決して真似しないよう
注意事項1
起承転結はありません。
短編詐欺に思われたら申し訳御座いません。
注意事項2
死にたがりの二人の話。
書きたいこと八割なので、また同じネタで投げそうです。
私には死にたくなると訪れる、精神科の先生がいる。だから今日も相談室を訪れた。
「どうしたんです? 死にたくなりました?」
先生は光のない、真っ黒な目を此方に向けて矢継ぎ早にそう質問した。相談役とは思えない程、デリカシーのない発言。先生の方が早く精神科に行った方が良いのではと思ってしまう。
私は半泣きになりながら、テーブルの向かいにある椅子に腰掛けた。それを一瞥した後、先生は冷蔵庫の中からグラスを二つ、1Lの紙パック珈琲、アイスクリームを並べる。
「話すと良いですよ。常に死にたいと思ってる者同士、分かり合う事もあるでしょう」
抑揚のない声で先生はグラスに珈琲を注ぎ、スプーンでアイスクリームを削る。面と向かって話をすると、泣いて話にならないから、これくらいが丁度良い。
「あまり慣れない事をやって、怒られたのです。『なんでこんな事も出来ないんだ。理解してないんだ』と。ご存知でしょうが、私はこの世界で生きていくにはあまりにも脆い精神性なのです。怒られた翌日、不登校になる。学校を辞める。という行為を通り越して、目の前のドブ川に身を沈める事ばかり考えてしまう位には」
先生は出来上がった珈琲フロートの片方を私に差し出すと、片方を自分の元へと引き摺った。ただ静かに中身を飲むと、上に乗ったアイスを溶かす。
「私もそうですよ。でも死ぬ為の手順が浮かばないから、生きているだけです。お陰様で貴方とこうして美味しい珈琲フロートを戴ける」
精神が落ち着いて来たのを見計らって、先生はじっと此方の様子を伺っている。私がグラスに手を付けると、満足そうに瞼を閉ざした。
「身体だけ非常に丈夫なのです。帰ってきて、突発的泣き崩れても、血反吐を吐くことも、血尿を出すこともありません。渋々起き上がって何食わぬ顔で作業出来るくらいにはよく出来た身体なのです。……貴方は真似しないように。決して、絶対に、真似をなさらぬよう」
「羨ましいです」
「限界超えても動けるのは、最大の欠点だと思いますがね」
アイスを崩して、珈琲に溶かす。甘い珈琲フロートの出来上がり。それを先生がしていた様に口に含むと、みるみるうちに心が満たされて行く。
目が覚める。長い、長い、けれども幸せな夢を見た気がする。走馬灯かも知れない。そこで私はキッチンから取り出した包丁を首に押し当てようとしていた。所謂、自殺未遂。
毎朝起きて、渋々職場に行き、帰って来たら泣き崩れる。それでも血反吐も、血尿も出すこと無く、翌日には何食わぬ顔で作業が出来る。でももう……疲れたな……。
ふらりと立ち上がる。冷蔵庫を漁ると珈琲とアイスクリームが埋まっていた。死ぬ前に、好物で悦に浸るのも良いかも知れない。
珈琲フロートを作りながら、ぽろりとこんな言葉が零れた。
「明日、会社辞めよ……」
脳裏に響く忠告。貴方は決して、真似しないよう。
この先生の正体、ぼんやりと最後ら辺で明かされてます。
誰も頼れないなら、自分を頼るしかないんだよ。
珈琲フロートにしたのには訳があります。
でも詳しく話すと『パクリじゃん!!』となってしまうので黙ります。言わなきゃ正義です。
絶叫は溶かせば甘くなります。明日の苦味を耐えられる程に。
書きたいこと五割です。
根幹に関わる話が議題と逸れてしまったので。
丈夫な体ですが、帰ってきて突然泣き出すとか、完全に精神病んでるので、辞めた方が良いです。
それでも翌日、平気な顔してるのが異常。
それに気がついたのが、自分と同じ境遇で、自殺未遂起こしてる子を見た時。
それでも逃げないのは、一度逃げたら逃げ癖着くから。
本当に灰になってしまうから。だから逃げない。
感情が息してるから、不登校や引きこもりならば大丈夫。
そんな話にしたかったんですけどズレました。
纏まりませんね。