表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
155/261

154.ソーロン帝国への救援

 ソーロン帝国とは、国交がない、だから、兵士を派遣しない。政治としては、そうなんだろうけど。


 ちょっと、冷たいよ。魔物に襲われているなら、誰だろうと、助けるべきだよ。


 やはり、応援に行くことにした。兵士は、派遣しないが、スピアとその仲間に行って貰うことにした。


 様子が分かるように、遠隔投影接続器テレビジョン・コネクタを付けた2個の手鏡をスピアに持って行って貰った。


 攻撃に邪魔にならないように、胸の所に、ポケットのように遠隔投影接続器テレビジョン・コネクタの鏡を張り付けた。それから、思念伝達で、連絡を常に取るようにした。それから、スピアは、転移用の魔法陣で、魔物の大陸の南端の基地に移動した。スピアの仲間は、ヘノイ王国のテラ・ワールドの基地から、移動して行った。


 「スピア、聞こえる?」


 「はい、大丈夫です。よく、聞こえます。」


 魔力量も十分に備わってきたようだ。もう、どこでも、思念伝達で、連絡がとれる。


 「映像も良く見えるよ。」


 「それじゃ、北の川の傍の基地に移動してくれる。」 


 スピア達は、転移用の魔法陣で、川の傍の基地に移動した。今、スピアの仲間は、120人に膨れ上がっている。


 「それじゃ、基地の屋上から、様子を見てくれる?」


 「ここからじゃ、よく見えない。」


 「それじゃ、ソーロン帝国の作っている岩壁の所まで、進んでくれる。ただし、遠くから、様子を見るだけにしてね。」


 「はい、すぐに行くよ。」


 スピアは、素早く移動した。ソーロン帝国の岩壁が見える所まで、やって来た。岩壁の一部に魔物の死体がが山の様に積まれている。どうやら、その部分から、ソーロン帝国の方に侵入しているようだ。


 魔物の死体に隠れて、何か細工をしているようだ。


 スピア達は、高さ20mの岩壁の上にトピ上がることが出来る。そこで、岩壁の上に乗って、ソーロン帝国の方の様子を見て貰うことにした。

 

 「テラ、穴だよ。穴から、魔物が出てくる。」


 「そうか、高さ20mを超すことを諦めて、地下道を掘ったんだな。」


 「スピア、戦闘用手榴弾の火魔法の方を投げて、魔物の死骸を燃やしてくれる。」


 「分かった。」


 スピア達は、戦闘用手榴弾を投げて、火魔法を起動した。魔物の死骸は燃えて、灰になっていった。


 山のような魔物の死骸が無くなり、地面が見える様になった。すると、大きな穴が掘られているのが分かった。


 「スピア、穴の中に戦闘用手榴弾を大量に放り込んでくれる。」


 スピア達は、手持ちの戦闘用手榴弾を岩壁の前の穴に次々に放り込んで、魔法を起動していった。すると、魔物がソーロン帝国の領土ないに進攻するのを食い止めることが出来た。


 すでに、入り込んでいた魔物は、何とか、ソーロン帝国の兵士が倒していた。


 今は、食い止めることが出来たが、また、別の所に穴を掘られてしまう。これでは、いたちごっこだ。


 根本的な解決には、ならない。私が、先頭に参加することが出来ればいいのだけど、どうにも、この身体では、無理だ。そこで、スピアの仲間の20人だけをそこに残して、同様の攻撃を撃退して貰うことにした。それ以外の100人には真っ直ぐ、、東に向かいながら、海にぶつかるまで、魔物を狩って貰うことにした。おそらく、そんなに強い魔物はいないだろう。そして、主力は、岩壁に張り付いているはずなので、簡単に倒せると思った。


 予想通り、一気に東の海まで、到達した。次に、その場所を起点として、南に進行してもらうことにした。今度は、川にぶつかるまで、一気に進んでもらった。


 「スピア、どうだった?強い魔物を居たかな?」


 「いなかったよ。弱い魔物ばかり。それに、数も少なかった。」


 「ダンジョンを見つけることはできる?」


 「できるよ。近くにもダンジョンがあるよ。」


 「どれぐらい、ダンジョンはあるの?」


 「一杯あるよ。数えきれない。」


 「それじゃ、スピアの仲間に、5人グループで、ダンジョンの位置を調べてくれる。ただし、場所と規模を調べるだけで、潜らないでね。いい?」


 「いいよ。場所を調べるね。規模ってなに?」


 「それは、いいよ。位置だけで。」


 「分かった。すぐやるよ。」


 スピアは、仲間を20のグループに分けて、探索を依頼した。


 スピアのグループは、今いる場所から、放射線状に探索に出た。そのため、早いグループは、一瞬で、戻って来た。


 「分かった、ありがとう。位置を記録してっと。」


 スピアは、戻って来たグループの情報を地図に書き込んで行った。


 大半のグループが戻って来たが、あと5グループがまだ、戻って来ない。


 スピアは、思念伝達で、仲間に連絡を取った。まだ、時間が掛かるようだ。


 2グループは、魔物の群れにぶつかり、避けては探索が続けられないと言っている。


 「スピア、一度、すべてのグループを戻して。それから、次の方針を決めよう。」


 「はい、分かった。」


 スピアは、思念伝達で、残りの仲間に戻ってくるように連絡を入れた。


 暫くして、すべてのグループが戻って来た。そして、地図に位置を記入していった。


 「テラ、出来上がったよ。」


 私は、遠隔投影接続器テレビジョン・コネクタで、地図を見せて貰った。


 魔物の巣窟は、ダンジョンの中だと考えている。従って、今回の地図で、魔物の配置を、凡そ掴むことが出来た。


 私は、岩壁の上のスピアの仲間の含めて、一旦、森の中のテラ・ワールドの基地に戻るように指示をした。今回の救援は、此処までにすることにした。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ