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37.サルビアの職業

私は、サルビアの魔法の練習が一通り終わった段階で、スキル鑑定をすることにした。もちろん、サルビアの許可は取っている。


 表示されたものを、サルビアにも、教えてあげた。

  

【ステータス】

 名前:サルビア

 種族:人間族(女性)

 職業:無職

 LVレベル:35

 HP(最大体力量):2000

 MP(最大魔力量):5000

 魔法:土魔法(LV30)、火魔法(LV30)、水魔法(LV30)、

    光魔法(LV30)

 スキル:採取(LV15)、鑑定(LV5)、思念伝達(LV30)、

     弓(LV30)

    :毒耐性(LV30)


 もう、十分に独り立ちできるレベルになっている。そろそろ、職業を決めて方がよさそうだ。その方が、関係するスキルや魔法のレベルが上昇しやすいだろう。


 「サルビア、そろそろ、職業を決めたらどうかな。」


 「私は、医者になるわ。決めているもの。」


 「そうだね。でも、医者になるには、神殿で、神官として修業をして、認めて貰わないといけないみたいだよ。でも、医者として、正式に認めて貰っていない人でも、医者として働いているよ。

 例えば、今のサルビアみたいに。誰かを治すのに、医者という資格がなくても、いいんだよ。」


 「そうか、神官にならないといけないんだ。」


 「そしたら、テラとも、お別れだね。」


 「そうだね。私は、神官にはならないからね。」


 「うーん、ちょっと、考えさせて。」


 「考えを決めるまでは、白魔導士として、働いたらどうかな。

 白魔導士も、色んな人を治癒しているよ。」


 「あぁ、それ、いいわ。私、白魔導士になる。」


 「そうか、それなら、装備も武器もそろえようね。」


 私達は、サルビアの武器や装備を、白魔導士として最適な物を揃えて行った。


 「これで、何処から見ても、白魔導士だね。」


 「私、この服、ローブが気に入ったわ。」


 「それは、良かった。」


 「杖も買ったから、魔法が前より、起動しやすいはずだよ。」


 「そうなの、ちょっと、試してみるね。」


 サルビアは、今まで、覚えた魔法をいくつか、起動してみた。


 「本当だ、起動が早くなったよ。それに、消費する魔力量が少なくて、済むみたい。」


 「そう、良かったね。」


 「でも、まだまだ、総魔力量は増やした方がいいし、折角スキルを持っているのだから、どんどん使って、レベル上げをしないといけないよ。」


 「はい、分かった。なんだか、テラ、お母さんみたいになっているよ。」


 「そんなことはないよ。可愛い、サルビアの事が気になって仕方ないだけだよ。」


 「そうだ、あと一人、サルビアに、紹介していない人がいるの。会いにいく?」


 「はい、紹介して。」


 私達は、樹奈 曲(ジュナ マガリ)の道具屋を訪れた。


 「こんにちは。ジュナ。」


 「あら、テラね。今日は、まだ、納入の日じゃないよ。」


 「知っているよ。私の新しい友達が出来たから、紹介しようと思って来たの。」


 「へぇ、テラにそんな可愛い友達がいるんだね。私は、ジュナよ。よろしく。」


 「はい、私は、サルビアと言います。テラの友達です。」


 「テラ、友達の紹介だけかい?」


 「よく分かったね。できれば、サルビアに商品の受け渡しを任せたいのだけど、いいかしら?」


 「私としては、テラと直接の方が安心だけど。この店の事はあまり、知られたくないから。」


 「そのことは、私も良く分かっているわ。だから、誰でもいいとは思っていないよ。」


 「それならいいよ。テラが、信用しているんだろ。」


 「そうよ。サルビアの為なら、何だって出来るわ。」


 「ほぉ、凄いね。だったら、いいよ。テラに任せるよ。」


 「ジュナ、ありがとう。それじゃ、またね。」


 「またな。商品の方も、よろしく。サルビアもまた来てくれ。」


 「はい。ジュナ、さよなら。」


 私達は、挨拶を終え、転移魔法で、店に移動した。


 私は、もう一度、サルビアに、店の商品の作成と納品の流れを確認していった。


 「これで、サルビア、一人で、この店をやっていけるね。」


 「はい、何とか出来そうです。」


 「ちょっと、私とスピアは、出かける用事が出来たの。」


 「暫く、店の管理を頼めるかしら。」


 「えぇ、私も一緒に行きたい。」


 「うん、そうでね。一緒の方が楽しいけど、今回は、我慢して。」


 「どうして、一緒ではダメなんですか?」


 「とても、危険なの。そんな所に可愛いサルビアを連れていけないわ。」

 

 「でも、私も、十分訓練しました。テラの言うとおりに、頑張ってきました。」


 「そうだね。よく、頑張ってくれたね。それに、期待した以上に上達しているよ。」


 「それなら、私も連れて行ってよ。お願いします。」


 「私も辛いのよ。分かって。今回だけだから。わかってね。」


 「仕方ないです。テラの頼みなら。」


 「ありがとう。次は、必ず一緒に行くからね。店の事、頼みますね。」


 「はい、任せてください。」


 「サルビア、行くよ。」


 「スピアも、元気でね。」


 私とスピアは、サルビアに別れを告げて、店を出て行った。それから、リンダとローララにも、暫く、留守にするけど、後は、サルビアに任せていることを伝えた。

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