2-04.リザルト
予定時刻になり、狩りを終え集まったレミナパーティー一同
「さて……皆、お疲れ様ー
戦利品の分配は前回通りに狩った人がそのまま持っていくでいいよね?」
「嗚呼、金に関しては平等分配でアイテムは各自、いつも通りで構わない」
「いやー、俺達も装備整っていつもより稼げたつもりだったけど……今回はちょっと桁が違ったし本当に感謝しかできないね」
「ほんと、借金が消し飛ぶどころか黒字まで出るとかどんなマジックかな
とにかくこれで暫くは弓のスキル上げが捗るわね」
「私は、PTのルールに従う、です……」
「はい決定!
とりあえず今日の所はこれで終わりね、もう充分狩りもしたし後は自由行動!」
戦果の分配に関して以前から取り決めがあった通りに問題無く終了する
解散まで手早く余計な拘束をしない、それがこのパーティーの特徴のようだ
「ところで明日なんだけどー……」
「俺は問題なくログインできる」
「私もー」
「俺もできるなー、装備更新とかは今日中に終わらせちゃうつもりだし」
「明日は……お世話になった生産の人達にお礼をしに行きたいなって」
「あーレアな玉兎素材とか持ってるもんね……了解
それなら明日は一昨日と同じように四人で動こうか
じゃあ本当に解散! 各人借金の精算とか早めにね!」
次の予定を決め、各人思い思いに散っていく中、箒星は宿屋の一室を借りて今日の成果の確認を始める
「各色の玉兎の撃破スコアが……桃11白13緑17かな
『桃兎の脚』11個の『白兎の脚』13個に『緑兎の足』17個
『くすんだ霊石』『濁った霊水』『汚れた霊糸』がそれぞれ13個
それに緑兎一匹につき25万ガルドの、PT分配して一人頭5万……だから
うん、リア姉の武器の分も稼げてるはず
全員ちゃんと借金は精算できるね
……あのマップにいる金策用モンスターのドロップでも1500Gで分配すると300Gになるのを考えると……レアモンスターは凄い
石に水、それと糸はそれぞれの分野の生産素材だとして
脚……兎の脚って幸運の御守りだっけ、これも素材でいいのかな……
明日持っていけば分かるか
あとはステータス……」
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名:箒星 Lv:11
種族:獣人族 狐
ステータス(unused:60)
STR:10
VIT:10
DEX:10
AGI:110
LUCK:10
能力値
HP:1200
ATK:62
DEF:68
スキル
<格闘:Lv7> <投擲:Lv3> <刀剣:Lv4> <水泳Lv1> <紋章術:2>
控え
<千里疾走> <緊急制動> <風切り羽> <空蝉の衣> <纏雷>
アーツ
<スタンブロウ> 発動鍵:スタンブロウ
格闘Lv2 ダメージ倍率1.1
対象へ与える気絶値が高い
<ウェポンディザーム> 発動鍵:ディザーム
格闘Lv4 ダメージ倍率0.9
対象の武器を落としにかかる攻撃、武器を落とせずとも命中すれば30秒のATKダウン(小)を付与する
<足払い(格闘)> 発動鍵:足払い
格闘Lv6 ダメージ倍率0.9
命中した対象を転倒状態にする。また、与える気絶値が高め
<チャージスラッシュ> 発動鍵:スラッシュ
刀剣Lv2 ダメージ倍率3.6
ダメージ倍率が高い代わりに貯めのモーションが長い
<不意の一閃> 発動鍵:一閃
刀剣Lv4 ダメージ倍率0.3
対象が戦闘状態でない時、ダメージ倍率が5.0になる
<スナイプスロー> 発動鍵:スナ投擲Lv2 ダメージ倍率0.7 100m先の動かない対象に正確に投擲物を当てる
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「ステータスポイントは全部AGI行きでいいよもう
アーツ……うっわ刀剣の倍率がエグい
いや格闘と投擲が低いだけなのかな?
そして紋章術にアーツは無し……うん、やっぱり便利機能も無く紋章は自分で覚えないといけないのね
確認終わり。後は借金の返済を終わらせて、ログアウト時間まで図書館で紋章図探しかな
明日は生産の人達の所に……あっ、明日行きたいって連絡するの忘れてたね……まぁいいや、レッツサプライズ」
予定を定めた銀狐の少女は夜街を駆ける
ゲームは始まったばかり
これからどんなイベントが起きてどれだけ楽しめるかと期待を膨らませながら
あと5話以内に2章の本題に入れると思うから許して