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005

この日は、素晴らしくいい目覚めだった。


「そういえば、昨日は宿で寝れたんだったな。」


今日は午前中、宿で薬を作って午後からギルドに行こう。それから仮の身分証を返してこよう。


ぐぎゅぅぅ…。


「とりあえず、朝飯だな。」


「すみません、ご飯貰えますか?」



「はいよ!いやぁ、昨日は良く寝たみたいだね!」


「はい!久しぶりにベッドで寝て晩ご飯忘れてましたよ。」


「あはは!そうかい!でも、次からは、いるかいらないか、事前に言ってくれると助かるよ!」


「すみません…。」


「そうだぞ!その分が無駄になっちまうからな。」

奥から料理を持って強面のおじさんが出てきた。


「あんた!お客さんを怖がらせるな!」


どうやら、この二人は夫婦みたいだ。


「すまないね。この男は、あたしの夫でジェイクってんだ。」


「そ、そうですか、女将さんと二人でこの宿を経営しているんですか?」


「女将さんじゃなく、メリッサってよんどくれ。そうだよ、ジェイクと二人でやってるね」


「まぁ、それより食ってくれ。あんたが最後だから片付かない。」


ジェイクさんが急かしてきた。

「す、すみません」


メニューは、シチューと黒パンとサラダだ


パンはかなりかたいがシチューにつけると旨い。

お腹が減っているのとも合わさってかなりの量だったが全て食べきった。


「ごちそうさまでした。おいしいかったです。明日は、もっと早くに起きてきます…。」


「おう!そうしてくれるとありがたい!」


一通りメリッサさんと、ジェイクさんと話すと部屋に戻った。


「とりあえず、回復の丸薬 茶を作ってみるか。」

ストレージから、薬研と乳頭、乳鉢を出した。


「とりあえず乾燥したナオリ草を薬研で細かく砕くか」

ザリザリザリザリザリザリザリサリサリシュリシュリシュリ


「途中から、音が変わってきたな。これをもっとキメ細やかにするには、乳棒、乳鉢ですりつぶすか」

ガリガリガリガリガリガリガリガリ


「お!さらさらになったな!そういえば、これを鑑定するとどうなるんだろう?」


"鑑定"

回復の粉薬(高品質)

乾燥させたナオリ草を粉状にしたもの。丁寧に磨り潰された為、粒子が細かく吸収率が高い。


「へぇ、これでも薬として成立するんだ。カタマリ草も薬研で細かく砕くいていくか」


ザシュザシュザシュザシュザシュザシュザシュザシュ


「やっぱり音が違うな違うな…。これをさっきの丸薬の粉薬と混ぜて乳棒、乳鉢ですりつぶ視ながら混ぜる。」

ゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリ


「これを手でこねると」

コネコネコネコネ


「出来た!」

"鑑定"


回復の丸薬 茶(やや高品質)

ナオリ草の薬効が凝縮されており、粒子も細かい為薬効が高い。


「高品質が、やや高品質に下がったな…。てことは、やっぱりカタマリ草を加工しなきゃダメってことだよな。」


加工ってことは、乾燥かな?


「とりあえずカタマリ草をいくつか乾燥させておくか宿の天井に、ぶら下げてっと。」


今ある乾燥済みのナオリ草を半分丸薬にしよう!





「以外と速く出来たな。まだ、昼迄は早いから水薬作ってみるか。」


でも、どうやって作ろうか…。

「とりあえず、回復の粉薬を水で溶かしてみるか。」

ビーカーをストレージから出して回復の粉薬を入れて作水で水を入れてかき混ぜた。


"鑑定"

回復の水薬 もどき(下級)

回復の粉を水に溶かしただけのもの混ざっていなし、水に薬効が溶けていない。しかし、回復の粉薬が入っているので一応回復する。


「やっぱりダメかぁ。でも、方向は間違ってなかいようだな。混ざってないのはよく混ぜるとして、薬効を溶かすかぁ…。」


ふと、中学の理科の授業を思い出した。


ミョウバンを水に溶かすのに温度をあげるとよく溶けるというものだ。しかし、これは冷やすと戻るがやってみる価値は、有るだろう。


「よし!そうと決まればこれをランプで熱するか。」


そうと決まれば庭にでなければならないな。


おりると、メリッサさんが掃除をしていた。

「どうしたんだい?」


「少し火を使おうと思いまして庭に行こうかと。」


「そうかい、火は気をつけて使いな」


「はい、わかっています」


庭に出て角の方で作業を行った。

ガラス棒でかき混ぜながら熱し沸騰するぐらいで火を止めた。すると茶色から緑色に変化した。


「色が変わったな、これで、どうだろう?」

"鑑定"


回復の水薬 緑(中品質)

よくナオリ草の薬効が溶けいる水薬。丸薬や粉薬より効果が早く表れる。しかし、不純物が混ざっているので濾す必要がある。


使用期限 1ヶ月

止血作用 痛み止め 回復促進


「あぁ、濾すの忘れていたな…。でも、布も何も無いしな。しかし、使用期限つきか…。」


ストレージの中は時間経過するのかな。


とりあえず、ギルドに今日作った丸薬を売りに行こう。



ギルドにつくとやはりこの時間は、人が少ない。

昨日と同じ受付にいくと獣耳のお姉さんが覚えてくれてたようで、声をかけてくれた。


「ユウヤさん、今日もご利用ですか?」


「はい、薬を売りに来ました。」


「では、出して頂けますか?」


回復の丸薬 茶(中品質)×18 10個セット

回復の丸薬 茶(高品質)×7 10個セット


「こちらの7つは、品質が高いですね?では、買い取り金額ですが18セットは、昨日と同じで2Gで36Gで7セットは、少し色を付けさせていただきます。7セットで17Gで、あわせて53Gでどうですか?」


「すごいですね、ここまで正確に品質を当てられるとは、思いませんでした。」


「ふふ、私達受付嬢は、物品鑑定の仕方を一番最初に習うもので、特に私は、薬の鑑定が得意なんですよ?」


「それでも、すごいですね。」


「ありがとうございます。」


「今後もぜひ受付嬢さんに鑑定してもらいたいですね。」


「ふふ、うれしいこと要ってくださいますね。なら、私がいない時は、エミリに鑑定をしてもらいたいと言ってくだされば、私のところに来ますので、そういってくださればいいですよ?あ、でも少し時間は、かかりますよ?」


この受付嬢は、エミリって名前なのか?


「エミリさんですか?」


「はい!あ、エミリって言うのは、私の名前です。」


やっぱり!

「でも、冒険者に名前教えてもいいんですか?」


「冒険者あっての受付嬢ですし、まぁ、乱暴者には教えたくないですけど、ユウヤさんなら礼儀正しいし、薬もなかなかの品質で持ってきてくださるのでいいかなぁって思いまして。」


「はぁ。」


「とりあえず、これは買い取りでいいですね?」


「はい。」


18G→71G


暗くなったし今日は、宿に帰るか。

「あっ、エミリさんここらで服屋ってあります?」


「服屋ですか?服屋なら止まり木亭の隣が服屋ですよ?」


「えっ!本当ですか?」

全然気づかなかった。


「はい、もしかして知りませんでした?」


「はいっ…。」


「ふふふ、ちゃんと近くの店ぐらいチェックしなきゃダメですよ?」


「おっしゃる通りです。」



本当に止まり木亭の隣にあったよ…。


よし、入ろう。

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