我、ダンジョン強化で最弱でも盤石にしていくなり
スライム(極小)を片手間で召喚しながら罠を見ていく。
ダンジョンを構成するためのルールとして次の階段にたどり着けないようにすることは出来ないようだ。
例えば階段までのゴールがない迷路だったりそもそもゴールを設置しなかったり、ダンジョン運営者しか使えないテレポータルの設置だけだったり。
そういうのは出来ませんって勝手に通知が来てくれて楽だ。
まぁ、けど突破することが可能なら道を塞ぐことは可能という訳だ。
例えば奥の空洞がわかる隠し通路からしかゴールにたどり着けないというもの。
まぁ分かりにくすぎると駄目みたいだけどあからさま…な訳では無い。
という訳で。
荒野エリアに設置する罠を増やす。
「柵ゥ?」
「ただの柵じゃない。触れると電気が通る。」
「どういうことォ?」
「まぁ…雷属性の魔法が触ったら発動する見たいな?」
「強くないィ!?そんな罠があるなんてェ…ホントアンタ意味わからないわァ。」
それを入口に囲うように設置。
これを乗り越えなければエリアに入ることが出来ない。
次に設置するのはその柵に向かって火炎放射器を設置。
電気柵が壊されたらそこで火炎放射器が火を吹くぜ!
「怖ァ…。今度は火魔法ゥ?」
その外側には地雷を敷き詰めていく。
「例の爆破魔法ゥ…。」
あ、スライム達がいつの間にかそれぞれの属性が(小)に合成できる数が揃っていた。
合成してそれぞれ小サイズが一匹づつになった。
うん。
サイズはよくドラゴンなクエストの青いスライムと比べて少し小さいくらいの大きさだ。
極小のサイズは本当に小さくって大豆くらいだったし。
今度は妖精(欠片)をポチリながら荒野エリアを見ていく。
バラバラに地雷シリーズと落とし穴シリーズを配置。
落とし穴もバリエーションが多くて見てるだけでも少し楽しくなってくる。
穴の下に泥や毒は勿論、高濃度のアルコールや塩酸、溶岩、融解液、粘着液、腐った匂いのする液体、幻影を見せる穴、だったり竹や鉄の鋭い針があったり、強力な蜘蛛の巣があったり等沢山あった。
あとはああ!こんなのもあったな。
トラバサミ。
地味に厄介だろうな。
殺傷能力は低いがかなり痛いし血が出るな。
麻痺毒などを仕込んだトラバサミがあって本当に種類が豊富だ。
こんなに地面に罠を置いているんだ。
皆下しか見ないだろうな。
「そしてケサランパサラン達が風魔法で罠に引っ掛けていくのねェ!」
「そういうことだな。」
とりあえずは『常闇の舞踏会』までには2階層は完成させたいな。
だがセウサレスに行かなくてはならないからな…
アイテム生成でコーヒーを生み出し飲みながらダンジョンを見る。
時間さえあればDPを気にすることなくダンジョンを作ることが出来るな。
案外広い荒野エリアに少しづつ罠をしかけていく。
そうしながら第2階層の構想を考えていく。
我のダンジョンは今の所強いモンスターで撃退することは出来ない。
時間が足りなさすぎるからな。
今のところモンスターでできるのは妨害等の決め手に欠ける行為のみ。
「次の改装はスライムを上手く使おうか。」
「今度はスライムゥ?」
スライム。
あのドラゴンなクエストの青いスライムのようにこの世界でも最弱…極小クラスのスライムは無能なんて言われるくらいの弱さ。
そしてあの青いスライムと同じ強さのここの世界のスライムはスライム(小)。
そう。
先程やっと一匹づつその大きさになったスライム達くらい。
こいつらを使っていく。
「エリアは迷路型にしていこうと思う。」
・迷路(簡易) 500
これを第2階層として接続。
コアルームから上の階を見てみるとしっかり石レンガでできた細い通路と分かれ道が見えた。
「簡易って道が短いし二手に別れる通路だけよォ?アンタだったら1部屋買って自ら迷路にしていけばいいじゃないィ?」
「それは後でな。」
「やるのねェ…で?どうするのよォ?」
迷路は道をランダムで作ってくれるがその道をカスタマイズするのは不可能だ。
だから迷路型のダンジョンはマッピングが大事だと冒険者の中では有名だ。
先程エリーナが話していた方法だったら自分で組みかえているのでそんなことは無い。
ただ楽に作れて自分で全てを作るよりは安価に作れる。
ま、それはいいとして、ルートをカスタマイズすることは出来ないけどその他だったらカスタマイズ出来る。
全ての道を下げてあかりは全て無くしていく。
「暗闇なんて意味あるのォ?」
「少しはな。」
「段差はァ?」
「スライム達で埋めるのさ。」
スライムで床を埋め尽くすのに大きな迷路なんて作ってられないだろ?
「…少しわかってきたわァ。床に擬態させてスライム達で状態異常にしていくのねェ?けど前のエリアで足元は注意されるでしょォ?」
スライムは環境適応力が高いから住む場所で属性が変わるのだが属性だけでなく色まで変わることが出来る。弱いが多彩な生き物なのだ。
「そうだな。けどここに来た瞬間分かれ道の壁から矢を飛ばす。今度のエリアは壁や天井がある。全てに警戒しなくてはらなくなる。賢いやつだったらそれが分かる。まぁ獣とか知能がないヤツらは気にしないからどんどん罠にかかっていくだろうな。ま、そんな奴らは荒野エリアで全滅しているだろうがな。」
「それはそうねェ。」
「ま、勿論罠は足元だけじゃなく壁や天井にも設置していく。ここは人間に旨味を持たせる必要は無いから全力で殺しに行く罠で作れるのさ。」
「場所が場所よねェ…。」
お、妖精達も一匹づつだが小サイズに合成することが出来たな。
じゃあケサランパサラン達も中サイズをもっと増やしていこうか。
「そうだ、この第1階層が出来たらセウサレスに行く。」
「どこよォそこォ…。」
「すぐ近くの街だな。帝国一の商業街だ。父上がそこで称号を力にしてくれる神官がいると聞いてる。1週間後の常闇の舞踏会があるから出来れば明日の朝出発するか。」
「ちゃんと時間までに戻ってくるのよォ!出席出来ずに他のダンジョンマスターから攻めてこられたらここは終わりよォ!!」
「わかってるさ。」
ケサランパサラン(中)が20匹になっていた。
ケサランパサラン(中)は拳1個半くらいの大きさなんだよな。
普通のは拳より少し小さいくらい。
可愛い。
ま、とりあえず荒野エリアの罠を優先して行くか。
各種の罠をポチリながらだがDPで出したベッドに倒れ込む。
コアルームの奥に生活するための部屋を作ってある。
勿論エリーナの部屋もしっかりと作ってある。
アイテム生成には生活用品などもしっかりとあった。
我が知っているものは全て地球産のがあった。
いつ作ったのかって?
荒野エリアの罠を設置しながらだよ。
ウィンドウをいくつかに分けることができるから同時に色々やることが出来るからな。
我の部屋はシンプルで本棚にベッドに広めのテーブルと椅子、ちょっとした観葉植物達を飾ってここは外が見えないから壁掛時計を掛けておいてある。
床にはふかふかのクリーム色の絨毯を敷いてある。
壁や床はシンプルに白色だ。
なんの素材かは分からないけど。
本棚には我が見たかったが見れてなかった漫画もしっかり乗っていて自動更新されていくみたいだ。
勿論これはダンジョン構成にあった1部屋の30Pを使ったさ。
エリーナの部屋は…まぁ彼女だし派手派手にしようとしてきたけどポイントがもったいないんだけど?と言ったら…じゃ、じゃあ少しづつならいいィ?と控えめに聞いてきたのでOKを出した。
ダンジョンの相棒だからな。
色々と教えて貰ってるからやり過ぎない程度には叶えてやるよ。
調子乗ってきたらぶん回しの刑だからな。
シークレットダンジョン勢力
スライム(極小)
火5匹、水7匹、風6匹、土5匹、光8匹、闇3匹、混沌2匹、時3匹、無1匹
スライム(小)
火1匹、水1匹、風1匹、土1匹、光1匹、闇1匹、混沌1匹、時1匹、無1匹
妖精(欠片)
火7匹、水2匹、風4匹、土3匹、光2匹、闇2匹、混沌6匹、時2匹、無3匹
妖精(小)
火1匹、水1匹、風1匹、土1匹、光1匹、闇1匹、混沌1匹、時1匹、無1匹
ケサランパサラン(中) 20匹
第1階層 荒野エリア
地雷(各種)、電気柵、落とし穴(各種)、火炎放射器 無数(設置中)
配置モンスター ケサランパサラン(中)、妖精(欠片、小)全属性
第2階層 簡易迷路エリア
射出装置(各種)、 無数(予定)
配置モンスター スライム(極小、小)全属性