『市影譚 / Cityshade Tales』②酔い路地の領収書
土曜の事務所。PCの受信箱が光り、各地から「夢酔亭の領収書があります——でも店は無い」という相談が同時に届く。酔った夜だけ看板が見える不思議な居酒屋。横浜・北九州・仙台の原本レシート、同意書、現地写真を集め、桂一と相沢、成瀬は深夜の路地で再現実験。紙くずが転がる瞬間、暖簾の気配と伝票の擦れる音——記録は残り、店は消える。閉鎖登記や許可台帳など“公式の紙”も束ね、苦情ではなく照会へ。紙は噂より重い、を合言葉に小さく着地する。
起:受信箱の灯り
2025/09/12 17:26
承:閉店と同期
2025/09/12 17:57
転:同時刻のカウンター
2025/09/13 06:32
結:紙で在ったことにする
2025/09/13 06:37
後日談:受信箱の余韻
2025/09/13 07:06