龍神と、鬼(泡世縁起絵巻、小話集、ネタ帳)
鬼と龍神について色々書いたもの。
ネタ帳もはさんでありますが、今後の創作のために、描き残しておきます。
(注意、すごくあらすじっぽい話ばっかりでネタ帳的要素が強いです)
舞台は、昭和の戦前戦後あたりの時代を想像してください。
バットエンドもあります。
三話くらい書いてあります。小話集です。
昔話的要素が強いです。
童話と見てもらってもいい内容です。
イメージしている小説の絵は、蟲師っぽい感じのものです
小話
『鬼の言伝』(おにのことづて)
街の南のほうには、荒れ野がある。
耀は、そこで、よく泣いた。
祖母が苛めるのだった。「いかんこが」といって、ぶったりけったりするのだった。
荒れ野は、なんの草かもわからない雑草でひしめき合っている。
その真ん中で、耀は声を上げて泣くのだった。
耀は、蔵の中で生まれた。
蔵には鬼が住むよといわれていて、耀は恐れていた。
怖い綺麗な男性がいて、耀を苦しめるのであった。
しかし、その人こそ、男の麗人の鬼であり、耀を喰らうというのだ。
鬼は、真っ赤な唇をして、ぞっとするような目をしていうのだった。
「人間は生き物が可愛そうといっては、生き物を食べ
娘が可愛いと言って目に入れても痛くないほどに可愛がって
次の日に、娘が少しでも悪さをすれば、可愛いが故に殺してしまうこともある。
そういうものは人の宿業ゆえ、しかたもないが、私たち化生の者からすると、少々目に余る」
そう人のおろかさを語って、封印が解けたからと言って黙って去ってゆく。
その日から、耀には妙な疱瘡が体にできて、酷い病になってしまう。
完結
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(ここからしばらくネタ帳)
氷砂糖
水晶にまつわる話
龍の歯(水晶)
龍のお札
紅い龍(悪い龍神)飛竜 炎龍
青龍(よい龍神)
雷龍
タツノオトシゴ 龍神の子供なので、つかまえると、かえせ、と龍神の使いがやってくる
使いは、着物姿の蛇目の男
トカゲ族
ヤモリ族
イモリ族
オオサンショウウオ
ナマズ
ナマズ神
リュウグウノツカイ
ミミズを喰う
土蜘蛛
土龍
みずち
雷鳥
雷魚の吐き出した珠
龍の置物
話す龍
人龍
優しい龍 怖い龍
オモテ龍 ウラ龍
紅玉を持つ龍神
菖蒲の湯に浸かる龍神
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(龍に守られる家 やもり 龍神の化身)
「鬼の呪い」(おにののろい)
雨の日に、家の前で、怪我をしてうずくまっている美しい男の龍神。
鬼との闘いで傷を負う。
娘の一夏に助けてもらう。
むすめの体に巣くう鬼の呪い
それは一夏の先祖が、お坊様を殺した報いで、お坊様が鬼となり、家を呪ったからであった。
鬼の呪いで、一夏の家には美しい子が生まれると、身体に鬼の呪いが現れて、
非常に病弱に育ち、二十歳を前に死んでしまう事が多かった。
体にまだら模様の黒い縄のような模様が現れる。
そこで、一夏の両親は祈祷師を読んで、龍神の加護を、家につけるのだが、呼ばれた美しいその龍も、鬼との闘いで手負いの馬になって、娘に救われて、家の中で、傷をいやしつつ、鬼を倒そうとする。
鬼は、やっかいな生き物で、龍神を殺そうと苦しめるが、龍神は、死にそうになるところを、飼い犬のシロが鬼の首にかみついて、辛くも勝つ。しかし、シロは、ひどいけがをして死んでしまう。
鬼の呪いは、解けたのだが、龍神は、娘の家を守るために、それ以降は、娘の一族とともに生きることを誓う。
完結
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鬼について
鬼の珠
鬼の宝物として、大木家の蔵に、埋蔵されていた鬼の珠。
大木家の小さな坊主が見つけて、上下に振ると金を生んだり、妹の重い病気を直したり、色々奇跡を起こすが、とある夜、珠を奪われた鬼が地獄からやってきて、いけんこだと、殺されそうになる。
そのところを、地蔵菩薩が助けてくれて、珠を返せと言われるが坊主はかえさなかった。
珠は奇跡を起こすが、ある夜、鬼の姿になって、坊主の妹をぺろりと食べてしまった。
完結
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鬼と龍について、研究すると、色々、まだまだ、話が作れることに気が付く。
特に、鬼には魅力的なところがあり、ロマンと愛がある。
龍神は、力のあるいい生き物としてのイメージが強いが、怖い龍神もいることをここに記しておく。
蛇も、龍族の一員であることを考えても、あまりいいイメージばかりではない。
鬼と、龍、双方ともに、すごくいい創作としての魅力がある。
色々、創作についてのあれこれです。
昔話が好きなんで、そういう雰囲気に近くなってきているかなと。
大正的、明治的なものよりも、昭和的な雰囲気が好きです。あとは、日本昔話的な。
蟲師や、無限の住人、NARUTOっぽい雰囲気とでも言いますか。
なとの活動している京極堂っぽい雰囲気は、そこまで頭良くないので、忌まわしくはできないんですが、昔懐かしい雰囲気の絵で想像していただくと嬉しいです。