010
初の戦闘シーンです。中々うまくかけない。
朝早く目が覚めた。
やはり街の外にいきウサギとは、いえ魔物であるホーンラビットを殺さなければならないとなると精神的に緊張しているようだ。
ストレージから、
ブラックスパイダーのマント
黒麻のネックウォーマー
ブラックシープのローブ
オーク革のベルト
カタギ木の棍棒
を取りだした。
まずブラックシープのローブを着込み腰にオーク革のベルトを巻いた。
その上から黒麻のネックウォーマーを首にかけてちゃんと鼻まであがるか確認し、落ちないか首を振って再度確認した。
落ちないことを確認すると、次にブラックシープのマントを羽織肩の部分の紐を首の下で結び固定した。
そして最後にカタギ木の棍棒をオーク革のベルトに差し込みマントで隠すと装備が完了した。
「なんだか装備しただけだが強くなった気がするな。」
装備が終わったので階段を降りて食事に向かった。
降りるとほぼ満席に近い人数が食事をしていた。
みんなこの時間ぐらいに食事をしていたのか…。
この中で座って食事を待つのは、少し気まずいのでジェイクさんのところに食事をもらいに行った。
「お!今日は、早いじゃねぇか!飯ならそこに在るから持ってきな!」
「はい、いただきます。」
真ん中に近い席しか空いていなかったのでそこで食事を取った。
メニューは、蒸かし芋とホーンラビットの肉の切れ端を焼いた物だった。
メリッサさんにお礼をいいに行くと声をかけられた。
「ユウヤ、あんた今日までになっているけどどうするんだい?」
そうか、もう3日もここでお世話になっていたのか。
「少し街の外に出るので2日ばかり空けると思うので部屋は、今日まででお願いします。また、戻って来たらお願いします。」
嘘だ。本当は、お金がないから延長出来ないだけなのだ。
「そうかい、気をつけて行ってきな!部屋は、空いていたら泊めてあげるよ!」
「そこは、空けて待ってるよ!ぐらい言ってくださいよ…。」
「馬鹿言っちゃいけないよ!こっちも商売だからね!部屋が埋まらなければこっちが家無しになっちまう。」
世知辛い…。ここの街の人は、みんな逞しいな。それとも異世界の人は皆かな?
「まぁ、美味しいご飯とベッドを用意して待ってるから。生きて帰ってきな。」
やっぱり、いい人だった。
「はい!」
少し感動して宿を出た。
その足で道具屋に行った。装備品を整えたが。まだ、足下がビジネス用の革靴なのだ。
靴が安くあれば買おうと思っている。
「ごめんなさい。」
「はぁい!いらっしゃいませぇ。」
甘ったるい声とともに色っぽいお姉さんが迎えてくれた。
「あ、前に調薬道具を買ってくれたお客さんねぇ。どうだったぁ?」
「はい、かなりいい買い物でした。」
そのおかげでいまだに金欠だが…。
「よかったわぁ。で、今日は、何のご用件ですぅ?」
「靴と塩が有ればと思って。」
「両方有るわよぉ。今出すわねぇ。」
お姉さんは、小さな袋と幾つかの靴を並べてあるものから持ってきた。
「お塩は、ごめんねぇ?このサイズしかないの。」
「これだけ有れば大丈夫です。おいくらですか?」
「500Sよ」
「じゃあそれもらいますね。」
「ありがとうぉ。でっ靴なんだけど、うちは靴屋じゃあないから中古品しかないけどいいかしらぁ?」
「はい、安ければいいです。」
「安いのだと、これとこれかしら?」
幾つかの靴の中から2つの靴を渡してきた。
「サイズは、合うかしら?」
履いてみると片方は少し大きめで、片方はちょうどよかった。
「こっちのサイズがちょうどですね。」
「よかったわぁ。それにする?」
「お値段を聞かせてもらってもいいですか?」
「そうねぇ、お塩とあわせて20Gかしらね」
マ・ジ・か…。
どうする俺!これ買ったらあと1Gだそ!?
食料も買えねぇぞ。だか、ストレージの中にスゴ草がまだあったはずだ。
背水の陣ってことで買ってお金を無くしておくか。どうする!俺!
なんやんだ結果。
「二つともください。」
「ありがとうございますぅ。」
素晴らしい笑顔とはずんだ声でそう言われた。
買った靴にすぐに履き替えて、履いていた革靴はストレージの中に入れた。
「また、来て下さいねぇ。」
21G→1G
その声を背に店を出た。
ヤバい、お金がねぇ。宿も家ももねぇ。こうなったら、手ぶらじゃあ帰れねぇぞ!
あ、靴鑑定してないな。
"鑑定"
黒オークの革ブーツ
水魔法を使う黒オークの革で作られたブーツ。水にも強く歩きやすい。
弱点 火
防御160-50→110
魔法防御 100-50→50
備考 底が傷んできている。(応急措置 済)
結構いい靴だったんだな。防御とか減っているは、応急措置をしたからか?
門についた。ジョンさんいるかな?
「外に出るのか?」
違う赤い髪の女の人だった。
「はい。」
「なら、身分証明状を出してくれ。」
言われてギルドカードを差し出した。
「ユウヤだな?通ってよし。」
「ありがとうございました。」
外に出ると数日前までさ迷った飢餓の大草原が広がっていた。
壁にそって街を迂回していくと、森が見えてきた。
なぜ、森の方から出ないかと言うと森側には門がないためである。
森には、魔物が生息しており時折街に向かって来るそうだ。湯江にそこを頑強に作るため門がないそうだ。魔物を倒すために冒険者や兵士達は、ロープで下ろされるそうだ。
と昨日ジョンさんが言っていた。
森につくと木と木の隙間が意外と広く歩きやすい印象だった。
木の葉っぱや皮を採取ナイフで採取しながら奥を目指し歩いた。
「少しづつだが薄暗くなってきたな。木の大きさが大きい木が増えてきたか。
「少し休憩するか。」
近くにあった木の根本に腰をおろした。
「とりあえずここら辺でホーンラビットを探すか。夜は、飢餓の大草原で寝るつもりだから。」
あそこなら見はらしもいいし、何より外敵がいない。
「最初っから、気絶の粉薬を使うのはもったいないし在庫もない。でもこの棍棒で戦うのも怖いしな。」
そもそも俺は、鍬の振り方は褒められたことがあるが、武器なんて振ったことすらない。
「そういえば、昔カラスを石で追い返したことあったな。追い返したらダメだが遠距離攻撃にはなるだろう。」
思い立ったが吉日で、ゴルフボール程の石から野球ボール程の石までを拾い集めストレージにいれた。
「あ、これ水切りに使えそうな石だな。」
田舎にいた頃は、よく遊んだな。
懐かしい思いから水切りに使えそうな石を何枚か集めてしまった。
「一応ストレージに入れておくか。」
よし!これで準備は、整った後はホーンラビットを見つけるだけだ。
茂み等を中心にさがすがなかなかいない。
ついでに採取している。草や葉っぱ、木の皮、木の実、ツルなどがストレージにたまっていく。
一時間ほど探すと。茂みが少し揺れている所を発見した。
ストレージの中から野球ボールサイズの石を取りだしいつでも棍棒が抜ける様にマントを肩の後ろにまくった。
足音をさせない様に近づくと薄茶色のウサギが低い木の葉っぱをめいいっぱい首を伸ばして食べていた。その上額には小さな角が生えていた。
ホーンラビットだ!
もっていた石を振りかぶらずコンパクトになげた。
スカッ
しまった!外した!
こちらに気づいたホーンラビットは、一目散に逃走を選択した。
次の石を出さなきゃ!
急いでストレージから、石を取り出そうとしたため念じるのが曖昧になってしまった。
出てきたのは、水切り用の石だった。
「あん時の俺のバカ!」
しかし、もうホーンラビットは茂みに近づいている。このままでは、逃げられてしまう。
仕方がないので、水切り用の石を水切りの要領でサイドから投げた。
カッ
届かなかったか。
そう思われた時、石は跳ねた!
跳ねた石は、ホーンラビットの後ろ足首辺りに当たった。バランスを崩してホーンラビットは転んだ。
「しめた!」
そう思い、ベルトから棍棒を抜き鍬の要領でホーンラビットの首めがけて目をつむり降りおろした。
「南無三…。」
しかし!ホーンラビットは痛む足を引きずりながらユウヤの攻撃をかわし、決死の頭突きを放ってきた。
目をつむっていたユウヤは、それに対してワンテンポ遅れてしまいまともにお腹に頭突きを食らってしまった。
「痛ってぇ!」
痛みに、無茶苦茶に振った棍棒がホーンラビットの横面に当たりホーンラビットは倒れた。
「痛たた…。まだ生きてるな。止め刺さないとダメか。」
脳震盪を起こしているのかホーンラビットは、痙攣して動けない。それを確認すると大きく棍棒を振りかぶり両手で鍬の要領で首に降りおろした。
今度は、目を開けたままだった。
「南無三…。」
生き物を殺した。その思いが理解した瞬間胃から朝食べたものかま上がってきた。
オエッオエッッッ
一通り吐くと落ち着きホーンラビットをストレージにしまった。
「今日は、ここまでにするか…。」
飢餓の大草原に向かいあるきだした。
大草原についてもまだ空はまだ明るく夕暮れまでスゴ草とナオリ草を採取した。
ラリリ草×300
ナオリ草×150
ヤバ草×30
カタマリ草×416
ハッカ草×194
ホゾン草×124
スゴ草×19
シニ草×49
タオレ草×1
ツル×?
木の実×?
木の皮×?
葉っぱ×?
回復の丸薬 濃茶 (高品質)×7
回復の水薬 緑(高品質)×1
回復の軟膏(下級)×1
回復の軟膏(下級)×1
回復の軟膏(やや高品質)×1
回復の丸薬 (下級)×5
回復の丸薬 (最下級)×5
気絶の水薬(未完)×1
気絶の粉薬×1
塩500g
ホーンラビットの死体×1
ゴルフボールサイズの石×20
野球ボールサイズの石×9
水切り用の石×9
薬研
乳棒、乳鉢
天秤
ビーカー、試験管
ランプ
ガラス棒
スポイト
採取ナイフ
薬瓶×10
お金
1G 0S
ブラックスパイダーのマント
ブラックシープのローブ
黒麻のネックウォーマー
カタギ木の棍棒
オーク革のベルト
黒オークの革ブーツ
受付中のクエスト
ホーンラビットの納品