001
初投稿です。亀更新になると思いますが長い目で見てください
「えーっと、ここは、どこだ?」
確か、昨日はアパートの自分の部屋で寝たはずだ。たまに飲んで帰ってたどり着けない日があるが昨日は、飲みもせず帰ってベットに倒れこむように寝たはずだ。
昨日まであった遮光カーテンの閉め切った時の薄暗さも、男の一人暮らし特有の匂いもない。
あるのは、眩しくきらめく太陽と幼い時、河原や土手で嗅いだ草の匂いだ。それもそのはずだ俺が今寝ているのは、薄暗い築二十年のボロアパートではなく地平線が見えるほど続く草原なのだから。
「ふぅー、いやいや!ここ何処だよ!そもそもここは日本か!?」
一通り頭を抱え転がりまわり落ち着いた。結果草だらけになりカッターシャツに草のシミを作っただけだった。
「バカみたいなことやってないで何か手掛かりになるようなものはないか探さないと。」
探してみるとすぐに見つかった。というよりかなり目立ってあった。
「やっぱりこれが手がかりだよな」
それは、オレンジ色のかなり目立つスマートフォンであった。
「俺のスマホ黒だったよな。てか、これ裏にでかでかと”神”って書いてあるし、やっぱり見るしかねぇよな。」
その神様印のスマートフォンを開いてみるとメールアプリが一つが入っているのみであった。
ただ、そのメールのアイコンの右上に”1”とあった。
「なんかいろいろ察してきたぞ、おい。」
メールを開くとやはり神様からのメールがあった。
寺内 裕也 様
この度は、私の世界である”ガンダーラ”へようこそ
いきなり召喚したしたことは、申し訳ありませんでした。
召喚の理由としては、あなたのもともといた世界の魂の総量が容量オーバーしてしまったためあなたの世界の神が近隣の世界の神に大きい魂を引き取ってくれと懇願してきたためになります。
そこで私たちは、一柱につき一人分の魂を引き取り自分の世界に転移することにしました。
しかし、いきなり右も左もわからない場所に掘り出しても哀れに思い裕也様に三つの力と少しのお金を授けようと思います。
まず一つ目の力は”鑑定”
これは、鑑定したいものを視界におさめ念じるとそのものの詳細がわかるというものです
しかし、自分を鑑定するときは、ただ念じるだけでできます。
この力は、世界に少数しかいないので隠したほうがいいかもしれませんね。
次に二つ目の力は”ストレージ”
これは、異空間にものを収納できるというものです。異空間の大きさは、あなたの部屋の大きさと同じぐらいあります。収納の仕方は、ものに触れて”収納”と念じると収納できます。出すときは出したいものをイメージして、念じると出すことができます。収納したものの一覧は、このスマートフォンにて見ることができます。
この力は、多数持っている人がいます、しかし異空間の大きさは人によってまちまちです。
最後に三つ目の力”言語理解”
これは、読む書く話す聞くができるようになります。
お金は、裕也様の財布に入っていた。25,600円をこちらの物価に合わせて256Gと私から300Gを足して556Gをストレージの中に入れておきました。
それでは、よき人生を
女神 シャルヘア
「…よしどこから突っ込んだらいいのかが全くわからん。とりあえず俺は、元の世界には帰れないんだな。」
「よし!とりあえずもらった力ってやつを試してみるか。確か自分を鑑定すときは念じるだけでいいんだったよな?」
”鑑定”
ユウヤ 15歳
力 100
知 250
魔 15
能力
鑑定
ストレージ
言語理解
調薬(初級)
魔法
生活魔法 (着火 作水)
装備
汚れたカッターシャツ
赤のネクタイ
汚れたスラックス
くたびれた革靴
神様印のスマートフォン
「なんか、10歳ぐらい若返ってんな、今まで気づかんとか、よっぽど焦ってたな俺。」
「というより、これが強いのか弱いのかが全くわからん。地味にもらった力以外にもなんか”調薬”があるし。多分これは、バイトで農薬を散布するのに農薬を薄めたり混ぜたりしてたからかな?」
「この調薬って鑑定できねぇのかな?」
”鑑定”
調薬
新しい薬を調薬するときに補正がかかる。
初級の場合初級のポーションを作るのに失敗しにくくなる。
生活魔法が習得できる。
「できたし…。生活魔法使えるのこれのおかげだったのね」
ピロ~ン
レシピメモを開放しました。
「なんか、スマホに新しい機能がついたみたいだな」
「この能力って調薬師か、薬師になれってことだよな。こうなったら異世界人生を楽しんでやるよ!」