007
今回は、短めです。
「よし、じゃあこれからは少し戦闘用の薬を作るか」
実を言うと飢餓の大草原でもう一種類、草を採取していた。
それは、
タオレ草
毒草 ナオリ草に似た、即効性の毒草。摂取した瞬間意識が無くなり痛感が麻痺する。しかし、毒性は低く死ぬことはまず無い。しかし、少量でも効果が発揮するのが特徴である。
麻酔作用 気絶作用 麻痺作用
「完全に麻酔薬のもとだな。だが、これを何らかの方法で摂取させたらかなり使えるな…。」
ナオリ草と思ってむしったらこれだった。最初に鑑定した時は、びっくりしたな。
2束しか取れなかったから、1束だけ乾燥させた。
「とりあえず、方法は二つだな。」
一つ目は、粉薬
二つ目は、水薬
それぞれメリット、デメリットがある。
まず、粉薬のメリットはターゲットがほぼ確実に吸引する。
デメリットをあげると自分も吸引する可能性が高い。
次に、水薬のメリットは持ち運びが容易であり自爆が少ない。
デメリットをあげると確実性がなく気絶しない場合もあり、加えて投げるとしても容器代がいる。
「うぅん…。悩むな…。よし、とりあえず作ってみるか!」
作り方は、どうしようかな。
「とりあえず薬研で乾燥したタオレ草を細かく砕くか…。」
コシュコシュコシュコシュコシュ
「だいぶ、細かくなったな。これを乳鉢と乳棒で細かく擦っていこうかな?」
ゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリ
「よし!出来t…。」
あれ?意識が…。
「おぉい!そんなとこで寝ると風邪ひくよ!」
う、うぅん…。誰だ?
「起きな!!!」
「わぁぁ!!」
「やっと起きたかい?」
あれ?俺、何してたっけ?
「いつまで、寝ぼけてんだい!ご飯出来たよ。」
「は、はい。今行きます。」
「早く来とくれ。片付かないから。」
そう言うと、メリッサさんは降りていった。
そうだ確か俺は、タオレ草の加工をしてたら気絶したんだった。
「すごい、効果だな。危ないからとりあえずストレージに入れておこうかな?」
「はやくしな!ご飯下げるよ!」
「いま、行きます!」
えらく家庭的な、宿だな。
降りると自分以外には利用者は1人だけいたが席につくと食べ終わったらしくメリッサさんにお礼をいって部屋に戻っていった。
「おまちどぉ!今日の飯もうめぇぞ!」
豪快にそう言うとジェイクさんは料理をテーブルにおいた。
「美味しそうですね!」
「当たり前よぅ!今日は、ホーンラビットのスープだ。うまいぞ?」
そう言うと、奥に入っていった。
確かに美味しそうだ。1Gでこれだけのものが出るのかすごいな。
「では、いただきます。」
うん!朝も思ったけど美味しい!この肉も柔らかくて味が染み込んでいる。
朝もあった黒パンもスープによくあう、皿のしたについた残りまでパンで拭き取って食べた。
「メリッサさん、ジェイクさんにおいしかったですって伝えてください。」
「ありがとね!伝えておくよ!」
部屋に戻ると薬研等がそのままだったことを思い出した。
「一応タオレ草の粉末を鑑定してみるか…。でも、また気絶したらこまるしな…。」
考えていると水薬を作った時の布が目に入った。
「そうだ、マスクみたいに布を巻いてみるか。」
未使用の布を口元に一応二枚巻いてから、ストレージよりタオレ草の粉末を出した。
「確かに、テレビでもマスクしていたな。」
出して鑑定してみた。
"鑑定"
気絶の粉薬
タオレ草の粉末。吸い込んだものを気絶させる。あまり大きな体の魔物には、効果が薄い。
即効性(強大) 気絶作用(強) 痛感麻痺
「おぉう、初めて"強大"なんてみたぞ。保存方法どうしようかな…。とりあえず、薬瓶に入れておくか。」
「水薬はどうしようかな…。とりあえずこの、気絶の粉薬を水に溶かしてみるかな?」
よし、やってみよう。でも、絶対に吸い込まないように息を止めてマスクしてやろう。
ビーカーに水を入れてそこに気絶の粉薬をゆっくりと…。
よし、入った!
これをガラス棒でゆっくりまぜてと。
カチャカチャカチャカチャ
よし!出来た!
"鑑定"
気絶の水薬(未完)
気絶の粉薬を水にとかしたもの。薬効が水に溶けて無いため効果が薄い
「あぁ、やっぱり熱する必要があるか、これは、明日だな。」
よし、今日は早いがもう寝よう。
ラリリ草×300
ナオリ草×100
ヤバ草×30
カタマリ草×416
ハッカ草×194
ホゾン草×124
スゴ草×9
シニ草×49
タオレ草×1
回復の丸薬 濃茶 (高品質)10個セット×50
回復の水薬 緑(高品質)×1
回復の軟膏(下級)×1
回復の軟膏(下級)×1
回復の軟膏(やや高品質)×1
回復の丸薬 (下級)×5
回復の丸薬 (最下級)×5
気絶の水薬(未完)×1
気絶の粉薬×1
薬研
乳棒、乳鉢
天秤
ビーカー、試験管
ランプ
ガラス棒
スポイト
採取ナイフ
薬瓶×10
ブラックスパイダーのマント