周りのヒエラルキー最底辺で、ステータスは最強な俺は絶対に戦わないと決めている（元 異世界転生テロ）

　高校に通う普通の男。それが多広真也である。間違いなく、俺の人生はリスクのない、地味なものだと言える。それがいきなり、学校の生徒全員で異世界に飛ばされるなんて思ってなかった。

その時、ある男はこうも言っていた。

「君達が他の学校の中でも一番最後に異世界に飛ばす順番」だと。

そいつのエゴにより俺は……いや俺達は、異世界に飛ばされたんだ。


でも、そこで何故か俺一人だけが、ステータスＬＶ１にしてあり得ないステージに落とされていたことを知る。
　能力を貰うが、全く使えない。その上、最初からボスと遭遇する始末。
　そして、帰る為にはボス級のトップを倒さなければならないらしいのだが…

知っての通り俺は臆病だ。
近くに強い男があれば、隠れるし女を盾にだってする。
命が危険にさらされる事なんて、これっぽちも踏み込もうなんて思わない。

でも、どうしてか、俺は異世界に飛ばされた数ある名高い高校の奴らよりも、レベルとステータスが比べられないほど、強くなってしまっていたらしい。

それもこれもあのボスを倒してしまった事が原因。

しかぁし。それを知っても尚、俺は隠れてコソコソ生き延びてやる！

主人公？そんな奴は知らない。

俺は最高のモブだ。
これから始まるのは、多広真也がどれだけ人を頼り、生き抜くかを描いた異世界録である。



注意！バトルや主人公が本気を出していくのは、後半からです。前半は、踏ん張って見てやってください！