ステータス
ジャンケンの結果、竜→愛佳→加恋→僕の順番になった。
本当ジャンケン弱いんだよな……。僕……。
「じゃあ早速失礼するぜ〜！！」
竜が神獣の頭に手をかざす。神獣が神々しく光りだした。
「こ、これは……！！こ、心して聞くのじゃぞ……！！」
神獣が慌てた顔で言う。
「この反応、俺っちが勇者っぽいな〜？いや〜皆スマンな〜！！」
ーー
筑波 竜 ＜つくば りゅう＞
レベル：１ 職業：剣士
攻撃：１２００
防御：７００
敏捷：２５０
魔力：１００
魔攻：１００
魔防：１００
ーー
「ふぅ……疲れたのじゃ」
うさぎが満足げにステータスを表示させて言う。
「えっと……。このステータスってすごいんですか？」
竜がポカンとしながら言う。
「え、えっと……。まあ攻撃力1200って結構凄いのだよ？」
キンガールが気まずそうに言う。
「ど、どれくらいですか？」
「えっと……。それなりに強い感じのモンスターを一人で苦戦しながら倒せるくらい……？一人で倒せるってだけでも凄い事だからな……？」
「……ちくしょおおおおおおお！！」
竜が叫ぶ。
「竜は放っておいて〜、次は私の番だね〜！！じゃあよろしく〜！！」
愛佳が神獣に手をかざす。
再び神獣が光りだす。
「こ、これは……！！こ、心して聞くのじゃぞ……！！」
ーー
最上 愛佳 ＜さいじょう あいか＞
レベル：１ 職業：武闘家
攻撃：２２００
防御：２０００
敏捷：１８０００
魔力：３００
魔攻：１０００
魔防：１０００
ーー
「おおお！！凄いステータスだ！！惜しくも勇者では無いがな」
「ちぇ〜。勇者じゃなかったな〜」
「ちょっと待て！！俺と全然違うステータスじゃねえか！！どうなってんだ！！」
竜が慌てて言う。
「ま、まあ落ち着くのだだ。説明し忘れておったが、異人はパラメーターの上限がとてつもなく高いのだ。特訓次第では、先ほどのお嬢さんにも負けず劣らずのステータスになると思うぞ。」
「そ、そうなんですね！！特訓するぞ！！」
竜が答える。まあ、竜は脳筋だから特訓を頑張るだろう。
「つ、次は……私ですね……」
「案外加恋が勇者だったりするのよね〜！！」
「ゆ、勇者だなんて……。私には荷が重いです……！！」
慌てながら、加恋が神獣に手をかざす。神獣が再び光りだす。
「こ、これは……！！こ、心して聞くのじゃぞ……！！」
……この流れずっとやってないか？
ーー
姫野加恋 ＜ひめの かれん＞
レベル：１ 職業：僧侶
攻撃：０
防御：３００
敏捷：５００
魔力：３０００００
魔攻：５００００
魔防：５００００
ーー
「！！！す、凄い……。凄すぎるステータスだ……！！」
キンガールが思わず膝をつく。
「この小娘からは凄まじい魔力を感じたいたが、これ程までとはな……。」
神獣も少し動揺しているように見える。
「きゃあああ！！加恋すご〜い！！！」
愛佳が加恋に抱きつく。
「わ、私が……凄い……？」
褒められて恥ずかしいのか、顔を少し赤らめる。
「ふむ……。この魔力なら魔王討伐も夢では無いな」
「くそおおおお！！俺っちも特訓やりまくってやるううう！！」
……。
「さて、最後はお主だな」
神獣が僕の方を見る。
僕は頷く。
