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我、無能皇子なり 我、ダンジョンマスターなり 我、転生者なり  作者: 英雄王
我、ダンジョンマスターになる、だと…!?
8/12

我、常闇の舞踏会に向けて思考するなり

目覚めて、食事をしてきて落ち着いた所でダンジョンの話をする。

「エリーナ、DPは?」

「まぁ溜まって1600Pねェ。」

「んー帝都の8分の1をダンジョンにすることが出来るな。」

帝都シグルンビュルムは城を中心とした円形状の城壁都市。

ダンジョンにする場所をどうしようか。

城を中心に広げて言っても構わないが…城から端まで入れてもいい。

そうだ、レスラの店も入るようにダンジョンにするとしたら…

中心から広げては入らないな…城から端にしようか。

レスラの店は殆どメインストリートの近くであり帝都の8分の1はメインストリート中心に広げるとレスラの店を覆う事は簡単であった。

「エリーナ、ここからここまで、主に城門からメインストリートと正門まで、ここを中心としながら帝都の8分の1をダンジョンにするぞ。」

「DPはザックザクゥ?」

「当然だ。多くの人が行きかい、メインストリートには多くの店やギルドが接して居る。強者が集う冒険者ギルドも、な。」

「最高よォ!じゃあやっちゃいましょォ!」


1250Pを使い指定した区域をダンジョン化させた。

DPがみるみるうちに増えていく。

行き交う人々の情報を得れるようになり仕掛けやモンスターを配置できるようになった。

だがそのダンジョンになったことで違和感に気づく者もいた。

トップクラスの冒険者達だ。

これからどうなるか、まだ我は知らない。

我らは生き残るため準備していくことになる。


「じゃあこれでもっと強いモンスターも召喚できるようになるのかしらァ?」

「時間があればそうなるだろうな。まずは第3階層を完成させることを優先しよう。」

とりあえずスケルトンの進化先を決めよう。

育成方法で出来ることが変わっていくのだから。

進化できるものをあげていく。

・セイバースケルトン

・アーチャースケルトン

・ランサースケルトン

・アサシンスケルトン

・ウィザードスケルトン

だった。

この進化先は対応する武器を持たせて訓練させれば良いらしい。

ウィザードは何か1つの魔法も追加で覚えさせる必要があるみたいだが。

その他の進化先は上の進化先から派生していくようだ。

実際に進化できるまでの時間が知りたいのでそれぞれ2体づつになるように10匹とそれぞれの武器を召喚し同じ武器を持つペアで訓練させた。

ウィザードにするスケルトンは火と水の魔法を覚えさせた。


彼らを第1階層で訓練させながら我は昨日作った第3階層のベースをしっかり作りこんでいく。

配置できなかった薔薇園や廃墟、毒沼(各種)等を設置。

ガスゴーストと風妖精(小)を同じ数分召喚、合成して我用にまた1匹風妖精(小)を召喚、ガスゴーストに毒ガスを大気中にばら撒き始めてもらう。

他の妖精は第1階層に逃がしたけどな。

次に普通の沼にヘドロスライムやポイズンスライムを配置していく。

中々に広大な土地になっているからかかなり沼の数も多くそれぞれ計40匹必要だった。

16000DP…

ゆっくり設置してたのとダンジョンを拡大したおかげで夕方には終わった。

今日はここまで、か。

「もーうゥ…やっぱり人を倒しちゃってェ、稼いだ方がもっともっっとDPが溜まるわよォ!」

「それはごめんだな。我は人間であるからな。人を食い物のようにしてしまってはいるが…そこまではしたくない。」

「そォ。これ以上言うとぶん回されるからァ?言わないであげるけどォ…他のダンジョンに負けるかもよォ?そしたら死ぬのよォ。」

「死なないために作ってるんだろう。」

第1階層の罠を少しずつ増やしながら訓練の様子を見る。

まだ進化先にならないようだ。

そうだ。

マグルドに来てもらって何レベルになっているか聞くのもありだな。

まぁ今日は置いておいて明日にしよう。

あ、スライム達の分のDPで帝都ダンジョンにできたじゃん…

夕食を食べながら気づいてしまった。


一段落、という事で朝ぶりにコアルームに戻って見ると綿妖精と綿スライムがふわふわ跳ねて待っていた。

見るとベッドを作り終わったらしい。

骨組みなどはエリーナが出してくれたようだ。

「おおお!出来たのか!」

我の寝室というか部屋はほとんど家具を置いていない。

理由は勿論DPが足りないから。

ベッドとキッチンを配置して終わっていた。

ベッドを取り替えて座ってみる。

ふっかふかな弾力で気持ちいい。

あぁ…ふわふわ…ふかふか…

最高だ…

瞬く間に我は眠ってしまったらしい。

気づけば次の日の朝だったからな。

く、この人生覚えている限り最高の眠り心地だったぞ…ちょっと悔しい。

我だけがこんなに苦労しなければならなかった事実が。


夜の時間にDPが溜まっていたので帝都のさらに8分の2をダンジョン化させ、合計8分の3をダンジョン化させた。

今の所冒険者が集まらない住宅地方面をダンジョン化させているがいつ、ダンジョンになったことがバレるか冷や汗物だ。

次に何をするべきかというと…

「もっちろん!ダンジョン強化よねェ!」

「いや、部屋の環境整備だ!!」

だって、ふかふかな椅子に座りたい!

地球産のやつもいいがこの手作り感も最高だっからな!

もっと快適な部屋にしたいんだよ!

「せ、切実、ねェ…。」

そのために生産する妖精達を召喚、合成をして全属性を4匹は揃えることが出来た。

…むう…少ないな。

仕方あるまい。

今ある全階層の罠を増やしていく。

それをしながら情報をエリーナから聞いていく。


「ダークネスパーティーとは、なんなのか。詳しく話を聞かせるがいい。」

「改めてなのねェ。わかったわァ。常闇の舞踏会、通称ダークネスパーティはねェ。通常年に2回とォ、後はこうした新人ダンジョンマスター達が誕生した日からァ、1週間後にお披露目会的な物としてあるわァ。勿論新人ダンジョンマスターはァ、出席しないと先輩ダンジョンマスター達にィ失礼、との事でェ…制裁が降りかかるかもォ?後はァ…先輩達に媚びをうったりィ、同級生同士で同盟軍を組んだりィ…邪神様にお気に入りにされるためにアピールするチャンスなのよォ。」

「なるほどな。…めんどくさい事ばかりだ…。自らの糧を集めるパーティか。」

「そうとも言えるかもねェ。自らが強くなりィ、先輩達と同じくらい強くならないとォ…搾取されるパターンが多いって話しよォ。だから私たち新人ダンジョンマスターはァ早く強くなりたいのォ。」

「ふーん。我にとってつまらん貴族のためのパーティと代わりがないだろうがな。」

「…同盟とか組む気は無いのォ?」

「お前は?組む気はあるのか?」

「無いわねェ。私の同期はァ、つまらない人達だらけだものねェ。」

「…そうか。」

強くならないと搾取の対象。

つまり、強くならなければまたダンジョンマスター界でも同じような生活が続いていく、ということ。

けど、今は希望が湧いた。

あんな最初はデタラメなDPだと思っていた奴らだって、案外すぐに手が届きそうだからな。

「あとダンジョンマスター同士で戦うってことがあるんだろう?そればどんな形なんだ?」

「それはダンジョンバトルねェ!自慢のモンスターたちを繰り出して出されたお題をクリアすると勝てるわァ。会場はお題によって変わるわァ。防衛戦だったら防衛側のダンジョンだしィ、攻撃側だったら相手のダンジョンよォ。後は邪神様が用意する特別会場がランダムに選ばれる場合もあるわねェ。」

「ふーん。参考になった。ありがとな。じゃあ朝食を終えたら次の改装を作っていくか。」

今度は検証を兼ねてやっていくことにする。


「よし、やるぞ。時間は無いから仕掛けやモンスターは後回しだ。」

「…えェ?アルらしくないわねェ?」

「検証も兼ねてだ。だがそれでも易々と行かせる訳には行かないけどな。で、何を検証するかだが、どのくらい大きく作れるかだ。エリーナは分かるか?」

「…分からないわァ。それよりだったら階層で区切って全く予想できない場所を作った方が楽だものねェ。」

「ふーん。」

「それに、どうやって大きくするつもりなのォ?」

「地形を組み合わせていくだけだ。ある程度弄ることが可能だからな。それでいい地形を作っていくさ。フィールドはまぁ細長く1色戦に繋げていく。あとは高低差をつけるために山の次に谷、次に山、次に渓谷、次に山…と行けるだけ繋げていく。」

「…それを侵入者は延々と高低差で疲弊していかせるォ?」

「そういうことだ。ひとつの地形にいくつかのベースルートを設定して、その他は特に難しい罠などを後でになるが仕掛けていくさ。勿論山、と言っても全く同じ特徴では無い。我の知識で、凶悪にしていくとも。」

「…挑戦者達は可哀想ねェ…。」


使用する地形、山はいくつかサイズであろう表記があった。

・山(小)200P

・山(中)800P

・山(大)1500P

・山(山脈)3200P

詳しい大きさは表記されてなかったのでひとまず中サイズで、少々カスタムして第4階層入口の場所は平らにした。

消費DPは誤差程度。

つーか+3P。

マップを表示してみて比較してみると直径約50kmか?

現地に行ってみるとなかなか標高も高そうだ。

「大きいわねェ。」

「高さも申し分無いだろう。次だな。」

・谷 100P

これを入口の反対側に設置。

山(中)の半分サイズの急な谷が山の縁に生成されていた。

「ルートは…ま、つけなくていいか。」

どうせクリアさせる気がないダンジョンだ。

人間に対して使うダンジョンじゃ無いからな。

どっちかと言うと魔王の軍勢になるだろうから、この世界に無い地球産の物を使って意表を突いて行きたいし。


そうして食事時間を除きやっていったんだが…

「終わり無いわねェ。」

「飽きた。」

山→谷→山→渓谷→山→海→山→海溝→山→地下→山→浮島→地下(マントル層イメージ)→(繰り返し……)

表記するのも面倒くさくなるほど、かなりDPも消費して、というか溜まったら直ぐ様地形を購入しまくる言った形で付け足して行ったので正直数えてない。

正直限界があるものだと思っていたのだがここまでしてもまだこの階層は付け足せるらしい。

普通制限があるのがダンジョンだろうに…

「本当にクリアさせる気は無いわねェ…。」

「ま、飛べるやつなら殆どスキップできるが…それでもやばい時間がかかるな。…終わらないから途中で引き返したりして方向感覚狂えばいいんだ…。」

多分北アメリカくらいの土地かそれ以下くらいの土地の広さだぜ…恐らく。

「方向感覚鈍らせる仕掛けはァ確かあったはずよォ?」

「そうだったのか。」

調べてみると罠で階層毎に仕掛けることが出来る罠としてあった。

・方向混乱フィールド 2000P

階層全体にに仕掛ける罠は最低1000Pらしい。

つまりこれは安い方…と。

…DPが溜まりきってないので明日の朝、これを設定することにしよう。


今日は単純な事しかしていないが疲れた。

当初の予定よりサクサクダンジョン作りが進んでいる。

常闇の舞踏会まで残り3日。

明日明後日は帝都に行ってみるか。

父の言葉が気になるし新たな味方が得られるかもしれない。

ダンジョンの方もDPが必要だからな。

第4階層は対空の仕掛けも作らなきゃ足止めにもならないからな。

まだまだやることはある。

我が生き残るためにやれる事はやっておきたいからな。

シークレットダンジョン勢力

スライム(極小)

火6匹、水6匹、風8匹、土7匹、光4匹、闇8匹、混沌8匹、時5匹、無7匹

スライム(小)

火15匹、水17匹、風10匹、土14匹、光13匹、闇19匹、混沌10匹、時8匹、無12匹

スライム(普通)

火1匹、水1匹、風1匹、土1匹、光1匹、闇1匹、混沌1匹、時1 匹、無2匹

妖精(欠片)

火3匹、水4匹、風5匹、土7匹、光2匹、闇4匹、混沌3匹、時4匹、無5匹

妖精(小)

火23匹、水25匹、風29匹、土27匹、光26匹、闇23匹、混沌18匹、時23匹、無24匹

妖精(普通)

火1匹、水1匹、風1匹、土1匹、光1匹、闇1匹、混沌1匹、時1匹、無1匹

ケサランパサラン(中) 20匹

綿妖精(小)一匹

火4匹、水5匹、風5匹、土4匹、光4匹、闇4匹、混沌4匹、時4匹、無4匹

風綿スライム(小)1匹

魔ラット 2体

プレイリーウルフ 2体

ポイズンスライム 1体

ヘドロスライム 1体

スケルトン 11体

機械兵 1体

ストーンゴーレム 1体

ガスゴースト 10体

ポイズンローズ 1体

ガーゴイル 1体

ストーンパペット 1体


表層 シグルンビュルム城&帝都8分の3

味方モンスター、罠等仕掛け 無し


第1階層 荒野エリア

地雷(各種)、電気柵、落とし穴(各種)、火炎放射器 無数

配置モンスター ケサランパサラン(中)、妖精(欠片、小)全属性


第2階層 簡易迷路エリア

射出装置(各種)、 無数

配置モンスター スライム(極小、小)全属性


第3階層 毒沼地エリア

毒沼(各種) 薔薇園 廃墟 多数

配置モンスター ポイズンローズ ガーゴイル ヘドロスライム ポイズンスライム ガスゴースト 風妖精(小) 機会兵


第4階層 高低差方向混乱エリア

山→谷→山→渓谷→山→海→山→海溝→山→地下→山→浮島→地下(マントル層イメージ)…etc.....

(約北アメリカ大陸程の広さ)


コアルーム

ダンジョンサポーター エリーナ

コア

マスター居住区



サブダンジョン 導きのダンジョン勢力

表層 称号教会

味方モンスター、罠等 無し

コアルーム

サブダンジョンマスター 光ラメスライム(小)



臣下

レスラ 武器屋の店主 スキル 鑑定持ち

マグルド・フォール スキル 鑑定士、称号覚醒持ち

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