第77話 スライムの構造
ブクマありがとうございます。
サイズを弄れるようになったことで、
スライムという肉体の構造について、より詳しい構造を知ることができた。
まずはおなじみの核だが、これは通常は何も動かないのだが、少し力を込めて動かしてやれば、棒状にも、棍のようにも形を変化させることができる。また、核は単為生殖で分裂する際には細胞のように他の部分と一緒に分裂する。
これを破壊されると当然スライムは死に至るが、核とスライム全体の大きさの比率は一定ではなく、むしろどれほどでも変化させられるのだから、小さくしてやらない道理はない。
そしてその大事な核を保護する一見何もないように見えるスライムゼリー。
実際ほとんどその通り、何もないのだが、その表面だけは特別製で、そこに触れたものすべてに対して溶解液を出す仕組みとなっている。同時にその溶かした物質から吸収することも可能。
つまり、胃と腸をひっくるめたものを裏返した、そう表現するのがうまく表せているだろうか。
スライムが触れたものを内側に取り込もうとしているように見えるのは、接する表面積を増やすと同時に栄養を逃さない、という本能に基づいた行動だ。
そして、成長するとスライムゼリーが増えていくのはより大きなものを包んで溶かせるようになるためというのと、栄養の貯蔵のためという目的がある。
また、全体構造としてはスライムゼリーは熱に弱く、栄養摂取も熱を加えられた状態ではできないようだ。
逆に衝撃には強く、氷漬けにされても溶かせば元どおり、電気もそのダメージをほとんど受けない、さらには【サイズ縮小】のスキルにより直径1㎝程にまで小さくできた、となると、かなり防御性能は高めなのではないだろうか…核以外。
基本構造はそのくらいにしておいて。
それらに改造を加えた。
具体的には、魔術回路を内部に組み込んで、スライムゼリーの伸長収縮、変形と同期させた。
未だ体内で回路を組むなどということはできていないが、魔術回路を内部化することで自分の肉体を魔力的な絶縁体とすることで安全性を高めることと、省スペース化に成功したと言える。
概算で言えば、副側路を形成することで循環させた魔力エネルギーの回収効率は2割、魔力放出の上限が1割増しただろう。
さらに熱魔力変換の回路をある程度機能をオミットし、ダウンサイジングした上で組み込む。
ここで問題が生じる。
火属性魔法を防ぐために変換回路を組み込んだはいいものの、火属性魔法で作られた火球をぶつけられたとして、その狙いがわからない。
分からない、というよりは、それを決定しきれないといったほうが正しいか。
少し訳がある。
まず、これまでで、「魔法は物理法則に優先される」という経験則があった筈だ。雷属性魔法の電撃は、魔術回路を用いた電圧操作を使っても防げず直撃し、また氷属性魔法の氷はかなりの確率で普通の氷では耐えられないほどの強度を発揮する。
それはどういうことを示すか?
指向性のある魔法は、スライムの一部分を狙って攻撃することが可能なはずだ。
火は熱による空気のプラズマ化なのだから当然その結果作られる熱の指向性はある程度以上は操作可能なはず。
つまり、一口に魔法が放った後操作できるといっても操作をしていない場合、している場合とで0と1の2通りに分けられるのではなく、細かくは、無限の操作の仕方があるということだ。
それは単純に魔法を放つ場面でも言えて、「ただその方向に魔法を放つ」のか、「ある対象に向かって放つ」のか、はたまた、「ある生き物の、この部分だけ切り落とすために放つ」のか、これもまた無限の場合が考えられる。
他の人物その他が使う魔法など知らないから何とも言えないが、最大限まで収束された魔法ならば回路のあるスライムの箇所を切り抜くようにしてダメージだけを与えることが可能だ。
もちろんないよりはずっとエネルギー吸収効率や変換能力的には向上する。
だが、それが効果を発揮しえない可能性があること、その発揮しない可能性を1に収束させる存在がありえるということは少なくとも頭に入れておくべきことだ。
・・・頭という概念が存在しないが。
1㎝”ぐらい”としたのは、アリスにはまだ長さの基準などがわかっていないためです。
普通本なんかにも定規の原寸大なんて載ってないですからね。
何故それをここで書くかって?
もちろん私の文章力の無s(ry




