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最強聖女〜異世界転移しましたが、このチートスキルは「聖」過ぎます〜  作者: 地野千塩


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エピローグ

 クリスマスから時が流れた。


 私の生活は相変わらずだった。大学に行き、日曜日には教会へ。時々バイトをしながら、平凡に暮らしていた。


 もちろん、異世界に行くこともなかった。


 愛子さんは相変わらず秘密裏に国外宣教に旅立っていた。なぜか私にも宣教師になるよう神学校のパンフレット等を送ってくるのだが、今はその覚悟は全くない。


 確かに異世界で宣教師というのも、気になってはいたが……。


 あのゲームクリエイターの高橋についても調べた。行方不明になっているらしく、ゲーム会社に問い合わせても、相手側も困惑しているようだった。その事は少し私を不安にさせたが、大学のレポートに追われていると、すっかり忘れてしまった。


 イアンはホストから足を洗い、最近は建設会社に就職した。将来は立派な大工になりたいらしいが、住む場所がないので、教会でしばらく衣食住の面倒を見ていた。よく働き、父や母にもすっかり気に入られていた。


 イアンも仕事が忙しく、日曜日の礼拝以外はほとんど会えなかった。別に私達の関係に何かあるわけでもないが、ちょっと寂しいなと思っている時だった。


 季節はちょうどイースター時期。教会でエッグハントの準備をしている時だった。イアンと一緒にカラフルな卵を教会のあちこちに隠していたら、突然強い光が広がった。


「ちょ、イアン、何この光!」

「聖衣! 何だ、これは?」


 気づいたら、ゼレナ村のあの森にいた。森の奥に村のスラム街も見える。


「どういう事!? また異世界!?」

「そうっぽいなー」


 驚く私とは裏腹に、イアンは落ち着いたものだった。


「あのゲームクリエイターの高橋って行方不明だったじゃん? また悪魔を召喚して異世界作ったとか?」

「そんな!」


 その可能性は全く考えてみなかった。まさか、また異世界?


「こうなったら異世界で宣教しよう! よし、聖衣、そうするしかない!」

「うぅ、なんかそうなる流れっぽい……」


 確かに異世界で宣教師になってみたい夢はあったが、突然すぎません?


「まあ、とりあえずラーラの宿場に行こうか」

「そうね。もう少しはスローライフして休みたい気分」

「よし、行くか!」


 イアンに手を引かれて、宿場を目指して歩き始めた。


 今度の異世界生活も神様の祝福がありますように。


 心の中で祈っていると、不思議と怖いもの何もなかった。それどころか、これから始まる異世界生活に胸が高鳴り続けていた。

ご覧いただきありがとうございます。本編完結です。あとは番外編短編です。

(終末や異言、賜物、癒しなどは作者の個人的な聖書解釈を元にして書いています&完全個人で書いてます。かなり誇張している表現もあります)。裏設定ですが、作中の異世界の言語はエスペラント語です。


次は作者の本職(?)のコージーミステリです。「毒妻探偵〜サレ公爵夫人、夫の愛人を調べていたら殺人事件に巻き込まれました〜」というタイトルです。よろしくお願いします。


参考

新改訳聖書2017

新共同訳聖書

救世主 人類を救いし者 みんなの聖書・マンガシリーズ

現代異世界ファンタジーの基礎知識

現代ダークファンタジーの基礎知識

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