表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

『刺(とげ)』

作者:橋平 礼
最終エピソード掲載日:2026/02/23
第一章 迷霧(めいむ)の獣道
 或る年の秋、僕は上越の峻険な山嶺を、唯ひとり歩んでいた。  仰ぎ見る空は、吸い込まれるような縹(はなだ)色に澄み渡り、天の高みに到るまで、一点の濁りも存しない。時折、木々の密生した隙間から、日光が金糸のように鋭く、且つ冷ややかに降り注いでいた。これこそ「絶好の登山日和」と世俗が喧伝する天候に相違ないが、その輝きは、むしろ人間を嘲弄する神々の眼差しにも似ていたのである。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ