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40.帝国への納品

 私は、思念伝達で、サルビアに連絡を取った。

 

 「こちらで、帝国と商売が出来そうなの。そのためには、特級のアイテムボックスを大量に作る必要があるの。手伝って貰えないかな。」


 「テラ、私は、まだ、特級のアイテムボックスを作ったことがないよ。」


 「大丈夫。作り方は教えるから。」


 「そう、私でも作れる?」


 「もちろんだよ。」


 「それじゃ、こちらから、道具を転送するよ。」


 「はい、待っています。」


 私は、特級のアイテムボックスの作り方をまとめた簡易キットをサルビアに送った。


---------------------------------------------------------------

『特級アイテムボックスの作り方』

 ・まず、内容物を確認してください。

  1.この説明書

  2.サンプルの魔石(これは、サンプルなので、使わないで下さい。)

    同等の魔石を予め用意してください。

  3.見本の魔法陣が描かれた革用紙

  4.作業途中で利用する神具


【作成手順】


 土魔法で、1辺が10cmの立方体を作る。次に、表面を表面を硬化して、耐久性を高める。

 次に、魔法陣を刻印する。これは、見本を元に、描いて行く。

 魔法陣にマナを流して、起動を確認する。もし、起動しないときは、魔法陣のミスを探し、修正する。そして、再度、起動を確認を行う。

 次に、魔法陣の下の小さな〇の部分に接するように十分に魔力を蓄えた魔石を石箱に埋め込む。

 アイテムボックス用の神具の魔法陣にマナを流して、闇魔法を起動し、石箱全体をコーティングする。

 完成したら、スキル鑑定で、特級のアイテムボックスと表示されること確認する。(以上)

---------------------------------------------------------------


 また、確認のために思念伝達で、サルビアに連絡を取った。


 「サルビア、今送ったよ。」


 「はい、受け取ったよ。」


 「中身を確認して、一度作ってみて。」


 「はい、やってみます。」


 「私も、少し、作っていくね。」


 「お願いします。」

 

 私は、まず、土魔法で、石箱を作っていった。20秒に1個はつくれるので、3時間で、500個作った。次に、魔法陣を刻印していった。これも、3時間で完了した。


 「あぁ、魔石が足らないよ。魔物を狩りにいかないとだめだね。」


 私は、また、思念伝達で、サルビアに連絡を取った。


 「サルビア、魔石は、ある?」


 「いいえ、足りません。」


 「私達が確保するから、それ以外を作っていってね。私の方は、石箱を500個作ったので、あと500個は、サルビアが作ってね。」


 「はい、頑張ります。」


 「スピア、行くよ。」


 「うん、行く。」


 私達は、中級ダンジョンに転移魔法で、移動した。


 必要なのは、ワーウルフか、ゴブリンの魔石だ。私は、スキル探索で、ダンジョンの中を調べた。


 どちらも、群れで行動していた。私は、範囲魔法で、狩りまくった。スピアは、魔石を回収していった。だいたい、どちらも、20匹程度の群れで固まっていた。


 私は、群れを見つける度に、範囲魔法で、攻撃した。すると、だいたい、3回の攻撃で、群れ全体を狩ることが出来た。それを、何度も繰り返し、夜通し繰り返した。


 やっと、1000個以上の魔石を集めた。サルビアは、寝ていると思うので、連絡は朝になってからにすることにした。


 私達は、支店に戻って、特級のアイテムボックスの作成の続きを行った。


 朝には、500個の特級のアイテムボックスが完成した。


 私は、思念伝達で、サルビアに報告した。


 「サルビアは、どんな状態?私の方は、500個完成したよ。」


 「もう、出来たの。凄いね。」


 「私は、100個ぐらいかな。」


 「分かったわ。無理しないでいいよ。取り敢えず、魔石を200個送るね。」


 私は、思念伝達を打ち切って、魔石をサルビアに送った。


 「スピア、眠くない?」


 「うん。大丈夫。」


 「それじゃ、商業ギルドで、交渉しようか。」


 「うん、行く。」


 私達は、商業ギルドに向かった。中に入って、セーロンを探した。


 「セーロン、おはようございます。」


 「テラ様、おはようございます。」


 「今日は、先日の商談について、確認に来たの。」


 「はい、あれは、順調に交渉できています。後は、納品の日付を決めるだけです。」


 「分かったわ。3日以降なら大丈夫よ。」


 「えぇ、そんなに早く用意できるのですか?それって、1週間も経っていませんよ。」


 「心配しなくても、大丈夫よ。それで、納品は、どこに持っていけばいいの?」


 「先方が、ここにやってきます。この商業ギルド内で取引を行います。」


 「わかったわ。それじゃ、セーロン、3日後に。」


 「はい、テラ様、よろしくお願いします。」


 私達は、商業ギルドを出て、支店に戻り、眠りに落ちてしまった。とても、疲れた。

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