019
個人依頼 二日目
ピギィ!
う、うぅん
「ピギィ!
べちゃぁ
「やめい!死ぬわ!」
はぁはぁ
「おはよう、ピギィ」
「ピギィッ!」
それでは、今日も頑張って作りますか?
伸びをしているとエミリさんがやって来た。
「ユウヤさんおはようございます。」
「おはようございます。今日もよろしくお願いします。」
「こちらこそお願いいたします。じゃあとりあえず、昨日干したタオレ草を回収しましょうか。」
「はい!」
それから、エミリさんと二人で干したタオレ草を全て開始したし、新たなタオレ草を干した。
「それじゃあ、作っていきますか。」
「はい!」
「ピギィ!」
その後、全てのタオレ草を粉薬にした。
「出来ましたね!」
「そうですね。あのぉエミリさん?」
「なんですか?」
「いくつか、新しい気絶の粉薬を開発したいのですがいいですか?」
「かまいせんけど、そんなに簡単に出来ますか?」
「ダメで元々です。それに使った材料は俺の取り分から引いてください。」
「それならかまいませんよ。」
まずは、無難に魔石かな?
ストレージからホーンラビットの魔石を取りだした。
「あのぉ手伝ってもよろしいですか?」
「かまいせんけど?むしろいいんですか?」
「はい!というかいいんですか?レシピの秘匿無くなってしまいますよ?」
「別にエミリさんならかまいませんよ。あ、でも秘密ですよ?」
片目を閉じて口元で指を立てた。
「は、はい!」
エミリさん疲れたのかな?顔真っ赤で…。はっ!もしかして惚れた!?
「は、始めましょうか?」
「そ、そうですね!」
なんか照れてきた!?でも、ありえんな…。金ないし、家ないし…。
「はぁぁぁ…」
「どうかしましたか?」
「いえ、何でも、ありません。」
「そうですか。」
よし、切り替えよう!魔石を割らなきゃな…。
「エミリさんなんか袋か布ってあります?」
「あると思いますよ?あ、ちょっと待って下さいね。」
エミリさんは、ストレージから袋を取りだした。
「これでどうですか?」
「あ、いいんですね!お借りしてもいいんですか?」
「もちろんいいですよ。」
「じゃあ、少しお借りしますね」
エミリさんの袋にホーンラビットの魔石をいれて棍棒で叩いた。
ゴンゴンゴンゴンゴンゴンバキッベキッバリバリバキッベキッ
次は、薬研だな。これで細かく砕いていきますか。
ザシュザシュザシュザシュザシュザシュ
「いつもならここで混ぜるけど粉薬だからな。」
ストレージから乳鉢と乳棒を取り出してさらに細かくすりつぶした。
ゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリ
「これを混ぜるけどどうやってまぜようかな…」
乳鉢と乳棒で混ぜるとここまで細かいと均等に混ざらんからな…。
「エミリさん薬匙ってないですか?」
「持ってないですか?」
あっしまった!普通持ってるよな…。
「この前折ってしまって買い直してないんですよ…。」
「そうなんですか…。道具は、大切に使わないとダメですよ?」
そう、注意しながら貸してくれた。
「うっ、はい…。」
借りた薬匙で乳鉢の中の魔石の粉と気絶の粉薬をよく混ぜ合わせた。
「出来た!」
「完成ですか?」
「はい!少し調べて貰ってもいいですか?」
「もちろんです!」
エミリさんが調べている間に鑑定しよう。
"鑑定"
中級 気絶の粉薬(高品質)
気絶の粉薬に魔力が宿ったもの。そのため気絶までの量が少なくなり、気絶時間も伸びた。吸った者を気絶させる薬。
即効性(強大)気絶作用(強大)麻酔作用(強)
ヤベェ…。
「かなり、すごい気絶薬ですね…。これも納品して貰ってもいいですか?高額で書いとりますので。」
「ありがたいですけどエミリさんも作れますよね?」
「はい、恐らく作れますけどレシピは、ユウヤさんのものですので。」
「そう言うものですか?」
「そう言うものです。」
その後、魔石を材料として提供してもらい中級 気絶の粉薬を作った。
二日目終了