011
暗くなってきたな…。
"着火"
火を着けての近くに腰をおろした。
「これが生きるってことか。」
今日は、反省しかないな。
まず、ストレージから出すのに手間取ったこと。
次に投石の命中率の低さ
止めを刺すときに目をつむったこと。
「ホーンラビットだったからよかったけどこれが、もっと強い魔物だったら俺は死んでいたな。」
今日は、スゴ草を食べて寝るか。
食事を終えてマントにくるまって寝た。
次の朝、辺りがまだ暗い時間に体の痛さで目を覚めた。
「最悪目覚めだ…。ベッドで寝るのに慣れてしまったなかな?」
昨日の戦闘で頭突きを食らったところに回復の軟膏(下級)を塗り起きた。
昨日は、ショックを受けたがいつまでも落ち込んでいる訳にはいかないな。
「あ、しまった、昨日のホーンラビット血抜きしてない!?」
まずいな、ストレージの中の時間が止まってくれてる事を祈るか。
ストレージからホーンラビットを出すと冷たくなっていた。
「時間は止まってないな…。」
一応首を切って後ろ足をもってみた。
ポタポタ…
「全然落ちやんな。」
"鑑定"
子ホーンラビットの死体(最下級)
生後11ヶ月 ♂
血抜きをせず中でかたまったために肉が生臭くなっている。
角 薬効増強 発酵増進
睾丸 精力増強
骨 カルシウム豊富!
革 防寒(傷 多)
「まだ子供だったのか。骨の説明雑くないか?革が傷んでいるのは色々叩いたからな。」
「解体しなくてもいいが練習のために解体するか。というか採取ナイフで解体しても良いのか?」
"鑑定"
採取ナイフ
量産品の切れ味も強さもそこそこなナイフ。戦闘には、向かない。
「何とか使えるか。また、お金ができたら解体用のナイフを買うか。」
採取ナイフをホーンラビットの肛門にあててお腹の毛の分け目を目印にナイフを滑らした。
偽善だとは思うが、少しでもこのホーンラビットの生きた証を残したかった。
「あ!ミスった!」
膀胱を切ってしまい中の尿が溢れてしまい肉についた。
その後、腸などの内臓を傷つけながらだが皮を剥げた。
「後半は、そこそこに出来たよ…うん。」
皮の内側には、脂肪がたっぷり残っていた。それを作水と採取ナイフを使って丁寧に取り除いた。
「よし、出来た。」
"鑑定"
子ホーンラビットの革(下級)
丁寧に脂肪を取り除いてあるが、傷が多く使えるところが少ない。
「今度マリアさんにお願いして何か作ってもらおう。」
それを丁寧にホゾン草で包みストレージにいれた。
その後、採取ナイフの柄で頭蓋骨から生えている角を根本で折り鑑定してからストレージにいれ、尿で汚れた睾丸を切り取り鑑定してストレージにいれた。
作水で手を洗ってから残りを棍棒で穴を掘って埋めた。
"鑑定"
子ホーンラビットの角
ホーンラビットの魔力の結晶。細かく砕いて薬に混ぜると薬効が上がる。入れた薬を中級薬とも呼ばれる。しかし、子供のホーンラビットの物のため魔力量が少なく量が必要である。
子ホーンラビットの睾丸
繁殖力の強いホーンラビットの睾丸。精力増強だが子供の物のためあまり効果がない。
やっぱり子供のホーンラビットだからあまり効果は強くないか。
辺りが明るくなり切った頃全ての解体作業が終了した。
「2時間ぐらいかかったか。」
今日は、ホーンラビットをもっと多く狩りたく思う。
「とりあえず、15匹狩るまで街には戻らないでおこう。」
10匹で納品はいいが俺も素材としていくつか欲しい。
特に!角!
これで中級って、やつを作れるんだな。
歩いてトレルの森にむかった。
今日は、ホーンラビットを5匹は最低狩ろう。
昨日のポイントより浅めの場所で探しだした。
するとすぐに藪の近くに一匹いた。
どうやら藪のなかに穴を掘って巣穴にしているようだ。体が槌で汚れて見つけにくくなっている。
昨日の反省を生かして石を最初からいくつか出しておいて第2投が出来る様にしておいた。
あと五歩程の距離まで近づいた。
石をしっかり握って大きく振りかぶり投げた。
一投目、外した!
ホーンラビットは、こちらに気づいた!
逃げるか!しかし、今日は逃げずに襲い掛かってきた!
昨日の子供のホーンラビットより角が太くて大きい!角が一直線に向かって来た。二投目を投げたが検討違いのところにむかった。
速い!
ホーンラビットの頭突きは、何とか避けられたがすぐに切り替えしてもう一度頭突きをしてきた。
今度は、ベルトから棍棒を抜き出し殴ろうとするがそれよりもホーンラビットの方が速かった。
頭突きを足にくらいバランスを崩して倒れてしまった!
ドサッ
やられる!しかし、追撃は来なかった。
みるとホーンラビットは藪のなかに入ったのか藪にバスケットボール程の通り道が若干出来ていた。
「くそっ!逃げられた!」
頭突きを食らった所を捲ってみてみると少し赤くなっているだけだった。
「怪我はないか。」
投石はダメだな。的が小さすぎて当たらない。
今度は、後ろから近づいて棍棒で殴ってみよう。
一応ストレージからジョンさんからお金を返してもらった時の袋をだして、ベルトの右に固定した。
そこにゴルフボールサイズの石と気絶の粉薬をいれた。
「よし、次こそは狩るぞ。」
しかし、今度は中々ホーンラビットが見つからない。
ガサッ
!? 何か音がした。
辺りを見渡すが何もいない。近くの大きな木に近づき辺りを良く確認するとまた音がした。
ガサッガサッ
どこだ。声を圧し殺し辺りを見渡すと茂みが不自然に動いていた。
ベルトから棍棒を引き抜き右手にもちゆっくりと近づいた。
すると茂みから木の棒をもった緑色の肌をした小人が出てきた。
ゴブリンだ!
あちらもこちらに気づいた様で驚いていた。
先手必勝、棍棒を右手でおもいっきり握りしめゴブリンに向かっていった。
ゴブリンの右肩に当たった。しかし、ゴブリンは痛がるもこちらに向かってきた。木の棒を大降りして攻撃してきた。
それを大げさにだが確実によけるとゴブリンは、地面におもいっきり木の棒を叩きつけた。
ドゴンッ
「おいおい、思ったより力が強いな。」
小石を吹き飛ばすだけの威力はある。当たれば当たりどころによれば死ぬだろう。
しかし、一撃の威力は高いが放ったあとバランスを崩すようだ。
若干ふらつきながらこちらを見てきた。肩に当たった一撃がやや効いているようで右手を離し左手だけで持ち直した。
すると今度は、飛び上がっり頭めがけて木の棒を降りおろしてきた。それをよけ着地をしたゴブリンの後頭部めがけて棍棒を鍬の要領で降りおろした。
ボキッ
骨が折れる音と手に残る硬いものを壊した時の感触からやったと確信した。
しかし、用心の為、鑑定をした。
"鑑定"
ノーマルゴブリン ♀
1歳 瀕死
力 E
知 G
魔 G-
能力 多産 生命力強化
装備 ヤズの木の棒
「まだ死んでない!」
あわてて棍棒で頭を殴り止めを刺した。
「危なかった。近づいていたら思わぬ反撃が有ったかもしれないな。」
"鑑定"
ノーマルゴブリンの死体(下級)
1歳 ♀
死んですぐのノーマルゴブリンの死体
魔石 薬効強化
「確実に死んでいるな。ゴブリンの魔石も薬効強化があるのか一応ストレージに入れておくか。」
「生きている魔物を鑑定するとああなるんだな。俺を鑑定した時は数字で詳しく出たけど、魔物だと違うのか。」
「今回は、かなりいい感じにできたな。これからは、やっぱり棍棒をメインにおくか。でも、やっぱり生き物を殺すのは慣れないな…。」
昨日程の激しい嫌悪感はなかったが、やはりいい気分ではなかった。
ラリリ草×300
ナオリ草×150
ヤバ草×30
カタマリ草×416
ハッカ草×194
ホゾン草×124
スゴ草×19
シニ草×49
タオレ草×1
ツル×?
木の実×?
木の皮×?
葉っぱ×?
回復の丸薬 濃茶 (高品質)×7
回復の水薬 緑(高品質)×1
回復の軟膏(下級)×1
回復の軟膏(やや高品質)×1
回復の丸薬 (下級)×5
回復の丸薬 (最下級)×5
気絶の水薬(未完)×1
気絶の粉薬×1
塩500g
ノーマルゴブリンの死体×1
子ホーンラビットの睾丸×1
子ホーンラビットの角×1
ゴルフボールサイズの石×20
野球ボールサイズの石×8
水切り用の石×9
薬研
乳棒、乳鉢
天秤
ビーカー、試験管
ランプ
ガラス棒
スポイト
採取ナイフ
薬瓶×10
お金
1G 0S
ブラックスパイダーのマント
ブラックシープのローブ
黒麻のネックウォーマー
カタギ木の棍棒
オーク革のベルト
黒オークの革ブーツ
受付中のクエスト
ホーンラビットの納品