016
今日もピギィの窒息攻撃で眼を覚ました。
「ピギィ~。」
「おはよう、ピギィ。」
「ピギィッ。」
「じゃあ街を目指そうか。」
「ピギィッ!」
ピギィが座っていたユウヤの肩に跳び乗り頭に登った。
トレルの街の門につくと門番がやはりいた。
ピギィは、通ることが出きるのか?
「次の人!うん?そのスライムはティムしてるのか?」
「あ、はい。もしかしてダメでした?」
ダメならどうしょうか違う街にいくか?
「いや、ダメではない。この街にも魔物屋があるぐらいだ。でも登録しているか?」
「いえ、二日前にティム?したばかりなので」
「なら、今登録するか?1Gかかるけど?」
「うっ、1Gですか?」
1Gそれは、今の俺の全財産である。
売り物の丸薬は、有るけど売れるかどうかはわからない。
でも、ピギィを手放すというのはもう俺のなかに無かった。
「はい、わかりました。」
1G→0G
「確かにでは、身分証を出してくれ。」
ギルドカードをだすと門番さんは、判子のようなものを押した。
「はい、これで大丈夫だ。通ってよし。」
久しぶりの街だな。
とりあえず、ギルドに行って薬を金に変えなきゃな。
ギルドに入ると朝のためか賑わっていた。
エミリの列にならび順番待ちを待った。
「こうしてギルドの中をみると意外と従魔持ち多いな。」
「ピギィ?」
「うん?あぁピギィみたいに魔物をティムしている人が多いなと思ってな。」
「ピギィ~?」
「わからんか…。」
ピギィとふれあっていると順番が来たようだ。
「はぁい次の人!あ!お久しぶりです!ユウヤさん薬の売却ですか?」
「はい、それとホーンラビットの納品です。」
「クエストの納品ですね?では、そちらから提出お願いします。」
ストレージからホーンラビットを13匹取りだした。
「?あれ?ユウヤさん納品は、10匹ですよ?」
不思議そうにこちらを見てきた。可愛いなこんちくしょう!
「品質の良いものを納品しようと思いまして、エミリさんが選んで貰えますか?」
「出来ますけど…私、薬ほど魔物の品質鑑定上手くないですよ?」
やはり得意不得意があるのか。
「かまいませんよ?エミリさんにおまかせします。」
「そこまで言うのでしたら…。すこし待って下さいね?」
一匹一匹丁寧に調べていった。
「ふぅ…。お待たせしました。こちらの10匹をお預かりします。そして報酬ですが。全部、最高級品ですね。ですので食肉代で1G、角が全部で5G、♂が8匹ですので睾丸分で16Gです。毛皮は素晴らしいです!傷が血抜き用の首もとの傷だけですので20Gあわせて42Gですね。」
あれ?
「あのぉ、報酬は、1Gとなっていたのですが…。」
「あれは、食肉の分ですね。その他は素材としてギルドで買い取ります。引き取りですと、解体料がかかりますが?」
どうやら引き取りは、やめてほしいみたいだ。
「いえ、お金が多いのは助かります。」
「よかったです!で、薬の方に写りたいのですが…。」
「あ、いまだしますね。」
「ピギィ~」
ピギィが退屈だったのかマントの中から出てきた。
「こら!ピギィ中に入ってなさい!」
「ピギィ…」
「ふふ、かまいませんよ?かわいらしいスライムさんですね?魔物屋で購入したのですか?」
「すみません…。いえ、トレルの森でオークに襲われていたのを助けたらなつかれてしまって。」
「え!?トレルの森にオークがでたのですか!?」
「あ、はい、出ましたけど。」
「大丈夫でしたか!?」
身を乗り出して心配してくれた。
「は、はい。気絶の粉薬を持ってたのでボフンと一発で。」
「よ、よかった…。あ、そのオークは、どうしたんですか?」
「すみません。止めは刺せそうに無かったので…。」
「そうですか…。早めに報告していただいてありがとうございます。オークは、まずいですね…。」
「オークってそんなにヤバいんですか?」
気絶の粉薬さえあれば、行けそうだけど。
「ユウヤさんは知らないんですね?オークの恐ろしさを…。オークは、一体位なら熟練者ならすぐに葬れます。でも、オークはすぐに繁殖するんです…。7日もあれば成獣になります。」
7日!?俺の前に会ったオークは、たしか20歳だったぞ!?
「でも、よかったです。オールドオークが出ていなくて。」
「オールドオークってなんですか?」
「あれ?聞いたこと無かったのですか?オールドオークと言うのは、寿命以上に生きたオークがなるオークの進化系です。ほとんどのオークは、オールドになる前にキングになるので滅多にいませんがオールドオークは、オークキングより厄介です。」
ヤバい嫌な予感してきたかも…。
「えーっと、オークってどれぐらい生きるのですか?」
「たしか、20年位ですかね?」
嫌な予感!的!中!
ヤベェよ!どうする!?あのオーク絶対にそのうちにオールドオークになるぞ!
だが!どうやって信じさせる!
鑑定の事を教えるか?嫌ダメだ!エミリさんならいいがそれ以外の人を信じられない!
ならば!
「あのぉ、エミリさん?」
「はい?なんですか?」
「普通のオークってどれぐらいの多きさなんですか?」
「生きた年齢に比例しますけど成獣に成田てで150cmぐらいですかね?」
「俺の会ったオーク2m以上あったのですけど…。」
「…。マジですか?…。」
「はい…。」
「かなり、ヤバいです!そんなに大きなオークは、普通の冒険者じゃ倒せないですよ!?」
「あのぉ、」
「ヤバいです!とりあえずギルマスに相談しなきゃ!」
「あの!!」
「ひゃっ!な、なんですか?」
「俺の薬ならどうにか出きるかもです。」