第75節 アーベントイラー 羽飾り
いやー、遅くなりました。
この少し先は書いてあるのですが、
なかなかたどりつけません。
Ⅰ 謎の帽子
「おい、どうしたんだクレメンス。その帽子。おめぇに、似合うとも思えないんだが・・・」
「いや、拾ったんだ」
「え? どこでだよ・・・ちょっと、待て。おーい。カール、来てくれ」
カールさんが変な顔をしながら歩いてきた。
「これを見てくれ」
「それは、帽子だな・・・」
「それは、その通りだ」
「ていうか、そんな形の帽子は珍しいな」
「おいおい、クレメンスが拾ったんだぞ、さっき」
「な、なに・・・」
カールさんが手に取り調べ始めた。サイズ的には女ものだろう・・・
「クラウディア、アポロニア、ちょっと来てくれ・・・あ、クリスタもだ」
三人が集まってきた。
「どうしたの、カール」クラウディアさんが尋ねた。
「これって、女物だよな・・・見たことあるか?」
「うーん、珍しいデザインね。フェルト製ね。結構泥がついているわよ。それに・・・」
クラウディアさんは、帽子から金色の細い糸を取った。
「糸か?」
「カール、髪の毛よ・・・金色のね。持ち主はブロンドよ」
「どれどれ、貸して・・・なんか見たことがあるようなデザインね」アポロニアさんが言った。アポロニアさんは手に取り、色々といじっている。なんか、昔の猟師が被ってそうな帽子ね。どこかの部族のものだったんじゃない。クリスタちゃんは見たことある?」
「うん。お母さんが似たようなの持っていた。色は黄色いけど」
「そうなんだぁ・・・やはり、このあたりの部族のものじゃない?」
カールさんは、女性陣の発想が自分と違ったので、なんだか変な顔をしている。
「そういう反応だとは思わなかったが・・・例のアーチャー達のって可能性は考えなかったかい?」
「あ、そういうことか・・・拾ったんだ?」
「じゃ、例の人間もどき? うっそー、これは人間のじゃないの?」
なんだか調子が狂うって感じのカールさんは、帽子をクレメンスさんに渡した。
「う~ん、例のアーチャーはブロンドの女性? イメージがわかないわ・・・でもね・・・女性でアーチャーって、きっと美人よ」
「それは、おめぇの偏見じゃん」
「うるさいわね、女性でアーチャーなら、美人って相場が決まってんのよ」
クラウディアさんは、むっとしている。
「ていうか、私としては、アレクシスが偏見という言葉を使ったことのほうが驚きだわ」
アポロニアさんは、しきりに感心している。今度はアレクシスさんがむっとした。
「なんだかな。お前たちって、緊張感が足りないぞ。例のアーチャーのものかもしれぬのに」
「カール、そうだとしたら、荒唐無稽だわ。このあたりで人間が暮らせると思う?」
アポロニアさんの言葉に、カールさんが考え込んだ。
「だって、この帽子、魔物が被るものじゃないわよね。人間くさいもの・・・なんか、イタリアでも樵さんとか猟師さんが被っていた感じがする。ま、住んでないから知らないんだけどね。でも女性でしょう?どこの部族でも頭にかぶりものをするし、クリスタちゃんの家にも似たようなデザインのがあるっていうし。160年前に逃げていた人が落としたんじゃない?土の上に落ちなければ、かなり毛織物って持つらしいし・・・帰ったら、クリスタちゃんに帽子を持ってきてもらって、比較してみましょうよ。確かお母さんはアレマン人だったでしょう?」
クリスタは、こくっと頷いた。
「アレマン人の部族的な衣装だとしたら、同じ製法で作られているはずよね。民族衣装って縫い方とか統一されているはずよ。ベルタさんにも訊いてみましょう?」
アポロニアさんの猛追にカールさんは考えるのをやめたようだ。ベルタさんのお母さんがアレマン人だというのは、クリスタが貰った民族衣装で分かったのだった。
「わかった。ともかく、前に進もう」
今日は暖かい。街道には日があたって心地よい。あと、僕はこっそり例の新しい術を掛けていた。とりあえず、アーチャー対策だ。
「奴等、何人だったのだろう?」
「せいぜい5人から6人ってところね」
カールさんとクラウディアさんが話している。
「カールは、どう思った?」
「どうって何を?」
「女性アーチャーは美人っていう法則よ」
「あはははは。そう思うよ」
「笑い事じゃないわ」クラウディアさんのコメカミからピキピキっと音がしそうだ。
「ごめん」
カールさんは、それでも無理に話題を続けた。
「なんで、うろついていたんだろう?」
「パトロールよ。軍隊の斥候という感じじゃなくて、縄張りの管理みたいな感じじゃない?多分、定期的に回っているんじゃないかしら・・・」
「ということは、本拠地を中心にってことか」
「・・・そうじゃない?」
「クラウディアは、奴らが人間って可能性についてはどう思う?」
「そうだとしたら凄いわよね。でも、食料自給的には無理だと思う。城塞都市も塩砦も、みんな小麦粉とか帝国から輸入しているでしょう?
だから、あの帽子だけど、どこかで見つけてとったものかもね。ほら、廃墟の村とかさ。ダークエルフならあり得るわ。知らないけど、人間に感性が近いんでしょう?」
「うーん。ちょっと前に、ブルーノ神父様がいってたんだが、ダークエルフは、悪魔軍と一緒に地上に侵攻してきたんだそうだ。同じ種族だったエルフとは、相当前に分かれているので、見た目も考え方も違うというのが定説だ。地上にいたエルフ達は、遥か昔に、違う世界に転移してしまったらしい。戦士が死後に行くとされる世界の伝説のもとらしいが。
大侵攻のあと、悪魔軍は一旦撤退したのだが、取り残された魔物もいたし、自ら残った魔物もいたとのことだ。勿論、悪魔の地上戦略で、進駐したままの軍もあるわけだ。たとえば、オーストリア大公の山岳戦線でにらみ合っているリザードマンの軍勢とかな」
「もしかして、その残った中にダークエルフもいたかもって話?」
「うむ。そうなると、問題は食料生産だ。森の修道院で、ゴブリンたちが人間を奴隷にして小麦とか生産させていただろう?」
「てことは・・・ダークエルフが、人間の奴隷を使ってってこと?」
「いや、可能性は低いと思う。俺は、ダークエルフは、ゴブリンの生産した作物を略奪しているんじゃないかって思う。だから、争いが起きるんじゃないか?」
「へー、カールって結構、賢いんだね・・・」
「おいおい、結構って酷くないか?」
「・・・ごめん。傭兵団の団長はかなり賢いって法則を作りましょうよ」
「あははは、じゃ本にしようぜ。女性アーチャーは美人であるも載せるのな」
「うふふふ。そうね」
ずっと話を聴いていたアポロニアさんが笑った。
「あなた達、字書けるの?」
「アポロニア、それを言っちゃ、お終いよ・・・アポロニアが書けばいいのだ」
「羊皮紙とか、インクを買ってくれるなら、いくらでもカール列伝とか書いちゃうわよ」
「あれは高くて無理だよ」
「そうよね・・・でも、生き残れたら、老後にね・・・私たちの団の活躍した物語を書きたいと思っているのよ」
「いいね。たとえ吟遊詩人が讃えてくれてもさ、後世には残らないもんな。でも本なら残る。俺たちの生きた証だ。傭兵団長カールはイケメンだったって書いてくれよ」
「だめー、後世に残すなら、真実を書かないとね。修道女としての立場もあるから」
「頼むよ・・・わかった。悪口だけは止めてくれよ」
「大丈夫よ。アポロニアは砦一の美女で、カールは、ちょいイケメンだった・・・ぐらいなら書いてあげるわ」
カールさんは、がっくりきているようだ。そんなバカ話をしているから、十字路を過ぎてしまった。
「おい、カール。左に曲がるんじゃねぇのか?」アレクシスさんが後ろから叫んだ。
「あ、そうだった。まてよ・・・あの帽子、もしかしたら、廃村からゴブリンが盗んだかもしれないな・・・そっちのほうがしっくりくる。実際にゴブリンが人のものを盗んで、身に着けているのも確認されているからな・・・」
カールさんは立ち止まって考えている。
「あぶねぇぞ。見事な標的だぜ・・・今なら当て放題だ。串刺しになりてぇのか、このボケ」
カールさんは気づいて低い姿勢になって、盾を構えて、警戒態勢をとった。
「すまん」
「まぁ、グリュックリヒ(ラッキー)だったな。次はねぇぞ。十字路の真ん中だからな。東西南北あちこちから射かけられたら逃げられねぇだろう・・・頼むぜ」
僕たちは、一旦北の森に逃げ込んだ。木の下に座り、どこからも見通せない場所に陣取った。今日のアレクシスさんは、鋭いね。いつもジャベリンを3本手にもっているのだが、今日はパイクだけを持っている。長くもないし、短くもないパイクだ。
僕は昨夜の武器倉庫での会話を思い出した。
「森の中で戦うって、ムズイよな・・・どう思う、使徒様は?」
「いや・・・分からないです」
「そうだよな。変なことを聞いてすまん。ま、クラウディアも遠くの敵を射るのは止めたらしいしな」
「それで、明日の予備の矢を入れ替えたんですか・・・」
「そうなのけ? そうか、あいつやるな・・・俺様もやるとこみせねぇと、兄として示しがつかんぞ」
(いつから兄になったんですか・・・)
「いいか・・・覚えとけよ。遠投が効かないところでは、得物の長さが命取りになることもある。騎士だって、森の中の突撃は超危険だからな」
「そうなんですか?」
「そうよ。例えば、馬が走ってきてだ。そこを通ろうとしたときに、急にロープがぴーんって張られてみろよ。まず落馬だな・・・下手すりゃ、首を折っておっ死んじまうぜ。
戦場では、落馬で死ぬやつ多いらしいぜ。落っこちたら、すぐに敵に抑えられちまう。気を失うことも多いからな・・・鎧とかの隙間、顔とかを刺されて一巻の終わりっってやつだ。
平野だと敵なしだが、森だと厳しい。罠も多いしな。森はレンジャーの天下だぜ」
(ずっと話しているけど、明日の武器が決まらないと僕も困るんだよな・・・)
「どうした?変な顔すんなや・・・わかった。明日の得物は・・・これにする。
ジャベリンは半分な・・・いつもすまんな。助かるぜ、王子様に荷物運びとか、城塞都市の連中に知られたらやべぇもんな」
「いや、公爵様も宮宰様もご存じですよ」
「そ、そ、そうなのけ?」
「はい」
アレクシスさんの顔色が悪くなってきた。
「ちょ、ちょっと待てよ。激ヤバじゃん・・・」
「大丈夫ですよ。僕がそういうことしていれば、悪魔にも僕が誰だか分からないとか、混乱するだろうって言ってましたから」
「ほんと?ほんとにほんと?」
僕は大きく頷いた。
「なんだかな・・・心臓に悪いぜ。あ、これは俺が身に着けてもっていくので、ジャベリン減らすだけでいいぜ。じゃ、明日もよろしく!」
アレクシスさんは、さぁっと寮に逃げていった。
「じゃ、街道を北上しよう。この地図だと、街道の西の森にあることになっているが、距離が書いてない。とにかく、丹念に探していこう」
街道は、少しずつ登っていく坂道だが、森の中は起伏が激しかった。この森で、どこにあるかわからない、鉱山を探すのは困難だった。
下草があまりない森なので、草をかき分け歩くということはない。しかし、低木や藪はある。敵からの襲撃を警戒しつつ、あちこちの藪をつつくような作業の連続だった。
「今夜はエールがうめぇぞ・・・」
僕は、アレクシスさんが、こういう時は、実は弱音だということに気付いていた。
「わかったよ。アレクシス。とりあえず、飯にしようぜ」
「え?ここで食うのか?」
「まさか・・・遠くから射抜かれちまう。使徒様、そうだな・・・山城の中庭で飯でも食うか?」
「お、いいね・・・砦からあの城に行かされている奴らの顔でも見てぇな」
「そうだよな・・・まてよ・・・上の許可がないとダメかもな・・・」
「カール団長、期待させておいてそりゃねぇぞ」
「すまん、でも、奴らがホームシックになっても困るぜ。一緒に転移門で帰らせてくれとか、騒ぎになっても困るだろう?」
「それもそうだな・・・じゃ、弓の練習場近くでどうだ。飯のあと、使徒様の実験とやらもできそうじゃん」
「そうしよう。使徒様?お聞きになってらっしゃいましたら、お願いします」
「はい。喜んで、転移門!」
僕らは、転移門の中に喜んで入っていった。ご飯が待っているんだもんね。
Ⅱ 練習場でお昼ご飯
皆、わーいという感じで転移門から出てきた。今日はきつい作業だからね。解放されると喜んじゃうのは分かるよ。
「どこで食べますか?」クリスタが訊いている。
「そうね、空いていれば待合室?」アポロニアさんが皆に訊いている。
「今、弓練習している人いないから、多分空いてるわ」
「じゃ、行こうよ」
待合室は、誰もいなかった。ここには、椅子だけでなく、テーブルもあるので、丁度よかった。すこし暗いけどね。暖炉はあるが、火はついていない。薪もなかった。
「確か外に薪が置いてたわよ。取ってくるわ」
「火をつけてもすぐには燃えないぜ」
「大丈夫よ。ね、クリスタ」
クリスタは、コクっと頷いた。
「秘密にしてくださいね」
クレメンスが薪をもって、クラウディアの後から入ってきた。どんどんと、暖炉の中に空気が通るようにうまく並べた。井桁風だね。
「じゃ、頼むね、クリスタ」
「はい」
クリスタは、凄い形相で暖炉の前に立った。そして、手をぎゅっと握りしめ。黙って薪を見つめた。いきなり、ぼっという音がして、薪に火がついた。
「おー」
「すげぇな・・・」
「暖かいよ。ありがとう、クリスタ」
「クリスタすごいね」
皆に褒めてもらったクリスタは、ニコニコだ。
「ね、クリスタって、火つける練習してるでしょ?」僕は訊いてみた。だって、上手なんだもん。
「えへへへへ。あのね、毎晩、料理とか暖炉の火おこししてるの。だって便利だもん」
そうなのか・・・
すぐにクリスタの荷物が開かれ、お昼ごはんがテーブルに並んだ。なんてことはない、ヴルストとライ麦パンだ。それにキャベツの酢漬け。
「おい、火に炙るといいんじゃね?」
アレクシスさんが暖炉でソーセージを炙りだした。いい匂いがしてくる。
「うは、これでエールがあるならなぁ・・・」
「カール、午後の任務に差し支えるからダメ」
「わかってるよ」
カールさんは、革袋から水を飲んでいた。
「あとで、水を補給しないとな」
なんだか幸せなお昼だった。
Ⅲ 帽子の行方
シュテファニーは、あちこちの藪をつついて回った。
「やはり、無いわ・・・見つけられちゃったのかも」
「だとしたら、やばいかもな・・・しかし、このあたりで落とした自覚はあるんだろう?」
マルコが一緒に探しながら話かけてきた。
「やつら、知能高いはずだから・・・帽子に気付くはず。帽子の意味も理解するわね」
「もう、諦めよう。それより、奴らの先回りをしないと、村が危ない」
「そうね・・・まずは危険が差し迫っていることを教えないと・・・」
一人ずつ、街道を渡っていく。ニコーレが途中でとまって、しゃがんでなにかを拾った。街道を早足で渡ると、私に合図してきた。
「よし、次、シュテファニー行け」
「はい」
私は走って街道を渡った。そして、ニコーレのところに並んだ。ニコーレが地面を指でさした。そして、弓に矢を番えて、援護体制を取った。
私も矢をと思ったら、ニコーレが、
「地面に置いた羽を見て、あなたのでしょ? あ、べとべとしているから、触らないほうがいいわ」
私は地面を見た。私の帽子に差してあった、美しい鳥の羽だった。しかし、羽は大幅に乱れ、なにかべとべとした粘液のようなものに包まれている。羽の根元をもって、持ち上げて匂いを嗅いでみると、これが異常に臭かった。獣の匂いだ。
私は落ち込んでしまった。嫌な気分だ。
最後に走って渡ってきたマルコが異変に気付いて近づいてきた。
「どうした? そんな顔して」
「みて、これ」そう言って私は帽子の羽飾りを指さした。気持ち悪いので地面に捨てたのだ。
「あ、帽子の羽飾りじゃないか・・・帽子は無かったのか?」
「そうなのよ・・・あれば気が楽になるのだけど。これ、汚くなってしまったから捨てるの」
マルコは羽を拾い上げ、同じように匂いを嗅いで捨てた。
「臭いな・・・獣に、あむあむされた感じだ」
「多分、山猫ね・・・山猫ちゃんは、鳥が大好きだし。うちの猫も気を付けないと、すぐにあむあむしようとするもの」
「ああ、ニコーレんちの猫か・・・帽子も山猫が持っていったのだろうか?」
「それはないと思う。犬なら、ああいう古いフェルトの匂いとか好きだけどね・・・」
「じゃ、狼か?」
シュテファニーが首を振った。
「アンデッドが怖いみたいで、あまり東には来ないみたいよ」
「狼も怖がるアンデッドか・・・」
北側を警戒していたアンドレアスが、やってきた。
「どうやら、大丈夫みたいだな。帽子は残念だが、諦めていこう。村に戻って防衛体制を整えないと」
マルコも賛同した。私たちは、街道に沿って東に進み、防衛線の発射台をやり過ごし、十字路についた。もちろん街道には出ていかないが。
「おい、マルコ、これ見てくれ」
アンドレアスが地面を指さした。足跡があったのだ。
「これは、どういうことだ?この丸いのは?」
「これは、石突じゃないか。それに、小さな足跡もあるぞ」
確かに小さめの足跡があった。このあたりは、街道から流れてきた水が良く溜まるので、足跡ができやすい。すこし離れたところもそうだ。
「こっちには、もっと小さい足跡がある。これは子供じゃないか?」
「村から誰か来たのか?ゴブリンは靴を履かない。こんな小さな足跡は・・・5歳ぐらいだな・・・全員の足跡は森へと続いているぞ・・・だめだ、ここから途切れている」
私たちの村の掟では、成人するまでは、村の外に出てはいけない決まりだ。
ということは、これは村人ではない。あのデカい足跡は、シュテファニーが見て震えあがった大男だろう。最低でも3人以上が確認できる。すこし小さ目な足が2人はいる。そして、子供が3人か?なぜ、子供がいるんだ?
マルコはすっかり混乱していた。あの卵から出てきたのは、光る鎧を身に着けた、悪魔の軍勢だと思っていた。少なくとも20人はいるのではないかとみていたが、足跡は、少人数だ。むしろ、複数の家族のようだった。子供がいるということが、マルコにとっては、想像できないことだったのだ。子供がいるなんて、人間のグループみたいじゃないか・・・
しかし、子供を連れ歩いても、大丈夫なぐらい、強いということでもある。マルコはますます混乱していくのであった。
アンドレアスが焦燥気味の表情で、行こうと言った。そうだ、一刻を争うのは、変わってない事実だ。ミスは許されない。折角こんな地獄のようなところで、160年以上も生き延びてきたのだ。どうか、私たちのささやかな村をお守りください。マルコは神に祈った。
もう少し先になりますが、地底湖の謎が・・・
もう1年以上まえの話です。回収されます。
まだまだ大量にお話があります。
プロット回収しないとです。
ブクマが増えると、書くスピードが速くなるかもかもかもかも・・・
よろしくお願いしやす。
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