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102.マテーダ王女との約束

 久しぶりにレンゲーから、思念伝達で、連絡が入った。


 「レンゲー、久しぶりですね。」


 「以前話していた、新規の武器のことです。油田で使っている手榴弾を利用したいのです。」


 「あぁ、あの土を掘る物ね。あれをどう使うの?」


 「あのままでも、利用価値はありますが、土魔法ではなく、風魔法や火魔法を放つ物に出来ないでしょうか?」


 「出来るよ。」


 「それを、大量生産したいのです。それで、魔術師の軍隊に匹敵する軍隊が作れます。」


 「魔法が使える兵士も多いのじゃないか?」


 「確かに、魔法が使える兵士もいるのですが、魔術師は、通常後方にいます。防御力が

低いので、前線には向きません。」


 「そうだね。それで、前線で使いたいということだね。」


 「はい、そうです。」


 「わかった。それで、どの程度の威力が必要かな?」


 「小さな小屋を潰せるぐらいでお願いします。できれば、5m以上離れると安全圏になるとありがたいです。」


 「わかった。考えておくよ。」


 「もう一つあるのですが。よろしいのですか?」


 「構わないよ。言って見て。」


 「軍船を創りたいのです。出来れば、兵士を1000人乗せて運べる船と、文字通りの戦うための船とを作りたいです。」


 「具体的な設計図は出来ているのか?」


 「はい、出来ております。すぐに、お送りします。」


 「わかった。どちらも作るよ。それぞれ、どの程度必要かな?」


 「1000人乗せる船が5隻と戦う船が10隻、お願いします。」


 「わかった。こちらは、少し時間かかるが、いつまでに必要だ。」


 「できるだけ、早く欲しいのですが、2週間は、待てます。」


 「よし、2週間あれば、大丈夫だ。」


 「それでは、よろしくお願いいたします。」


 私は、思念伝達を切った。その後、ガーベラに思念伝達で連絡を取った。


 「ガーベラ、少し聞きたいことがあるんだけど?」


 「何?テラ、急に聞きたいことって、大事な事?」


 「大事か、どうか、よくわからないんだね。」


 「まあ、いいわ。何?」


 「ウェーリィ王の後継者の事だけど、どんな様子なの?」


 「まーあ、テラがそんなことを気にするとは?」


 「マテーダ王女のことがあるから、予め知っておこうと思って。」


 「そうか、今度は、マテーダ王女に手を出すつもりね。少し、広げすぎじゃない?」


 「何バカな事を言ってるんだ。私は、まだ、一人もいないよ。まだ、誰とも付き合っていないよ。」


 「本当?まあ、いいわ。」


 「それで、どうなの?」


 「まだ、ウェーリィ王は、後継者を決めていない様ね。普通なら、長男のロール王子だけど、オーガネッチが、第二王子のヘーリ王子を押しているのよ。結構、お金をばら撒いているようね。」


 「それで、マテーダ王女は?」


 「特に、後継者選びに関係しているとは思えないよ。」


 「でも、オーガネッチが私に会わせたでしょ。」


 「そうね。不思議ね。その時、何か聞かれた?

 あぁ、そうだ、何も頼まれなかったよね。」


 「大丈夫だよ。オーガネッチとは、何も約束しなかったよ。そう言えば、オーガネッチは、最初、少し話しただけで、あとは何も喋らなかったね。そうそう、私とマテーダ王女の紹介をしただけだった。」


 「それじゃ、マテーダ王女と何か約束したのね。」


 「うん、したよ。」


 「あんた、バカじゃないの?」


 「だれが、オーガネッチとだけと言ったの?」


 「えー、違うの?」


 「当たり前でしょ。その場では、答えずに、考えておくと言いなさいと言わなかった?」


 「えーと、そう言えば、そうだね。」


 「もう、バカだけじゃなくて、ボケも入っているの?」


 「そうかもね。最近、ボーとしてることが多くなっているよ。」


 「わぁ、本当?一度、ちゃんと見て貰った方がよくない?私が見てやろうか?」


 「もういいよ。」


 「それで、何を約束したの?」


 「魔方陣に興味があるって、言っていて。『機会があれば、魔法陣のお話を聞かせてください。』と言われたので、いいよって。」


 「そう、魔法陣ね。それで?」


 「私が、『また、お会いしても。』って、言ってしまったね。」


 「そう、あなたから誘ったのね。もう、どうしようもないね。」


 「多分、あなたが魔法陣に詳しいって知っていたのよ。とすると、商品関係ね。遠隔投影接続器テレビジョン・コネクタを誰が作っているか、知られていない?」


 「わかった。調べてみるよ。ありがとう。」


 後日、遠隔投影接続器テレビジョン・コネクタ関係を調べることにした。


 最後に、思念伝達で、リンダに連絡を取った。


 「リンダ、テラだけど、今いい?」


 「いいよ。テラ、何?」


 「テラ・ワールドの支店の件だけど、今、どんな状態かな?」


 「各国に1店舗は、最低作った所よ。」


 「そうか、それをもっと急いで欲しいんだ。すべての街に1支店を展開して貰えないかな?」


 「すべての国では、無理だわ。どこから始めるか、それぐらい、絞ってよ。」


 「分かった。まずは、ミヤーコ王国だ。その次に、イーキ王国とヘノイ王国を出来れば、同時に支店を開いて欲しい。」


 「分かった。ミヤーコ王国とイーキ王国は、問題ないよ。でも、ヘノイ王国は、広いから、完了するのは最後ね。」


 「それでいいよ。」


 「以前作って貰った、移動センターも拡張してもらえる?」


 「分かった。検討しておくよ。支店は、リンダが、自分で作りに行くの?」


 「そんなことないよ。部下に行かせるよ。」


 「そうか、それなら、各国の管理者を最低1人作っておいて貰える?」


 「いいわよ。支店を作りに行かせる部下を、その国の管理者にするわ。」


 「それで、いいよ。また、メンバーを教えてね。」


 「いいわ。それじゃ、またね。」


 私は、リンダとの思念伝達を切った。いよいよ、テラ・ワールドの全国展開を始めることにした。

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