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第36話 人体作成(物理)

そろそろ聴覚、視覚を得たことだし、人間社会への潜入をはかってみようか。そろそろさすがに人恋しくなってきた。や、地球でそんな人と接触回数多かったわけではないけれど。むしろ学校ではトイレとかで弁当食べてたなあ。母親の「友達と一緒にご飯食べれた?」が心に痛かった…ごめんよ母さん・・・


いかんいかん、マイナスが振り切れそう。頭をリセットしよう。

これまでに作った人工の骨。これを使う。


まずは人体の靭帯で骨の主要部をつなぎ、椎骨の間にはスライムの椎間板をはさむ。

また、関節部には軟骨をはさむ。これで第一段階完了。

次に、眼球や渦巻き管を頭部に仕込む。

最後に、靭帯と筋肉でもってそれぞれの骨をつないでいく。

肩部、腰部などは筋肉の種類が多いから接触部には水属性魔法で出した水で潤滑をよくすることを忘れない。




完成。

内臓はからっぽ、脳も空っぽな人体が完成した。あと脂肪が全くなくて筋肉むき出しだからさぞ見た目気持ち悪いだろう。


あとはこの肉体の操作方法を身体で覚えるだけだ。

まずは各筋肉を動かして、四肢や胴体、首などを動かす練習だ。正直、自分でやってて、処理能力限界で気持ち悪い・・・眼球につながる筋肉も多彩でかなりむずい。


次に4本足で立ち上がる(・・・・・)ことを考える。要は胴を浮かせることだ。これは胴の筋肉を動かして、体を支えつつ、四肢をつっかえ棒にして支えることである。

立ち上がるという動作。これは足首の距腿関節に最も体重がかかる。言うまでもなく関節部というのはもろいものなので、【圧力魔法】でサポートして、かかる圧力を軽減する。それでもまだ立ち上がったときの体重を支えられるほどではないのでしばらくは4つ足状態だ。


さらに次。4本足で歩く。まずは初歩の、片足を上げた状態で他の部位で体を支える。同様にして腕を上げた状態。さらに進むと、右足と左腕を同時に浮かせて動かしたり、逆のこともする。体幹の筋肉も動かしたほうが1度に進める距離が大きくなるな。メモメモ。


ようやっと、はいはいができるようになった。

あと現状この肉体でできることといえば、この身体の弱点克服か。


人体には頭と足、腹側と背側など方向性が存在する。翻ってスライムには存在しない。それは人体の方が方向感覚などの点で有利なのだが、同時に全方位同様に対応することができないことも表す。

死角が存在してしまうのだ。死角方向からの攻撃に弱くなると同時に魔法攻撃なども難しくなる。

こればっかりはどうしようもないのだが、しかしいつ周りの人間が敵と変わるかもわからぬ場所に飛び込むのだ。二重三重の対策はあって困ることはない。


まずは基本の魔力感知。これだが、体表で感知したものと、体内深部で感知したもの、2つを用いて距離、方向を決定する。体表の分がどうしても総合的に鈍くなる分、体内深部で感知するものはより方向に鋭敏である方が良い。体内に、完全な球形のスライムをおいて、そこで感知させる。球形も予備を考えて頭部、胸部、腰部の3つあればいいだろう。


次に、音波による探知。魚群探知機のノリだ。人が一般に知覚できる音波帯は20Hz-20kHzと言われているが、あいにく自分の出せる音波を検知する機械なんて持ってない。そこは放置だ。


あとは、どう音を発生させるかだが、人と同じ、声帯と唇、歯などで音を発生させる方式とのみだ。というか、他に音を発生させる装備を付けれそうにない。音は物理的なもののため、表面に作ったら間違いなくわかってしまう。かといって体内に作るとして自分の体重が重すぎて、生半可な強さの音では肉体を十分振動させるに至らない。かなりの音量となり、音を出した時点で共鳴効果で何かものを壊すだろう。何そのゴ〇ラ。ゴジ〇自体なることにはやぶさかでない、というかならないとすぐやられてしまいそうだが、それをわざわざ示すのは話が違う。自衛のための戦力で敵を誘きよせてどうするんだ、という話だ。


音を聞き取るのも同様の理由で耳だけだ。


最後に、光による探知だが、眼球内に光の直線、ビームを発生させるように設置すればよいだろう。それだけでその視線上に遮る何かがあることが全くの暗闇の中でもわかるようになる。

身体の表面に何か作るのはやはり変に見えそうなのでやめておく。


ハード面は作ったのだから、あとは自分が慣れていくだけだ。


スキル【光属性魔法】のレベルが上がりました!

スキル【連携】のレベルが上がりました!

やっとヒトに擬態を始められます

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