表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
49/155

第48話 全力戦闘

人によってはグロいかもしれないのでご注意を。

キーワード追加しました。

変なオークのこぶし一つで吹っ飛び、背中から突っ込んだ壁でようやく止まる。肋骨が折れる音がしたが、気にしない。肋骨で守る内臓などないのだから。下手に足で衝撃を吸収しなくて本当に良かった。この衝撃なら足首など粉々だろう。


追撃をかけようと迫る変なオーク、略して変ク。元の名残が全く残ってないが、本人が分かればいいのだよ要するに。

慌てて避けようにも、足元の女性たちで足の踏み場がない。対する変クはそれを気にした様子もなく、時々踏み潰しながら進む。ボコられる。今度は地面にバウンド。今度はオークの死体の上に着弾したようで、勢いを少し抑えられた状態で壁にぶつかった。


何これ、こちらに不利すぎやしませんかねえ?あと彼女らにははーはー艶めかしい喘ぎ声出してないでさっさとどっかいってほしい。他のオーク全滅してるというのに。


とりあえず、地面は足場に適さない。まだ変クが迫っているうちに【圧力魔法】を用いて壁との間の圧力を高め、摩擦力を高める。摩擦力は垂直抗力に比例するためだ。


そうすると、壁にめり込みつつも、壁を足場とすることができる。視点は90度回転するわけだが、そこはそれ、そもそも陸上での戦闘経験自体浅い。踏み込みなどが十分に使えなくなることによる、物理攻撃があまり意味をなさなくなることを除けば、そこまでの戦力低下にはならない。


さて、壁を足場にしたとなれば、物理攻撃を繰り返す敵に対する確実な避け方は一つ。壁走りだ。床といういわば2次元の世界に、高さという3次元的要素で対抗する。


hahaha、ここまでは追ってこれまい。この肉体に慣れていないとはいえ、知覚すらできない攻撃をしてきたのだから、技術の出し惜しみはもはやできない。

一回も試したことのない攻撃だが、あえてこの場で試してみることにする。


一応の身体の安全を確認して全身のスライム達にかけさせていた【身体強化】を解除させる。

加えて魔力感知をオン。頭部、胸部、腰部の魔力感知から正確な位置、足の筋肉の踏ん張りから筋肉の収縮前の微動までを把握。行動予測を行う。


そして氷属性魔法の乱打。それは疑似人体全身のスライム2501体による一斉砲火であり、かつ回避の挙動すらも計算に入れ、逃げ道をふさいだうえでの砲撃である。もちろん床にあたらず、壁に当たるように方向は調整するが。身体強化に割いていた思考のキャパシティを全て回しているのだからこれまでの魔法攻撃とは攻撃の正確さは比べ物にならない。


その必中の魔法はだがしかし、変クの斬撃によりかき消される。魔法を手に持つ剣でたたっ切っているのだ。その速度を上方修正。体幹部、股関節、頭頸部に集中攻撃、行動の余裕を奪う。その背後が少しボコボコになっているが、コレを倒すことが先決だ。


まだついてくるか。


まさしく主人公な行動である。その前の淫行などは棚に上げるとするなら、だが。

さらに、その顔を歪めながらも前進してくる。

興奮してくるのを感じる。恐怖も混じっているのだろうか。よくわからない。


まあ、この感覚を「感じている」と認識している以上、大した問題ではない。感情に飲み込まれず、切り離して考えることができる。問題ない。


決定打にはなりえない魔法から魔術に一部切り替える。

体内の空洞に【圧力魔法】を用いて空気を吸入、気体から液体になるまで断熱圧縮していく。その過程でその圧縮空気から熱を取り出し、魔力へと変換。

両腕を正面に構え、その魔力で両腕の魔術回路を起動。仮想銃身を構築。


そして体内から液体空気を吐き出し、流れを鋭く仮想銃身で整え、加速を加える。


放たれたそれは表面を爆発的に膨張させ、空気抵抗を減衰させ、いやむしろ加速させる。断熱膨張のせいで周囲の温度が下がり、霜が降りるが、それすら置き去りにして。

文字通りの空気砲だが、速さ、圧力が段違いなので威力なんて比べ物にならない。音速などとうに突破している。衝撃波が広がるのを感じる。


最大速度をもって放ったそれは、しかし当たることはない。

壁が破壊され、地響きが響く。


失敗したか。それを察するとほぼ同時に魔力感知に反応あり。背後。あいつはここまで登ってこれたのか。


【身体強化】をオフにしていたために体はそう簡単に動いてはくれず、

あえなく床に叩きつけられた。


顔面から床に叩きつけられたため転がって移動しようとした矢先、頭部に強い衝撃。頭をカチ割られたようだ。頭部の魔力感知がダウンした。


それでは飽き足らず、剣を胴に突き刺した。何もないのに。


ガッガッ。ガッガッガッ。ガッがっゴッ。ブチぶちぐしゃり。剣で胴を何度も何度も。そう、何度も何度も何度も何度も突き刺す。突き刺すたび、その衝撃に体が震える。



それからどれくらい経ったのだろうか。全身のスライムの構成を解除。骨の接続も解いて、手を止めた変クの足元、剣に絡みつき、動きを封じる。それでも筋力でもってスライムを吹き飛ばさんとするが、その事前の筋肉のこわばりから察知してそこだけ拘束を緩め、溶解液も活用して他の部分を締め付ける。長くは耐えられないかもしれないが、それでも十分。


骨を利用して小型スライムを大ジャンプ。鼻腔・口腔から体内に侵入、呼吸を強制的に止める。嘔吐反射が起こっているけれど、【ニードル】で篩骨を貫き、脳まで到達。頸動脈や椎骨動脈、気管を傷つけ、喉からこんにちは。ついでに脳内にいるスライムに【サイズ縮小】を解除させて脳を物理的に潰す。


頭が爆発したことで息絶えたことの確認としたところで、脳裏に言葉が響き渡る。


ピコン!王級の打倒を確認。進化を行います。


ちょっと待て、生きてる人ら拘束できないと安心できないんだけど・・・?


その心の声もむなしく、眠りにつかされる羽目になった。

ほんとあかんわ進化。


ピコン!スキル【連携】のレベルが上がりました!

ピコン!スキル【氷属性魔法】のレベルが上がりました!

ピコン!スキル【魔力操作】のレベルが上がりました!

ピコン!スキル【王の風格】のレベルが上がりました!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言] 変クさんのことオークキングって呼ぶのやめろよ!(呼んでない) そしてグロ警告の今更感よ
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ