第38話 街での遭遇
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昼夜問わず街道沿いを掘り進めたところ、なんと数日で街まで行けてしまった。昼のほうが気づかれる危険性は高いけど、その分人通りは格段に多くなるから魔力探知を使っている身としては道が分かりやすかった。
ところで、街の外周に壁が設けられているのだが、そこに妙な魔力反応があるのだ。なんかいやな気分になる。壁に等間隔に感じられることから魔物除けとかそういった類の物だろう。
無論、そこにも抜け道はあるようで、地下を通っていけばすぐに街の直下にたどり着くことができた。
そこで問題となるのが、街特有の人口の多さだ。
要するに、空いている場所を見つけて行こうにも、どこも何らしかの人がいて、また夜も人がある程度起きて活動しているようなのだ。
つまり現行詰んだ。魔力探知で街全体を把握することはできても、いやだからこそ行動するリスクを察することができて動けなくなってしまった。中途半端になんでもわかってしまうが故の思考停止である。
書物庫とか資料系にさえ行ければ良いので探してみるも、むしろそこにこそ人が多く配置されているようだ。
いっそ爆発とかして陽動かけた方が良いのではないか。ここは少し強引な手に出なければならないのかもしれない。
そう攻撃的な方向に思考が偏り始めたその時。脳内に声が響いた。
≪それならば、私はあなたを排除しなければならない≫
その声に思わず活動している全ての分身体の活動をストップ、現状を分析、把握するために思考のキャパシティを全振りする。
≪それでは、浸食を開始します≫
一体何が・・・と考え身構えるも何も・・・起こらない。
≪浸食の失敗を確認。物理的な排除に移行します≫
来る。そう考えた時には魔力反応が危険信号を伝え、体全体が凍り付かんとしていた。
予期せぬ攻撃に思考停止に陥りそうになるも、回避し凍り付いた部分を自ら分離して難を逃れ、魔力感知で大元を探る。壁部に見つけたと思ってもそれは他のところを介する経路に過ぎないようで、相当難しい。
分離した冷凍スライム達を吸収してまた増殖により数を元に戻し、長期戦に持ち込む。
栄養分とエネルギーしか消費しないので食物の限り続けることも可能だ。
つまり、一撃で消滅させられない限りは、負けない。
負けない勝負で勝ちを狙わない者なんていないだろう?
結局、都合132個のダミーを介して凍結させてきていることが分かった。
大元と思われる場所の魔力反応はまさに空気。大気とまるで変わりない。しかしダミーがここを大元にしていることを表している。つまり何らかの隠蔽が行われているのだろう。未知の技術だ。面白そう。しかし技術としての全体像が全く見えない。
仕方ないのでひとまずダミーの構造把握に努める。
1つ目のダミーが見つかるまで2つ目が見つからなかったのだから、そこにその技術が使われているのだろう。
時間はかかるだろうが、なに、時間はたっぷりあるんだ。それで相手が先に音を上げてくれるのなら願ったり叶ったりだ。
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