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116.戦闘用手榴弾

 レンゲーに、以前頼まれていた戦闘用手榴弾の大量生産に取り掛かることにした。まず、この戦闘用手榴弾は、危険物なので、基地の傍で創ることにした。


 基地の近くに地下工場のための地下施設を作った。今後、利用することがあるので、研究用施設も今回作っておくことにした。そのため、地下10階の大規模なものになってしまった。


 次に、地下1階に各地への移動のための魔法陣を描いて、ブースにしていった。5人程度なら、同時に転移魔法の魔法陣で移動が出来る。ブースの付けた操作盤で、行先を指定できるようにしておいた。


 次に、地下2階には食料を備蓄する倉庫にした。大量のアイテムボックスを利用して、本来のスペース以上に多くの物が備蓄できる。また、時間遅延効果もあり、通常の10倍の日持ちがする。


 つぎに、武器庫を作った。各倉庫には、闇魔法で、結界で覆いヤガータ国の兵士以外が入れないようにした。そして、内部で爆発があっても、他の階や倉庫に影響が出ないように、結界を使った。


 いよいよ、今回の戦闘用手榴弾の大量生産ための施設を作ることにした。手順は、次の通りだ。


 1.土魔法で、戦闘用手榴弾の器をつくる

 2.火魔法または風魔法の初級用魔法陣を刻印する

 3.一定個数をアイテムボックスに入れて保管する


 それぞれの魔法に応じて、神具を作ることにした。それぞれの魔法に対して、10個ずつ作った。後の大量生産の段取りは、レンゲーに任すことにした。


 私は、レンゲーに思念伝達で、連絡を入れて、後は、任せることを了承させた。


 まだ、今日の授業に間に会いそうなので、急いで、魔法学院の自分の部屋に転移魔法で移動し、着替えて、教室に向かった。


 何とか、教師より、先に教室に飛び込むことが出来た。私は、教室の隅の定位置に座った。


 今日の最初の授業は、ミュー先生の光魔法の初級講座だった。ミュー先生を見るのは、久しぶりだ。

 

 何だか、以前に比べて、色っぽい感じがする。どうしてかな、これは、自分だけが感じているのかもしれない。


 今日は、光魔法で、薬を作るようだ。色々な薬草を持参している。ミュー先生は、テーブルの上にそれらの薬草を並べて行った。同じ種類の薬草を分類しながら、並べるのではなく、籠から手に取って適当に並べている。これでは、薬草が混ざってしまって、探すのが面倒だ。


 「今日は、テーブルの上の薬草を使って、3つの薬を作って貰います。


 1つは、毒消しです。もう1つは、赤のポーションです。最後に、青のポーションを作って貰います。

 

 それぞれを瓶の中に入れて、中身が分かるようにラベルを貼って、提出してください。


 なお、瓶が自分で創れない人は、この箱のなかのっ便を使ってもらっていいです。


 それでは、始めなさい。」

 

 私は、前のテーブルに行き、薬草を4種類取って、席に戻った。光魔法の受講生は、私を入れて、4人だけだ。錬金術の道具も、使えるようだが、私は、そのまま空中で創ることにした。


 まずは、毒消しからだ。いつも作っているので、すぐに終わった。続いて、赤のポーションだ。レベルの指示がなかったので、初級でもいいのだけど、折角だから、特級に仕上げた。最後に、青のポーションだ、これも、赤のポーションと同じく、特級にしておいた。


 それぞれに、ラベルを貼って、ミュー先生に手渡しした。その後、また、後ろの席に戻った。


 レイカは、すぐに薬草を見つけたようだ。ただ、薬を作った経験が少ないので、錬金術の道具を使って作っている。少し、時間が掛かりそうだ。


 ルカとオウカは、薬草を一度に選ばずに、1つずつの薬に合わせて、その都度選んでいた。


 これでは、レイカより、時間が掛かりそうだ。待っている間の時間が勿体ないので、次のテラ・ワールドの商品を考えることにした。日用品を何か店頭に並べてみたい。何がいいか、考えてみた。


 以前、マテーダ王女に見せて貰ったアイテムの中にいいものがなかったかなぁ。あの特殊なアイテムは、辞めた方がよさそうだ。しっかりと、魔法陣を見たので、創れないことはないが、あれは、日用品ではない。


 あっ、一つあった。平凡だと思った湯沸かしポットだ。以外に、マテーダ王女は、その機能を知らなかった。まあ、マテーダ王女は、世間知らずだから、あまり、当てにはならないけどね。


 でも、日用品としては、いいような気がする。リンダと相談して、大量生産してみよう。


 それ以外に、何かないかな?そうだ、カーリンに頼まれて作った写真機だ。あれは、便利だ。ただ、作成するとして、相当高価な商品になる。日用品として売るより、本店だけで扱う方が良さそうだ。


 色々考えているうちに、全員が薬をミュー先生に提出し終えたようだ。


 ミュー先生は、それぞれの薬を吟味せずに、生徒が提出した瓶を持って、教室を出て行った。


 次は、ヒマリ先生の土魔法の初級講座だ。今回も、外で実習を行うようだ。あの先生のレベルはよく分からない。初級ということを忘れているとしか、思えなかった。今回は、どんなことをするのか、少し、楽しみだ。


 私は、校舎の外のグランドに移動した。もう、他の受講生は揃っていた。ヒマリ先生も、もう来ていた。最後の私を待っていたようだ。

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