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135.魔人族の村

 誤字報告下さった方ありがとうございます。早速、使わせて貰いました。

 私は、基地に戻り、モリーロと話した。


 「モリーロ、魔人族の村は、壊滅状態だね。」


 「はい、もうダメです。」


 「これから、どうするの?」


 「あの子供達を育てていきたいと思っています。」


 「そうか、でも、一人では無理だろう。」


 「何から、初めていいのかすら、分かりません。」 


 「良ければ、この基地の近くに村をもう一度作り直すのは、どうかな?」


 「それでは、もう一度、助けてくれるのですか?」


 「子供達のためだからね。ちょっと、待っていてね。」


 「レンゲー、どうかな、この魔人族の人たちを助けてやってくれないかな?」


 「いいですよ。私達が、一緒に、村を再建します。」


 私は、基地を出て、地下5階の施設を作った。そこで、魔人族の人達が暮らせるように、部屋を作っておいた。


 「地下施設を作ったから、使ってね。」


 私は、モリーロに、住むところを提供した。それから、レンゲーに声を掛けた。


 「この大陸を横断する形で、大きな川が流れている。その川の幅は、20mぐらいあり、普通なら、簡単には、渡れないと思う。その川の北側に魔物の群れが集中しているよ。」


 「そうですか。その川の南側、今我々がいる所は、魔物の存在はどうですか?」


 「今の段階では、こちら側にはいないようだね。それで、この基地で、魔物の大群から守れるかな?」


 「そうですね。前回よりは、落ち着きましたが、少し不安ですね。」


 「それじゃ、スピアの仲間に暫くここに居て貰おうか。」


 「そうして貰えると、助かります。」


 「スピア、どうかな、もう暫く、レンゲーを助けてくれないかな?」


 「うん。いいよ。仲間にも聞いてみるよ。」


 スピアは、仲間と連絡を取り、了承を貰えたようだ。


 「大丈夫。スピア、仲間、ここにいる。」


 「ありがとう。スピア達がいると、心強いよ。」


 「それじゃ、スピア達の住むところも作っておくよ。」


 私は、基地の横に同じような5階建ての建物を創り、中に部屋を作っていった。


 「これで、どうかな?」


 「うん。大丈夫、皆も気に入っているみたい。」

 

 「それじゃ、私は、一旦、ヤガータ国に戻るね。」


 「はい、後の事は任せてください。」


 レンゲーは、元気に返事をした。


 私は、床に移動用の転移魔法用魔法陣を描いた。そして、操作盤を創り、簡単にヤガータ国の港に移動できるようにした。そして、その使い方をレンゲーとスピアに教えた。

 

 それから、私は、転移魔法で、ヤガータ国の港に戻った。


 「ガーベラ、何とか間に合ったよ。」


 「ご苦労様。今日はどうするの?」


 「これから、魔法学院の見学に参加することも出来ないし、王宮に戻るよ。」


 「それなら、私も連れて行って。」


 「いいよ。」


 私は、ガーベラの腰を抱き、転移魔法で、王宮に移動した。


 「さあ、着いたよ。」


 「ありがとう。ところで、レイカとは、どうなっているの?」


 「付き合おうと思っていたんだけど、うまくいっていないよ。」


 「そうか、やっぱりね。」


 「ガーベラは、何か知っているの?」


 「レイカが引きこもりだったって、知っている?」


 「知っているよ。シルバに聞いたよ。」


 「それで、早くから、両親が許嫁を決めたのよ。変な噂が出ない内にと思ったのね。」


 「そうか、それで、両親に会わせてくれないんだ。」


 「へぇ、テラは、本気なのね。」


 「そうだよ。結婚してもいいと思っているよ。」


 「テラは、伯爵だよ。結婚は、一人で決めれないよ。」


 「どういうこと?」


 「ウェーリィ王から、聞いていないの?」


 「何も聞いていないよ。」


 「ウェーリィ王には、3人の子供がいるけど、それ以外に親族が居ないの。だから、伯爵は、王族に匹敵するのよ。だから、ウェーリィ王の息子のような物ね。でも、テラは、社交界に出ていないから、まだ、お相手がいないのよ。そうでなかったら、とっくに結婚の話が来ているわよ。」


 「もともと、社交界には、興味ないし。結婚の話が来なくて良かったよ。」


 「まあ、ウェーリィ王に相談すれば、レイカの縁談はすぐに破棄できるけどね。でも、テラが、レイカと結婚するのは、難しいと思うよ。側室ならいいけどね。」


 「私には、わからないよ。私は、レイカと一緒に居れば、良いだけだよ。後の事は、どうでもいいよ。」


 「そうか、そんなに好きなのか。」


 「そうだよ。ダメかい。」


 「ダメな事はないけど、貴族は、表面上は、つりあった相手と結婚するよ。だから、側室として、迎えた方がいいよ。」


 「わかったよ。」


 私が、自分の部屋に入ると、ガーベラが一緒に入って来た。


 「ねえ、私じゃだめ?」


 「何が、だめなの。」


 「まあ、いいわ。私が何とかしてあげる。」


 ガーベラは、私をベッドの上に押し倒して、抱き付いてきた。


 「いつもと、同じよ。テラ、力を抜いてね。」


 「ガーベラ、私は、レイカの事が好きなんだよ。」


 「知っているわ。いいのよ。それで。私に任せて。」


 「何を任せるの? 」


 「すべてよ。テラ、すべて、私に任せてね。テラの希望通りにしてあげるよ。」


 ガーベラは、私の唇に唇を重ねて、吸い始めた。


 「わかったよ。任せるよ。」


 私は、以前の様に、ガーベラと一夜を過ごした。

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