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我、無能皇子なり 我、ダンジョンマスターなり 我、転生者なり  作者: 英雄王
我、ダンジョンマスターになる、だと…!?
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我、始まりなり

さぁ!

タイトルからして我の言いたいこと、この思いは分かってくれるだろう!

コレを読んでいる愚者共よ!

意味がわからなすぎる!!

人であり、一国の皇子(それも第1皇子)で、ダンジョンマスターで、転生者。

設定モリモリだよね?

けど、魔法も剣もダメダメな皇子…だから無能皇子って呼ばれてる。

本当に。

ネタじゃない。


我の魔力は皇子っぽく多いけど、莫大らしいけど…

それを扱う器官?みたいなものが生まれつき損傷してしまっていたらしく使うことが出来ないからだだった。

剣が無理な理由もこれ。

皆誰もが魔力を持ち、魔力を扱っている。

それは普段の生活もしかり。

普通の民達も無意識で魔力が体を強化していて地球の車位なら誰でも持てるような世界。

つまり、剣も彼らに合うように作られている。

つまり、剣は重くて持てないのだ。

そしてモンスターもこの世界には居るのだがそんな重い剣でないと斬れないようなものたちばかり。

今の我が辛うじて勝てるモンスターってスライムだけだからね!

それも豆粒くらいの分離しまくったスライム!

泣きたい。


あ、そうだ。

我の名前を話していなかったな。

我の名前はアルティメイル・アルカナ・エルギラルド。

エルギラルド帝国の第1皇子だ!

だからなんだって話だよな。

こう、ご大層なお名前を授かってもだなぁ…

見た目も家族には居ない黒髪黒目(とある時は赤色だが普段は黒)で、まぁ顔はやっぱりイケメンですけどぉー?

うん。

日本人のイケメンって感じ?

The、日本人なんだよ。

こんな魔法と剣のファンタジーみたいな世界に生まれでておいて。

少し夢を見ようとした我はショックで小一時間固まっていたがな。


さて、無能皇子の話の次はダンジョンマスターか?

あの出来事はまぁ偶然だったな。

その偶然が他の人に見つかっていただけで世界を揺るがす物だが。

我は皇族らしく城に住んでいるのだがま、広くてな。

城の外に出る抜け穴と言うか隠し通路、脱出路を偶然見つけてしまったのさ。

その道の奥にあったのは綺麗な泉。

泉は小さな丘の上にあり、1本だけ木が生えていた。

夕焼け時にはいっそう映えるような静かな泉。

木の根元から顔を出した我は泉に沈む光る球体を見つけた。

そしてその上に浮かぶ小さな生き物。

その生き物は地球で言う妖精のような小さな羽を持った小人だった。

彼女の落し物だろうか、沈んでいる球を取ろうとしていたのかは分からないが溺れて気絶して水面に浮いていたので木陰に休ませあの光球を取ってあげようとしたのが悪かった。

この世界は一般人でさえ地球の五輪選手なんて雑魚レベルのチートな世界だ。

この最弱の体でも取れるだろうと思い慢心した罰なのか。

その光る球体の正体はダンジョンマスターが未登録なダンジョンコアで、妖精はダンジョンマスターになろうとしていた存在だったのだ。

そう。

その時、我はダンジョンマスターになったのだった。⇐イマココ


コアに触れた我はコアにダンジョンマスターになったことを告げられ、ダンジョンを作る場所を決めてくださいと催促されていた。

因みに妖精は眷属となってサポーターに任命されていた。


さて、人間が知っているダンジョンの事を話しておこう。

ダンジョンは急に現れ急に消えたりする摩訶不思議な建造物。

ダンジョンマスターの性質に異なる事もあるが宝を生み出し、人間を誘いそして魔物たちや罠で殺す。

ダンジョンの中は物理法則などお構い無し。

山の頂点に入口があったとして、中に入ったら空があるとか海だったとか火山だったとか、もう異空間である。

空間魔法でもそんなもの、できやしないのに。

空間魔法は代表的なのはアイテムボックスとか。

ダンジョンは基本場所は変わらないが消えたり似たようなダンジョンが現れる時があったりする。

その時中にいた人間は生きて帰ってきたことは無い。

消えたダンジョンは再度現れたり二度と現れなかったりするが。

そして、ダンジョンマスターとダンジョンコアは連動している。

ダンジョンマスターを倒せばダンジョンの機能が停止し、コアはただの魔力の塊と化す。

ダンジョンコアを壊せばダンジョンマスターは死に、ダンジョンが崩れ落ちる。

結果は違えどどちらかが無くなればもう片方も終わるって事だ。


つまり。

ダンジョンマスターになった我はコアを絶ッ対に死守しなければならない。

コアによると24時間以内に決めなければ自壊するという。

そうなれば齢二十歳で死ぬことになる。

嫌だね。

ダンジョンの事はよく分からないのが本音だが、我はコアを抱き抱え、眷属となったという妖精をポケットの中に入れ、急いで自室に戻るのであった。


何とか誰にも見つからずに自室に駆け戻った我。

我の自室は無能皇子と呼ばれているからか、第四塔の頂上だ。

一応城の内部にも我の部屋はあるのだが第2皇子、ガルティウス・アルカナ・エルギラルド。

彼が我の部屋を占拠しているから勝手にこの誰にも使われていない塔に住み着いている。

ああ、他国などの使者と会う時とか公式の場では占拠された部屋を使ってるけどね。

ま、ここなら誰も近ずかないし安全だろう。

最上階、物置になっていた部屋を片付け、(余り物は無いし他にも置くところは多いし直ぐに終わった)コアを置いた。

「ここにダンジョンを作る。」

ちょうどその時に妖精は目覚めたようでフラフラとしていたが我の声によって覚醒したようだ。

「ぅぅぅ…ここどこよォ…?あ!コア!!私のコアはどこなのよォ!?」

『ただ今より、マスター、アルティメイル・アルカナ・エルギラルド様のダンジョンを作成します。』

無機質な女性に近いような声、コアの声だが、発せられたかと思うと一瞬で世界が変わった。

まぁそれをしっかり見る前に叫んだ妖精の声によって邪魔されたが。

「なんでえェェ!!!!?私のコアがこの黒い人間に奪われたって訳ェ!?」

絶望感前回の叫び声がこの部屋に響く。

コアはそんな声を無視してことを進めてきたが。

『ここはマスタールームです。コアはこの部屋から動かすことはできません。ダンジョンポイント、通称DPを消費して階層を増やしたり魔物を召喚したりできます。ダンジョンメニューを使い、ご自由にダンジョンマスター生活をお送りください。』

なんだそれ。

「私のォ!ダンジョンをォ!返せェ!!!」

この妖精、煩いな。

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