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180.メルーロと合流

 シロッコスから思念伝達で、連絡が来た。オリハルコンの武器・装備も整い、メルーロの指導も一通り終わったようだ。これから、魔大陸の基地に向けて、出発するという。私は、後程、合流すると伝えた。


 「いよいよ、決戦だ。スピアにも、応援を頼もう。」


 私は、思念伝達で、スピアと連絡を取った。


 「スピア、ムーンだけど、お願いがあるんだ。」


 「ムーン、何?」


 「実は、これから、魔大陸の魔王討伐に行くことになったんだ。それで、一緒に行ってもらいたいんだ。それと、スピアの仲間にも、助けて貰いたいんだ。」


 「いいよ。それじゃ、仲間に連絡を取るね。待ってて。」


 スピアは、思念伝達で、仲間に連絡を取った。すぐに、了承して貰えたようだ。


 スピアの仲間も、転移用魔法陣で、直接、魔大陸の基地に移動するようだ。そこで、私も、スピアも、直接、魔大陸の基地に移動することにした。


 私達は、魔大陸の中央を流れている川に隣接している基地で、合流した。


 「スピア、ありがとう。」


 「仲間も来ているよ。」


 「それじゃ、行こうか。」


 魔王軍の拠点は、おそらく、四天王がそれぞれ、支配していると思われる。すなわち、5カ所が主な拠点で、その内の一つに魔王が潜んでいると考えられる。


 シロッコの連絡より、メルーロは、大型船に乗って、ソーロン帝国の南東の橋に着岸する予定だ。そこから、南下すると聞いている。そこで、我々は、現在位置より、東の端に拠点を造る予定だ。そこから、メルーロの着岸予定のちょうど間にもう一つ拠点を造りたいと考えている。


 魔王軍は、前回ソーロン帝国を攻めた場所に多くの魔物を配置していた。


 私達は、一番近くにあるダンジョンから、攻撃を開始することにした。ここを攻撃して、魔王軍を引き付けるつもりだ。


 スピアの背に乗って、ダンジョンの中を一気に制圧していった。しかし、このダンジョンを完全に制圧するつもりはないので、ある程度叩いた後は、直ぐにダンジョンを出て、東に向かった。


 こちらの損害は、全くない状態で、東の海岸まで、やってきた。私は、ここに、地下20階の地下基地を作り上げて、転移魔法で、直ぐに移動できるように、魔法陣を設置した。


 次に、方向を西北に向けて、海岸沿いを進んで行った。ちょうど、メルーロの着岸地点まで、後半分の所で、また、先ほどと同様の地下20階の地下基地を作り上げた。


 新しい基地で、私達は、食事休憩を取ることにした。わたしは、メルーロに、思念伝達で、連絡を取った。


 「メルーロ、ムーンだけど、今、どこに来ているの。」


 「後、4時間ほどで、着岸します。ただ、その場所に魔物がいると、上陸が難しいです。」


 「そうか。それじゃ、着岸地点に、我々が先に向かうことにするよ。それで、主な魔物は排除しておくよ。」


 「ありがとうございます。よろしくお願いします。」


 「それじゃ、待って居るよ。」


 「できるだけ、急いでいきます。」


 私は、メルーロとの思念伝達を切った。


 「スピア、皆の食事は、行き渡ったかな?」


 「ムーン、大丈夫みたい。皆、食べれているよ。」


 「皆の怪我の様子はどう?治療が必要なら、僕がやるよ。」


 「誰も、怪我をしていないよ。もし、そうでも、ポーションを皆もっているから、大丈夫だよ。」


 「それじゃ、食事が終わったら、また、行くよ。」


 「うん。分かった。」


 スピアも、その仲間も食事を終えたようだ。私達は、メルーロ達の船が着岸する場所を目掛けて、突っ走った。あっという間に、目的地に着いた。しかも、途中で、魔物を狩ったので、改めて、魔物を討伐する必要がなかった。


 私は、海岸に岸壁を作って、船が止めやすくした。そして、その近くに地下基地を作った。それとここには、高台を作って、周りが見渡せるようにした。


 暫くして、大型船が複数やって来た。10隻は越しているだろう。それぞれの船から、オリハルコンの特別な武器・装備で、武装したリザードマンが下りて来た。


 「ムーン、ありがとう。楽に停めることが出来たよ。」


 「それじゃ、一旦、基地に入って貰って、今後の計画について、話そうか。」


 「わかった。」


 私とスピアとメルーロ達で、会議を始めた。魔王の居ないダンジョンから、制圧していくことにした。強い魔物は、スピアとその仲間の任せて、低位層魔物をリザードマン達が殲滅することにした。


 方針が決まったので、一番近くのダンジョンから、攻撃を開始した。ダンジョンは、50階層もの大きなもので、その30階層以下に高レベルの魔物が群れを成していた。そこで、私とスピア達は、一気に30階層まで、潜り、そこを拠点に殲滅していくことにした。


 取り敢えず、強い敵は、残して、簡単に倒せる魔物を狩り、頭数を減らすことにした。そして、強い敵は、私とスペアの担当になった。


 38階層で、やっと、敵らしい敵にぶつかった。レベル55の魔物だ。オーガ、オークの進化種だ。だが、火魔法に弱いので、炎嵐(ファイア・ストーム)炎爆弾(ファイア・ボム)」を連続で放って、難なく倒した。


 「やったね。ムーン。凄い。」


 「これぐらい、大したことないよ。」


 私達は、更に下の階層に潜っていった。これからが、本番だ。

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