1/4
第0章:あれからとこれから…
リリリリ…
少し寂れた公園に携帯の着信音が鳴り響く。
「あ…お母さん。うん…もうすぐ帰るから。」
私は電話を切ってベンチから立ち上がり、空を見上げた。
「…今日も空は綺麗だよ。あなたも輝いてますか?」
そう呟き私は夕暮れの町へ駆けだしていった。
…あなたとあの日、もし出会わなければ…
こんなに…楽しい事も、嬉しい事も、喜ばしい事も、愛しいと思う事もきっとみんななかったんだね…
ーでも、あなたと出会ってなかったらこんなにも、悲しくて、切なくて、辛くて、腹立たしくて…そして、虚しいという事もきっとなかったんだー
あれからもう3年もたつよ。
あなたは今も輝いてますか?