存在感のない霊
初めまして、天川裕司です。
ここではシリーズでやってます『夢時代』と『思記』の原稿を投稿して居ります。
また、YouTubeドラマ用に仕上げたシナリオ等も別枠で投稿して行きます。
どうぞよろしくお願い致します。
少しでも楽しんで頂き、読んだ方の心の糧になれば幸いです。
サクッと読める幻想小説です(^^♪
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無課金でやっておりますので、これで精一杯…と言うところもあり、
お見苦しい点はすみません。 なので音声も無しです(BGMのみ)。
基本的に【ライトノベル感覚のイメージストーリー】です。
創造力・空想力・独創力を思いっきり働かせて見て頂けると嬉しいです(^^♪
出来れば心の声で聴いて頂けると幸いです♬
でもこの条件から出来るだけ面白く工夫してみようと思ってますので、
どうぞよろしくお願いします(^^♪
タイトル:存在感のない霊
家の近くの廃屋のビルには、
窓の霊というのが住んでるらしい。
実際、そいつを誰も見たことがないから
ほんとにいるのかどうか怪しかった。
そもそも誰も見たことがないのに
どうしてそこにそいつが居るってわかるんだ?
とは言え、やっぱり本当にいたら怖いから
誰もそのビルには近づかなかった。
なんでもそいつは開け閉めを自由にできるらしく、
窓に寄り掛かったり手を出していたりすれば
急に閉まって人を驚かせたり、
あるいは怪我をさせたりするらしい。
それから月日が過ぎて、友達と集まった時、
やっぱり行ってみようか、よしとこうか、
その2択で迷っていた。
でもやっぱりうちの1人が拒否ったから
結局、行くのはやめた。
そんなことが何度か続いていた。
俺たちの周りでもそんな噂が広まっていた。
その噂を広めたのは多分俺たちの仲間内。
そこから情報を聞きつけたメディアもまた、
その窓の霊をスクープしようかどうか迷っていたらしい。
でも他のスクープでいろいろ忙しかったようで
結局、延期、延期でずっと時間が延ばされた。
そのうちブームが過ぎ、また次の1年を迎え、
夏になったら怪談話が流行るから、
その頃になるとまたあの窓の霊のことを思い出す。
そしてまた同じく行こうか・行くまいか迷ったあげく、
うちの何人かが拒否るから、その時に行く事はなかった。
メディアもやっぱり忙しく、他のスクープや
世界情勢のことを報道するのに精一杯で、
窓の霊のことはいつしか忘れ去られるようになっていた。
そしてそのルーティンが
恒例行事のようになってしまっていたのだ。
やがて、気になっていたことが起きた。
(工事現場)
現場監督「おーい、そこ気を付けろよー」
従業員「大丈夫でーす、解体作業始めまーす」
あのビルがついに取り壊されることになったのだ。
(取り壊される間際)
窓の霊「結局、出る幕ないんかよ!」
その嘆きを知る者も誰も居なかった。
(※)これまでにアップしてきた作品の内から私的コレクションを再アップ!
お時間があるとき、気が向いたときにご覧ください^^
動画はこちら(^^♪
https://www.youtube.com/watch?v=dyCHJlaZ0JE
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サクッと読める幻想小説です(^^♪
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