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黒猫勇者の宅急便  作者: X10AQUA
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指令発行が速かった訳

王都ブロッサムの王には、頭痛の種があった

街道の街と(後の陸の都)と連絡が取れないのだ


街道の街は、今はまだ大きくは無いが

街道のど真ん中にある交通の要所、

そこは領土の端とは言っても


北が、王都ブロッサム( 王都 )

東は、海の国 

南南西に、砂漠の国


その三角形の中心である、交通と交易の要所


そこの噂が良くない

使者を使わせても返答がない


商隊が全滅したと言う話も聞く

かと言って魔物の動きが怪しい今、

戦力ギルド(剣士系魔法系等)は

国の守りに回さねばならない


商人ギルドに話を持って行くにも

彼らは既にお手上げ状態


ふと、商人には例外が居る事を思い出す


それが【 解除組 】である

確かに数は少ないが生き残る術がある

彼等なら、せめて正確な情報を持ち帰れる筈


それで、国王は勅命状を発行した要約すると


【 街道が魔族に封鎖されているらしい 】

【 解除組に原因を調べて欲しい 】


解除組は戦士系と魔法系の2タイプが居る


戦士系は文字通り戦士、剣士、武道家

聖騎士もそうだが、聖騎士はあまり聞かない

これらの職をカンストすれば、

その職で装備出来るものは

全て装備出来るし、力も引き出せる


つまり装備制限を解除できる


その上でカンストの特権として

素の商人よりは、

力や体力それに素早さが上がりやすくなる

鬼強い戦士系商人の出来上がりなのだ

キャラバンとサクラが、これに当たる


途中転職の場合

商人と上がり方が全く同じになる為、

同じスキルを持っていたとしても

レベルが上がるほどに差が出てしまい

相対的に弱くなってしまう



魔法系はもっと悲惨


制限解除していれば商人になっても

魔力もMPもわずかながら上がり続ける

結果しっかり訓練して熟練すれば

きっちり戦える

覚えた魔法も全てそのまま使えるし

精霊の加護も残り


結果、鬼強い魔法系商人の出来上がり

バムスターがそれに当たる


ただし魔法職から商人に途中転職した場合

致命的なのは精霊の加護を失ってしまう事


レベルが上がるほどに魔力が下がり

効果が落ちる、最終的にただの商人と化す

魔法装備の解除も無い

商人以上の死に職となってしまう



その解除組の中から

大当たりの2人が仲間に入ったと言える


キャラバンに関しては、

戦士ギルドの噂が耳に入っていたし

確認する必要があった為


サクラはサクラで何らかの理由があったが、


そもそも商人協会内では、国とは別に

勇者保護の密命が出ていた事もある


もし2人が手を上げなければ

バムスターが出た可能性もあるという事



街道の封鎖はまだ解けていないが

黒猫勇者の宅急便で交易は再開されている


その結果、仕入れの度に 

国王に新しい情報を入れる商人2人


普通なら半月は掛かるはずの

最新の情報がすぐ来る


当然国王の対応も速くなる、

だから戦士ギルドは、逮捕状ではなく

いきなり極刑、つまり死刑通告だった訳


全くの事実で脚色も無し

ヤマト本人は知らないが、勇者経由でもある

即日発行と言いたい所だったが

翌日の朝の便で渡そうと準備し

署名して判を押そうとしたら


そこへ ヤマトとサクラが来たと言う話





続く

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