episode3 顧問登場 そして…
やっと少しホラーが入りますが、あと数話だけ日常パートが続きます。
ホラーが苦手な方も、まだ大丈夫かとは思いますが念のため御注意を…
「おやおや、三年の皆さんが集まってどうしたんですか?」という凛とした声が部室内に響き渡った。
「塚田先生!!」と喜色満面な俺達だが、まぁ仕方ない。
天体観測部の顧問、塚田誠一郎先生。イケメンで声も良く、教える授業は生徒に大評判らしい。そして何より優しい。先生の怒った姿は未だに見たことがない。そんな先生を全員が好きになるのは当然の結果である。
「来週にでも天体観測を行えたらと思いまして」と代表してケイが話す。計画は俺に振っておいていい気なもんだぜ…
「準備はいつも通り大滝君かな?いつも二人は仲がいいね~。それにしても来週は新月だしちょうどいいね。少し、調べたいこともあったし…」と笑顔で話す塚田先生。流石、何でもお見通しなようだ。
「では、理事の方には通しておくので、部員の皆さんに伝達よろしくお願いしますね。」の一言で今日は自然解散となった。先生が言外で
「今日は忙しいので…」と仰っているのを全員が感じとったのだ。
そこで全員が先生に挨拶をしつつ、身支度を整えて
それぞれの想いを持ちながら帰路へとついたのであった。
~???~
赤黒い部屋。無数に広がる物体。
そこに無数の刃物が立ち並ぶ。
「フフ、フフフフフフフフフ。モウスグダネ、モウスグダネ…」
壊れたラジオのような声が周囲に響き渡り、赤黒い部屋にこだました。
持っていた一際大きな刃物を身近な物体に突き刺し、抜き、突き刺しを何度も何度も何度も何度も繰り返す。そこに意味はなく、ただの無邪気な子供のように…
読んでくたさってる方本当にありがとうございます(´;ω;`)
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