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67.冒険者ギルドの復活

 私は、今日も、住宅作りだ。今日は、海の近くに10棟建てる予定だ。海の近くに、入江があった。そこを土魔法で、整備した。それと、近くに住宅を10棟建てた。


 それをガーベラに思念伝達で報告した。


 「ガーベラ、聞こえる?」


 「あれ、テラの声だけど、どこに居るの?見つからない。」


 「これは、思念伝達といって、頭の中に直接話掛けているの。」


 「そんなことできるの?」


 「便利でしょ。ところで、海の近くの入江を整備したよ。大きな船も止めれるようにしたよ。

 それと、住宅を10棟造ったから、よろしく。」


 「はい、わかりました。国民の登録も順調にいっています。住宅の無償提供1年と食料の配布で、かなりの人が集まってきています。」


 「それは良かった。また、連絡しますね。」


 「はい、お願いします。」


 私は、ガーベラとの思念伝達を切って、スピアと一緒に上級ダンジョンの一つに潜るつもりだ。


 「スピアとダンジョンに入るのも、久しぶりだね。」


 「うん。楽しみ。」


 私は、スキル探索で、ダンジョン内の魔物を調べた。特に強い魔物はいないが、ゴブリンが多数いるのは、余り良くない。いつ、民家を襲ってくるか、分からないからだ。


 「スピア、ゴブリンだけ、狩っとくよ。」


 「うん、いいよ。」


 私達は、ゴブリンだけを狩りまくり、ついに最後の1匹も倒した。


 もう一度、スキル探索で、ゴブリンが残っていないことを確認した。


 「このダンジョンは、もう、大丈夫だね。」


 「うん。大丈夫。」


 「スピア、次、行くよ。」


 「うん。頑張る。」


 私達は、上級ダンジョンの中のゴブリンだけをターゲットに、次々と狩って行った。


 そして、スキル探索で、安心できた上級ダンジョンの出入口を土魔法で、元に戻した。そして、係員が待機できる場所を作った。


 最後に、念のために、闇魔法で、結界を作り、ダンジョンから魔物が出てこないようにした。しかし、この結界は完璧なものではない。レベル60以上の魔物に対しては、効果がない。


 更に、次の上級ダンジョンんに向かっていった。今回は、ゴブリンのみの討伐なので、あっさりと終わっていった。ゴブリンの討伐が完了したら、土魔法で、出入口を戻し、待機場所を作り、闇魔法で、結界を張った。


 ついに、最後の上級ダンジョンになった。これまでと、何ら変わりは、なかった。私達は、あっさりとゴブリンを狩って、仕上げをした。


 「スピアのおかげで、今日1日で、完了したよ。ありがとう。」


 「うん。スピア、頑張った。」


 「さあ、今日は、帰って、休もうね。」


 「うん。テラと一緒に寝る。」


 「わぁ、嬉しい。」


 私達は、早々とベッドに行き、仲良く寝た。当然は、私はいつも通り、スピアの腰に抱き付いて、ふわふわの尻尾に包まれながら、眠り込んだ。


★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆


 ぐっすり眠って、元気になった私達は、新たな仕事に取り掛かった。それは、冒険者ギルドの立て直しだ。そのためには、冒険者が居ないことには、話にならない。


 「スピア、冒険者を連れてきたいんだけど、何かいいアイデアは、ないかな?」


 「うん。冒険者、他の国、多くいる。」


 「そうでね。他の国には多くいるね。」


 「スピア、連れてくる。」


 「えっ、誘拐したらだめよ。」


 どうしたら、他の国の冒険者に来てもらうことが出来るのか、スピアと考えてみた。


 冒険者は、何が目的か、当然、お金だ。つまり、効率よく魔物を狩ることが出来れば、そのようなダンジョンに集まってくるはずだ。


 その、効率よく、魔物を狩れるために必要な事はなんだろう。自分の事を考えてみた。まだ、冒険者として、駆け出しの時の事だ。


 「一つは、必要経費が安いことだね。冒険者ギルドへの登録料、ダンジョンに入る時の手数料、ポーションなどの購入費用、武器・防具などの装備品にかかる費用、宿泊費、食費などだ。」


 「うん。ポーションは、高い。」


 「それに、アイテムボックスだね。これを一人に1個、プレゼントしようか。」


 「うん、いい。」


 色々と考えて、ある程度の事が決まったので、ガーベラに文書を作って、各国の冒険者ギルドに掲示して貰うように手配した。


 私達は、安くポーションを手に入れることが出来る様に、農場の近くに、工房をつくって、ポーションの量産の準備をした。


 農場では、薬草を採取できそうなほど、生育していた。通常より、成長が早い。多分、魔力が強いせいだろう。


 ガーベラに、薬草の採取のアルバイトの掲示をして貰った。この薬草の採取だけで、暮らしていける様に買い取りの料金設定をしている。


 また、農場の近くにも、宿泊施設を作って、国民として登録すれば、1年間は賃料が無料になると、宣伝した。


 それと、併設して、読み・書き・計算の教室を開いた。当然、国民であれば、無料で受講できる。そして、その学校の運営に国民を雇って、それだけで、生活できるだけの給料を支払うことにした。


 最初の1年は、先行投資だと割り切った。仕方がない。この国が復興するまでの辛抱だ。


 私は、思念伝達で、リンダに連絡を取った。


 「リンダ、テラだけど。元気かな?」


 「はい、元気ですよ。今日は、どんな様ですか?」


 「シルバの事だけど、どうなっているかな。」


 「シルバの後任は、雇いましたよ。今、シルバが指導しています。もう少し、時間が必要かも。」


 「そうか、それならいいよ。少し、また、お金が必要なんだが、送ってくれないか?」


 「はい、いいですよ。こちらの事業は、すべて、順調です。服の販売もすでに軌道に乗っています。それに、伴って、従業員も、当初の5倍に増やしました。ただ、デザイナーは、2倍ですけど。」


 「分かった、金貨5000万枚、お願いするね。」


 「はい、すぐに、手配します。」


 「それじゃ、また、よろしく。」


 私は、リンダとの思念伝達を切った。もう少し、頑張らないとね。

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