界の声を分かりやすく説明します。

神の声が自慢の魔王ちゃんを勝手に音読してくれやがるスキルです。どれだけ聞きたく無くても、耳を塞ごうが、寝ていようが強制的に聞こえる迷惑スキルです。

ちなみにあの少女しか持ってないレアスキル(呪い)です。

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