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我、無能皇子なり 我、ダンジョンマスターなり 我、転生者なり  作者: 英雄王
我、ダンジョンマスターになる、だと…!?
12/12

我、竜王のマントを得る

リッチアーマーズに到着。

入ると今朝のように並んでいる美女たちの中にまだいたのか、セルフィーナがさっさと駆け寄り別室へ。


部屋につくなり疑わしいという目でにらみつけてきた。

「まさかもうお金がたまったなんて言わないわよね?」

「まさかのまさかさ。」

目の前の机に金貨を山積みにしていく。

「ちょちょちょっと待って!ほんとうに!?数えるから待ちなさいよ!」

こんな慌てふためいた姿を見るのはかなりレアな光景だ。

普段は冷静な姿を職務中は見せるし我にタメ口をきくときもこんなに慌てたことなどなかったからな。

「本当にある…あなたが一日でどうやって…?待って、今日騒ぎがあったわね。レッドリストモンスターが現れたって。けどあなたが倒せる力なんてあるわけないでしょ?どういうことかしら?不正なんてあったら…ゆるさないわよ?」

本来なら王族にそのセリフなどはいてはいけないのだがなあ。

自分の立場が弱すぎるせいもあるんだろうが…

さて、どうするか。

セルフィーナは城の中で唯一信頼を置けるものであるし口も堅い。

…悪事など以外でだが。

ダンジョン以外のことは話してしまおう。

コレに変に噓をついたら大惨事になること間違いなしだ。


というわけで、偽名で冒険者登録をして手に入れた武器が強く、辛勝したことを伝えた。

「ふむふむ…誓って嘘偽りがないことを誓える?」

「誓えるさ。」

話してはいないことがあるだけだからな。

「フーン、信じてあげるわ。そして売ってあげる!私がここにいるのはアレを手にする人の走査でもあるからね。悪人の手に渡ることはこの私が許さないんだからね!じゃ、お金は受け取るわ。後、オーナーにも会ってもらうから。当然よね。あ、オーナーにはあなたの身分話させてもらうけど…変なこと言ってくるかもしれないけど無視してね!」

謎の念押しをして部屋を出て行ってしまった。

変なこと、か。

まあ待つしかなかろう。


しばらく待ってあわただしく表れたのはちょび髭のおっさん。

「お待たせしました!私、リッチアーマーズのオーナーを務めております、アルマン・リッチと申します。あの『竜王のマント』を購入されるとのお話でしたが間違いはないのですか?」

「間違いない。」

あのマント、竜王のマントって名前なのか。

「まさかあなた様にご購入いただけるとは…私感激で本当に…ズズ…。ああすみません。お渡しいただいた金額もちょうどでございました。それではこちらに。竜王のマントはこちらです。」

「うむ。案内せよ。」


案内された場所は建物の地下。

そこに厳重に保管された見るだけで震えるようなオーラをまとったマントが鎮座していた。

この前見せられたのはただのレプリカだったようだ。

「これが、竜王のマント…まったくふざけた代物だ。」

後でマグルドに鑑定してもらうことにしようそうしよう。

アルマンは竜王のマントを取り出し我に片膝をつき、献上した。

一言礼を言い受け取る。

触るだけで最弱の体の我でも分かるくらいこのマントの実力を感じ取れる。

この力に感心しているとマントが強烈な光を放ち我の中に消えていった。

「な?んん?なんとも…ないのか?」

だが心の奥底…そういえばいいのかわからないが暖かく温まった。

「ア、アルティメイルさま!?ご無事ですか!?」

「無事だ。なんともない。ただこのマントに認められたのだろう。だから安心するがよい!?」

な、なぜそんなに号泣している!?!?

今のでそんな泣くほどか!?

「なぜ泣く!?アルマンもみているのだぞ!?お前が人前で泣くとは…はあ、余程心配してくれたということか。ほれ、どこも怪我しておらんぞ。」

手を触れさせセルフィーナがペタペタと我の体をまさぐる。

ぐ、正直こんな美少女に体をまさぐられるのはくるものがあるが我慢だ我慢。


しばらくして、落ち着いたのか涙を拭いて気丈にふるまいだした。

「わ、私はあなたを心配したわけではなくですね!そうマント!竜王のマントを心配していたのよ!」

我とアルマンははいはい分かりましたよーと受け流し、竜王のマントを丁寧に包んでもらった。

顔が台無しなのでセルフィーナは奥に引きこもり、アルマンが見送りに出てきた。

「またのお越しをお待ちしております。今後とも御贔屓にお願いします!」

直角の礼を背後にすっかり夜になった帝都に足を運ぶ。

すっかり遅くなってしまいお腹もすいてきた。

今から帰っても食べ物を出してくれるわけもないのだからせっかくだ。

帝都で何か食べていくことにしよう。

お金は沢山使いはしたがまだまだ端数が残っているからな。

あと少しは金銭感覚を知る機会になればよいのだがな。

改めて、転生してからの自由な食文化の堪能だ!


とりあえず賑わっていてだが待ち時間も無いだろう店に行くことにする。

この世界での食のジャンルなどわかるはずがないからな。

そういうとメニューも分からないんだろうが、店員におすすめを聞けばいいだろう。

多分。

店構えはイタリアン風に見えるがメニューはどうなのだろうか、楽しみに我はその飲食店『ハウルバードの水差し』に入った。

「いらっしゃいませ!お一人ですか?こちらにどうぞ!」

入店すると元気な猫耳娘が出迎えてくれた。

獣人族を看板娘にって…いいねえ異世界の定番がまた我の前に!

案内された席でおすすめメニューを聞く。

「おすすめですね?私は『ワイルドボアのジューシーステーキ』がおすすめですよ!」

「ステーキかいいな。主食は…何か会うものはなんだ?」

「やはりジャニカ米ご飯ですね!皆さんは頭をかしげるんですけどね、パンもおいしいんですけど…あ、パンなら…」

「じゃあそのおすすめされたジャニカ米ご飯を頼もう。」

「あ!はい!オーダーを承りました!他に必要なものはありますか?お酒はだめですけどね!」

「水で大丈夫だ。以上で。」

「わかりました!」

心底嬉しそうにメモした紙を持っていく姿がとても可愛らしかった。

なんだ、見たことはなかったが米もあるのは大変喜ばしい。

元日本人として選ばないわけがないだろう。


楽しみに待っていると何やらジロジロと目線が気になるが…

あ、この包みか。マント自体は見えないがあのリッチアーマーズで購入したものだとわかるからあの高級店で買ったことがばれて見られているのか。

少しわくわくが薄れてしまったが隠せるものなど持ってきてなかったからな。

盗まれないように気を付けることくらいしかできないか。


しばらくして。

お肉のいいにおいを漂わせてボリューミーなステーキが運ばれてきた。

そしてふっくらと炊けた熱々ご飯!

日本の米より少し細長いがご飯だ!

わくわくしながらっフォークとナイフを持ち、ステーキを一口大に切る。

あふれる肉汁を逃さないように、まずは一口!

味は豚に似ているが少し固めで歯ごたえがいい!

少し辛めの味付けも最高だ!

そして熱々ご飯!

少しもっちりしているが米だ!我らがご飯だ!

ん-!

我はこの日のために生きてきたのではないのか!

また来よう絶対にだ!

そう決意して次々に料理を食べていき、あっという間になくなってしまった。

楽しい食事の時間は一瞬で終わってしまった…

いつもの食事はなんか雑味があって嫌だったんだがちょくちょく城を抜け出して食事、観光もいいかもしれないな。

また暇になったら楽しむとしよう。


自室ことコアルームに戻ってきた。

「ただいま。モンスターの数はどうだ?」

「お帰りなさィ。遅かったわねェ?数は自分で確認しなさいよォ。」

「わかったよ。色々…主に冒険者ギルドで時間を取られてマントしか手に入れられなかった。だがいいものを入手してきたぜ!」

そういってマントを見せた。

「わわわァ!?竜王の存在を感じるわァ!?」

「ああ。竜王のマントだ。帝都最高の防具屋で購入してきたからな。見た目も性能も最高のものだ。…自分自身に何の力もないんだがな。」

「コレを入手して卑屈にならないでよねェ。ほら、まだDPは残してあるからほかのアイテムを用意しなさいよォ。」

「わかったわかった。」


とりあえずリストを見て魔力を誤魔化すアイテムを探してみることにする。

アクセサリーがいいのだが…

今のところDPは気にしなくてもいいと思えるくらいに貯まっているので(アクセサリー系統の必要DPは高くて20000ぐらいだった)一個一個見ていくが…

「検索機能とかないのかよ!めんどいな!」

あまりにも多いのに一個一個見ていかねばならず思わず叫んでしまった。

すると『検索機能が追加されました』と表示が。

「エリーナ、これ、またか?」

「またのようねェ。この数日で機能を二つ追加したのはあなたが初めてでしょうねェ。」

「まあいい。これで探しやすくなったぞ!」

勿論検索機能のおかげですぐに『誤魔化しリング・魔力』という代物を5000DPで入手。

銀に輝くその腕輪には見事な技巧を凝らした装飾があったが甲冑で見えないだろうな。


ステータスを単純に上げるためのアクセサリーだな。

検索機能で最高ランクのステータスを上げる指輪を購入した。

それぞれ各ステータスを10000上げるものだ。

これを全て装備していたらこの世界の常人をはるかに超えるステータスを得れるということだ。

冒険者でいえばAランク相当である。

冒険者の最高ランクはSSランクである。


次、護身用アイテム。

暗殺でもされたらたまったものじゃないからまずは自動防御機能が付いた盾は…検索機能で見つけ出した。

見た目は小さな金の盾のように見えるが聖なる力が宿ったオリハルコンの盾だった。

その性能はオリハルコンの硬さは最高峰、それが自由自在に飛び回り我が気付かなくとも自動で攻撃を防いでくれる要望通りの盾だった。

大きさはマントにすっぽり隠れてわからないくらいの大きさ。

名前は『ノアの盾』。

ノアの箱舟が思い起こすがここは異世界。

ありえないはず、だ。


武器や盾は兄弟剣でいいかと思ったが兄弟剣は普段使いしているし正直見た目に合わない。

甲冑に合うといえばやはり日本刀だが…

検索で最高の刀として現れたのは『草薙の剣』。

地球、というか日本の武器が刀界隈では最強になるとは…

ちらと他のこの世界戦の刀を見てみると種類が圧倒的に少なかったので刀は少数派らしい。

草薙の剣は日本の神の刀。

エリーナにDPはかなり残してためてもらっていたのだがこれでDPはすっからかんになってしまった。


「これで装備は終わりでいいだろう。ダークネスパーティの準備は全階層のモンスターの用意をしていくだけでいいだろう。それは明日で余裕で間に合うだろう。…第四階層以外はな。」

「もう新人のダンジョンマスターの装いじゃないわよォ。まあこれですべてがはったりというわけでなくなったんだからァ、いいんじゃなぃ?」

「そうだな。後は今日のモンスター数を確認して終わるとしようか。」

シークレットダンジョン勢力

スライム(極小)

火5匹、水2匹、風5匹、土9匹、光4匹、闇8匹、混沌2匹、時4匹、無8匹

スライム(小)

火38、水40匹、風35匹、土39匹、光41匹、闇34匹、混沌32匹、時36匹、無41匹

スライム(普通)

火1匹、水1匹、風1匹、土1匹、光1匹、闇1匹、混沌1匹、時1匹、無2匹

妖精(欠片)

火5匹、水8匹、風2匹、土9匹、光4匹、闇4匹、混沌4匹、時5匹、無3匹

妖精(小)

火50匹、水45匹、風49匹、土52匹、光49匹、闇51匹、混沌49匹、時51匹、無53匹

妖精(普通)

火1匹、水1匹、風1匹、土1匹、光1匹、闇1匹、混沌1匹、時1匹、無1匹

ケサランパサラン (中)

綿妖精(小)

火5匹、水3匹、風7匹、土8匹、光3匹、闇4匹、混沌5匹、時3匹、無6匹

風綿スライム(小)

魔ラット 2体

プレイリーウルフ2体

ポイズンスライム 1体

ヘドロスライム 1体

スケルトン 11体

機械兵 1体

ストーンゴーレム 1体

ガスゴースト 10つぃ

ポイズンローズ 1体

ストーンパペット 1体


表層 シグルンビュルム城&帝都全域

味方モンスター、罠等仕掛け無し


第一階層 荒野エリア

地雷(各種)、電気柵、落とし穴(各種)、火炎放射機 無数

配置モンスター ケサランパサラン(中)、妖精(欠片、小)全属性


第二階層 簡易迷路エリア

射出装置(各種)、無数

配置モンスター スライム(極小、小)全属性


第三階層 独沼地エリア

独沼(各種)薔薇園、廃墟 多数

配置モンスター ポイズンローズ ガーゴイル ヘドロスライム ポイズンスライム ガスゴースト 風妖精(小) 機械兵


第四階層 高低差方向感覚混乱エリア

山→谷→山→渓谷→山→海→山→海溝→山→地下→浮島→地下(マントル層イメージ)…etc…蟻の巣洞窟 (ゴール)

(約北アメリカ大陸程の大きさ)

方向混乱フィールド


コアルーム

ダンジョンサポーター エリーナ

コア

マスター居住区



サブダンジョン 導きのダンジョン勢力

表層 称号教会

味方モンスター、罠等無し

コアルーム

サブダンジョンモンスター 光ラメスライム(小)


サブダンジョン ヘファイストスのダンジョン勢力

表層 レスラの武器屋

味方モンスター、罠等無し

コアルーム

サブダンジョンモンスター スィデラススライム(小)


サブダンジョン 大精霊の農業ダンジョン

表層 大農園

味方モンスター

ニュウモウ 2750体

ケイラン 1540体

ミートゥン 3540体

ランムメン 2073体

イータビット 970体

アースホース 129体

ナイツホロウ 350体

コアルーム

サブダンジョンマスター ゴールドニュウモウ


臣下

レスラ 武器屋の店主 スキル 鑑定士持ち

まぐルド・フォール 称号教会神父 スキル 鑑定士、称号覚醒持ち

ファルサ・ミドナ 大精霊の農場主

アルガノ・ミドナ 大精霊の農場従業員

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