異世界に移動。急にすぎないか?
がんばります。
桜が咲き誇り辺りはすべてがさくら色に染まっている。風が吹けば桜の花びらがひらひらと地面に落ちる。
そんな綺麗な桜の中、一人の男が鼻唄を歌いながらある来ている。
その男が、この物語の主人である、大山祥也現役の学生にしてゲーマーである。
「今日は俺が待ちに待った!!ゲームの発売日だ!!」
祥也は浮かれていた。そのせいで自分の足元にかかれている、絵に気づいていなかった。
「いてっ…なんだ?こんなところに壁なんて合ったか?」
祥也はぶつかったであろうものを見てみると何もなかった。
「何もない?なら何にぶつかったんだ?」
祥也は自分の回りを見てみるが周りにも何もない。
「訳がわからない?」
そして不意に自分の足元を見てみると自分を中心に丸い円が出来ていた。そして円の中(自分を含む)が光だして祥也の姿が消えた。
祥也は真っ白い部屋に立っていた。
「いったいなんなんだよ…」
祥也が困っていると頭の中から女性の声が聞こえてきた。
《あなたに質問します。答えてください》
「急に質問かよ!」
《あなたは何に興味がありますか?》
「ゲームだな。格闘ゲームとドラ⚪エだな」
《ドラ⚪エは職種は何してました?》
「僧侶だな」
《わかりました。僧侶をやっている時、自分も回復してましたか?》
「そんなの当たり前だろ?俺が死んだら回復させるやついないだろ?」
《わかりました。質問は以上です。》
「俺からも質問いいか?」
《どうぞ》
「なんでここに俺がいることとこれから俺に起こることを教えてくれ。」
《あなたがここにいる理由は適した能力を貰うため、これからあなたに起こることはある異世界からあなたが呼ばれたので移動することです》
「異世界に呼ばれた?能力?」
俺はこと声が言っていることがわからなかった。
《時間です。これから転送を始めます。》
「ちょとま…」
祥也は何かを言おうとしたが言う前に全身が光だして祥也の姿が消えた。
《あなたに幸運あれ…》
女性の声はそう言って消えた。
俺は目を開けると目の前には目を閉じている女性がいた。
「召喚魔法が成功した…」
すると女性は力が抜けるように倒れようとしたが誰かにそれを阻止された。
「お前さん無理してたな。召喚で力使いすぎたのか?」
女性を支えたのは、召喚された祥也である。
「いえ、少し疲れただけです。」
「そうか…」
祥也は女性をゆっくりと下ろして周りを見渡す。石で出来た壁がありその奥に小さな扉がある。そして足元には儀式です使うような絵が書かれている。
「ここはどこですか?」
祥也は女性に質問した。
「ここはイオーラ王国の城の地下にある、儀式の間です。」
「なるほど…ところでお前は目が見えないのか?」
俺はここに来てあるものが見えるようになっている。それは……
「そうなのです…私は目が見えません」
それは他人の体の状況である。俺はこの女性を見たときから、目が見えないと女性の頭の上に書かれていたのだ。
そして頭の中に流れてきたものが能力の名前と使い方なのだ。俺の能力の名前は…
自分を中心に周りを癒す力
武人:偽りの技
この2つの能力はいろいろヤバかった。
ワン·アンド·オールは自分と周りの人(俺が許可した人)を完全な状態に戻す。これは病気や疲労や体力低下や傷などを治す。さらに自分には超再生付きだ。
イミタッツィネーターは、空想の技を出来るようになる。
俺はワンアンドオールを使ってこの女性に使ってみた。すると女性の周りに緑色の光が出てきて女性を包む。
「これで目が見えるようになったから目を開けてみてくれ」
「え?…わかりました。」
女性はゆっくりと目を開けると何回か瞬きをして俺を見てくる。
「見えます…見えます…ありが…とうごさいます…」
女性は俺を見ながら涙を流した。目が見えないのはとっても辛いことだから治った嬉しさで涙が出たのだろうと俺は思った。
「それは良かったな。体力も戻ってるはずだから動けるだろ?」
「はい!でもどうして治ったのですか?」
俺は少し考える。俺の能力を言ったらめんどくさくなりそうだから言わないのがいいのだが……
「俺の能力で治した。でもこの事は誰にも言わないでくれ。君の目が治ったのは召喚に成功したら治っていたと言ってくれ。」
「わかりました。」
俺は女性の言葉を聞いて少し安心する。治す力は面倒ことを呼ぶことが多いからな。
「では王さまのところに行くので着いてきてください。」
「わかりました」
俺は女性に着いていくことにした。