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神聖祓魔師 二つの世界の二人のエクソシスト  作者: ウィンフリート
平行世界へ
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第45節 おじいちゃんの魔法教室

さて、今度は修道士様の魔法レッスンです。


魔法ではなく、聖性を実体化させるらしいです。魔法は悪魔起源だそうです。

ブルーノ神父様のこだわりと同じですね。

「どうじゃ、本来はこれぐらい魔物がおるのじゃ」


怖い・・・ていうか気持ち悪いのもいる・・・どんどん増えて押し寄せて来ようとしているようなんだけど・・・どうするの?


「ちょっと、いつもより多いかのぅ?・・・仕方ない。ハイリゲ・ヴェル」


魔物がどんどん消えるように逃げていく。遠巻きに赤い目が見える感じになった。


「あちゃ、おぬしの聖波動のほうが、守備範囲が広いのか。くやしいのぅ」おじいちゃんは悔しそうだ・・・なんだか分からないんだけど、子供と張り合ってどうするのかなぁ・・・


「修道士様、なんのことだか・・・わかりません。教えてください」


おじいちゃんは、ニヤっと笑って、教えてくれた。


聖波動というのは、聖性を波動として放出することで、それが圧力となって伝播していくものらしい。つまり、聖なる雰囲気を出すので、魔物が怖いと感じるとか。

すごい武人がだしている気と同じようなものだって。なんだか分からないけど、確かに怖いオーラを放っている人とかいるよね。それと同じで、聖性の高い人は、同じようなことができるらしい。ただ、威圧するではないのだけど、悪者や魔物は、その聖性を威圧に感じるんだって。


「おぬしの体に痣のようなものがあるじゃろ?それが聖性放出のための聖印なのじぁ・・・おぬしが気になってる魔法の穴と一緒じゃよ。そこから聖波動が放出されておる」


ちょっと、僕そんなことができるんだ。実感ないけど。あれ、おかしいな、それなのに、なんで悪者君なの?ひどい。むしろ良い者君じゃん。なんか恰好悪いな・・・名前が欲しい。


「なにぶつぶつ申しておる?さぁ練習するぞ」


「はい」


「まずは、フォイアーからじゃ。イメージが大切だからのぅ・・・寒い時に、吐く息が白くなるじゃろ?・・・あの感じわかるかな?氷系を学ぶ時はその感じでやるのじゃよ。外気温が下がるから白くなるのじゃが、外気温ではなく、吐く息を下げていくイメージじゃ」


「修道士様、なんかわかりません」



「おぬしは、頭がいいのか、悪いのか分からぬのぅ・・・ラテン語なんかスラスラ、古典もオッケーで、難しいことをいとも簡単にやってのけるのにのぅ?


 では、リヒトを一回唱えてみよ!」


僕はリヒトを唱えた。おじいちゃんからオッケーいただきましたぁ!


次はもっと明るいリヒトっていう、イメージでリヒトを!だそうだ。眩しいというイメージかな。ぼくはおじいちゃんの頭がピカピカ光って眩しい、目も開けられないよって思って、リヒトといった。周囲が超明るくなった。


「おお、やるなぁ。いいぞ。じゃ次は、バシッと稲妻が光るようなイメージで、ブリッツシュラーグって唱えるのじゃ!」

 稲妻ってなんか見たことがないなぁ・・・僕は、真っ暗な坑道で急にリヒトを使われて、目が見えなくなるイメージで唱えてみた。ブリッツシュラーグと。その瞬間、おじいちゃんの頭がぴかっと光り、僕の目が見えなくなってしまった。


 「あちちち。おぬしどんなことをイメージしたのじゃ?ワシの頭を光らせおって・・・なんか熱かったぞ。・・・まぁでも、ワシは目が眩まなかったから助かったがの・・・」


 それから、おじいちゃんに尋問された。どんなことをイメージしたのか、シツコク根ほり葉ほりだ。もっと明るいリヒトのイメージが残ったまま、修道士様の頭をみながら、唱えたのが原因じゃないかと言っていた。


稲妻を見たことがないというのは信じられんぞと言われた。


 「本当に最近の子ときたら・・・まぁよい。では、次は、ワシの頭じゃなくて、おぬしの手のひらを瞬間、光らすイメージじゃ。ブリッツシュラーグだぞ」


 僕は手のひらが鏡になったようなイメージで、さっきのおじいちゃんの頭の凄い瞬間光をイメージしてブリッツシュラーグと唱えた。


 「あちちち」今度は二人で「あちちち」と叫んだ。おじいちゃんの頭と僕の手のひら2か所で強烈な光が放たれたのだ。「こらー、ワシの頭のことは忘れるのじゃ・・・しかし、同時にブリッツシュラーグができるとは、侮れんな・・・しかし、目をやられた・・・すこし休憩じゃ」


 おじいちゃんは、近くにある岩に座った。いや、疲れるわい。疲れない体を貰ったはずなのじゃが、精神的に疲れるのかもなとぶつぶつ言ってる。


 僕は、おじいちゃんが可哀想になってきた。僕にもおじいちゃんいるのかなぁ・・・


 そういえば、冷たいところに座っているとお尻というか、その・・・いわゆる穴によくないって聞いたことあるぞ。おじいちゃんお尻が冷たくなっちゃうかも・・・うひゃっておじいちゃんが驚いて飛び上がったが、ローブが岩に張り付いてしまって、なんか変な感じだ。

今、ビリって音も聞こえたけど・・・もしかして、お尻が破れちゃったのかな・・・よく見ると、ローブは氷ついた石にくっついて、変な姿勢になっている。


 「こらー、おぬし今なにをした?氷の魔法じゃないか・・・」

 「え、いや、修道士様が本当のおじいさまだったらなんて考えていたら、なんか心配になったんです。お尻冷やすと、あの、お尻の穴によくないって聞いたことがあったので・・・」


 イタズラじゃないと気づいたおじいちゃんは、ふぅと長い溜息を吐いた。


 「おぬしも不憫よのぅ・・・そんなに小さいのにのぅ・・・しかし、予想外の能力じゃわい。氷魔法も得意になるかもしれんのぅ。逆に制御を覚えないといけないか・・・」


怒られるかと思ったが、よかったよ。なんか激しく同情されてるなぁ、僕って、そんなに可哀想なの?


 修道士様は、破れしまったローブを気にしている。お尻のところが蓋を開けたようにベロンと布が垂れてしまっていて、お尻が丸見えだ・・・もちろん、下着きてるけどね。


 「ちょっと待っておれ、着替えてくる」そういって、物陰に隠れた・・・と思ったらすぐに出てきた。「待たせたのぅ。じゃ再開しようとするか」


 「さて、フォイアーじゃが・・・そうそう、おぬし煉獄の炎って知っとるか?」


 「はい、罪を清めるために神様が作ってくださったところで、そこの炎に焼かれると、罪が清められていくとか・・・」


 「うむ。合格じゃ。聖書には載ってないのだが、よく知っとったのぅ?」おじちゃんご機嫌だ。「はい、教会の教えですよね。ここだって、悪魔から人を守るために世界を二つに分けたと聞きました。こっちに来るまで知らなかったのですが・・・煉獄もそういう神様の慈悲だとか・・・」


 「その煉獄の炎と同じものがフォイアーじゃ。フォイアーの中で燃え尽きないものは、罪のない者じゃが、人間で罪のないものなどおらんからな。そうそう、教科書を出してごらん?そうそう、岩に挟まってた本じゃよ。フォイアーの先のほうにフラムというのがあるじゃろ?」


 「あれ、なんで岩に挟まっていたこと知っているんですか。誰にも話してないはずですが・・・」

 「挟んだのがわしだからじゃよ・・・結構あちこちにかくしておるのじゃ」

 「僕が見つけたとき、ルーン文字だったんですが、修道士様はルーン文字を読めるのですか?」

 「何?それはおかしいのぅ・・・だれかドルイドが、いやケルトの民が触ったのか?・・・謎じゃ・・・」


 「おっと脱線してしまったわい・・・どこまで話したかのぅ?」

 「フラムの話かと・・・」


 おじいちゃんによると、フラムは、地獄の炎に近いらしい。悪魔には効かないこともあるので、いざ戦闘の時には間違えないようにとのこと。


 「さて、フォイアーにチャレンジするぞ」


 「はい、フォイエルですよね?」


 「まったく最近の若いもんは・・・あれ、今はフォイエルというのか?おぬしが訛っておるのかのぅ?いや。わしの発音が古いのか?おぬし、ラテン語で火とは?」

 「はい、イグニスか、フランマです」

 「うーん、おぬしは他の言語もできるから、なんか混乱しているようじゃのぅ・・・どうしたらいいのかのぅ?」


おじいちゃんは、なんか困ってる。なんだか僕の魔法マスターは前途多難だね・・・


いかがでしたか。最後までお読みいただいてありがとうございます。


エピソード案を作りすぎて、どう構成するか迷っています。

明日は怒涛の連続投稿したいなぁ・・・

今夜はライブで23時過ぎに帰宅したので、大変でした。セブンのスパスパ食べましたよん。

ではでは~おやすみなさい。

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