VS西行寺幽々子
書いていて思ったこと、それは...無意識にネタを入れていた...後悔はしていない。
崟兒と妖夢が戦闘を行う少し前。霊夢達は崟兒に妖夢との戦闘を任せ、幽々子の元に向かっていた。
「ねえ、竜神!崟兒だけに妖夢を任せても大丈夫なの!?」
「大丈夫だろう。あいつは強い。崟兒は妖夢に勝てる。俺はそう信じているからな。」
「そう...なら、崟兒を信じましょう。それに、私も崟兒の強さは何となく分かる気がするから。」
へぇ、流石霊夢だな。会っただけなのにもう崟兒の強さを理解しているとはな。...さて、今は崟兒の心配も大切だが幽々子が何処にいるか探さないとな。俺はとりあえず霊夢に幽々子が何処にいるとか知っているか聞いてみる事にした。
「おい霊夢!幽々子は何処にいるのか検討はついているのか?」
「勿論よ!前にも同じ異変を解決したって言ったじゃない!」
「そう言えばそうだったわね。それで、幽々子は何処に?」
「白玉楼の裏にある大きな枯れた桜の木の所よ!その枯れた桜が西行妖よ!」
「枯れた桜の木...あれか!」
「ヤバいわね...既に伍分咲きしてるわ!」
「何!?時間は後どれぐらい持つんだ!?」
「詳しくは分からないけど、後30分ぐらいだと思うわ!」
「30分...ギリギリじゃないか!」
30分...くっ!これは予想より早めに片付けないと不味いか...この考えは霊夢達も同じ様だった。
「なら急がないとね。手送れになる前に!」
竜神達は西行妖の桜を止める為に、足を速めた。
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白玉楼の亡霊姫は静かに西行妖の前で飛んでいた。そして、その前には魔理沙が八卦炉を構えて既に戦闘態勢を取っていた。
「来たわね。博麗の巫女。」
「お!ようやく来てくれたか!霊夢!」
「全く、また面倒な異変を起こしてくれたわね幽々子。後魔理沙、帰ったらミッチリ説教するわよ。...竜神が。」
「おいちょっと待て!何で俺が説教しないといけないんだ!?」
「だって面倒だから。」
「...はぁ。さっきみたいに同じくだりになるのかしら?」
「ぐ...とりあえずこの話は異変を解決してからにしましょう。」
「そうだな。さっさと終わらせるか!」
「フフフ、そう簡単に終わらせはしないわよ?」
言うな否や、幽々子はスペルカードを撃ってきた。
「桜符「桜吹雪地獄」!」
「くっ!いきなりスペルカードかよ!」
「しかも弾幕の密度が凄いわね。」
「だけど、私の弾幕よりは少ないわね。神技「八方鬼縛陣」!」
霊夢は幽々子のスペルカードを超える威力と弾幕の量で全て相殺させてしまった。
「やっぱり流石ね。博麗の巫女の実力は。」
「当たり前じゃない。妖怪退治の専門が弱かったら意味無いじゃない?」
「確かにそれもそうね。さあ、もっと激しく美しい弾幕ごっこを!」
幽々子は霊夢に対して、更に弾幕を撃ってきた。
「霊夢!俺も参戦するぞ!」
俺が霊夢に参戦しようとしたが、霊夢は俺を止めた。
「駄目よ!竜神は最後の『切り札』なのよ!私がもしやられたら時の為に竜神は控えていて!」
「しかし!」
俺がそれでも戦おうとしたらアリスも止めてきた。
「待って。ここは霊夢の言う通りにして。」
「何故だ!?」
「多分、霊夢は勘で戦ってはいけないと言っているのよ。」
「か、勘だと?」
「そう。霊夢の勘は異常な程良く当たるのよ。」
俺はアリスの話を聞いて、紅魔館でレミリアが言っていたある事を思い出した。
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~紅魔館の回想にて~
紅魔館の外で休んでいるとレミリアが日傘を持って近付いてきた。
「あら、こんな所で何をしているのかしら?」
「ん?疲れたから休んでいるだけだが?」
「そう。竜神って外の世界から来たのよね?」
「ああ、まあ...来たってよりかは無理矢理連れてこられたの方が近いかな?」
「あー、紫は相変わらずなのね。」
「相変わらずって、紫って何時もあんな感じで無理矢理連れてくるのか?」
「そうよ。紫って気まぐれで外来人を連れてくるからね。」
「マジかよ。今度会った時にちょっと説教でもしようか。」
「妖怪の賢者に説教って...あなた余程な度胸を持っているのね。」
「度胸ってよりかはこれが俺の性格だからな。仕方ない。」
「ふーん。まあ、私には関係ないから良いか。」
レミリアと俺は少しの間世間話(?)をしていると、レミリアがふと思い出したかの様に俺に質問してきた。
「そうだ、竜神って霊夢の勘の強さって知っているかしら?」
「勘の強さ?いや、知らないな。と言うか勘って強さで表せれるのか?」
「さあ?分からないけど。」
「分からないのかよ!」
「まあ、だけど霊夢が勘で何かを言って来た時は従っておきなさい。」
「だから何でだよ?」
「再三言うけど、霊夢がもし勘で何かを言ってきた時はそれは確実に予知に近いから。」
「予知?」
「ええ。私みたいに運命を操れる訳では無いけど、それでも最悪な事態は避けられるはずよ。」
「そうか。分かった、覚えておこう。」
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俺はレミリアの言葉を思い出し、アリスの言う通りに戦いに参加しない事にした。...覚えておく何て言っておきながら忘れていたとか...はぁ。
「分かったよ。言う通りに参戦はしない。だけど援護ぐらいはさせてもらうぞ?」
「それぐらいは良いんじゃない?私も援護するつもりだからね。」
アリスはそう言うと、人形を周りに出現させた。...所で、一体何処に人形を直しているんだろうか?後でアリスに聞いてみるか。
「よし、俺も武器を出すかな!」
俺は武器を創造する程度の能力で唯一の遠距離武器の『神殺しの弓』を創造した。それにしても、弓以外にも別の遠距離武器を創造しておかないとな。弓だと風の影響を諸に受けてしまうからな。
「あら、竜神は弓を使うのね。」
「ああ、俺は何でも使うからな。」
...って、そう言えば幽々子って亡霊だったよな?物理攻撃って効くのか?俺がそう思ってアリスに聞こうとしたら、アリスが幽々子に人形で攻撃していた。...幽霊なのに物理攻撃が効くのかよ!?そう思っていたが、アリスの援護がありながら徐々に霊夢が押されているのが見えた。
「っと、今は余計な事を考えてはいけないな。...はっ!」
俺は矢を幽々子に向けて同時に三本撃った。しかし、幽々子はその矢を全てかわした。
「へぇ。今気付いたけど、面白い人間がいるのね。」
「今更!?」
「...どんまい竜神。」
何だろう。物凄く悲しくなってきた。俺って影薄いのか?そんな事を考えていたら幽々子はこちらに弾幕を撃ってきた。
「うおっと!危ねぇ!」
俺は幽々子の弾幕を全てかわしたが、幽々子は相変わらず余裕の様子だった。
「へぇ。人間にしては反射神経は良いのね。でもこれはどうかしから?桜花「桜吹雪花小町」。」
幽々子はスペルカードを使うと、俺に放ってきた。
「マジかよ!結界「幽玄ノ使い」!」
俺は創っていた能力の一つの「結界を操る程度の能力」で結界を作りだした。
「あら、結界も使うなんて本当に人間か怪しくなってくるわね。」
「人間だっての!所で余所見していても良いのか?俺のスペルカードは終わってないぜ?」
俺がそう言うと、先程の結界から幽々子がついさっき放ったスペルカードが放たれた。
「へぇ。私のスペルカードを反射したのね?」
幽々子は『反射』と言ったが、反射では無い。このスペルカードは相手のスペルカードを受けた時、そのスペルカードを『吸収』して『覚える』のだ。つまり、次からこの結界を使用した時に幽々子のスペルカードが結界から自動的に放たれる事が出来るのだ。更にこの吸収して覚えるのは重ね掛けが可能で、例えば、霊夢の夢想封印を覚えたら幽々子のスペルカードと一緒に結界から出す事が出来る。...何かチートみたいな結界を作っちまったな。と言うか結界か?これ?
「まあ、そんな事より俺にばかり相手にしていても良いのか?」
俺が言うな否や、霊夢が幽々子の背後から現れスペルカードを放った。
「竜神!戦うなって言ったのに!でも、おかげで幽々子のスキを見つけたわ!これでおしまいよ、幽々子!神霊「夢想封印」!」
「なっ!私とした事が...!」
幽々子は霊夢の夢想封印を防げずに被弾した。そして幽々子はそのまま地面に落ちて行った。
「ヤバい!このままじゃ幽々子が地面に!」
「大丈夫よ。こんな時の魔理沙なんだから。」
アリスが俺に近付いてそう言った。すると、俺の横を物凄い勢いで魔理沙が幽々子に突進をしに行った。そして、幽々子を見事に箒でキャッチした。...言っちゃあれだが幽々子が箒に干されているように見えてしまった。
「おーい!幽々子は大丈夫だぜー!」
「ふう。これで一件落着よね。」
霊夢はため息をついて安堵していた。しかし、俺には何故か違和感が残っていた。そして、その違和感はすぐに分かった。それは西行妖の桜が止まる事無く咲き続けている事だった。俺は急いで霊夢に聞いてみた。
「おい、霊夢!幽々子を倒したら西行妖の桜は止まるんだよな!?」
「ええ、そのはずよ?」
くっ...!やっぱりか!俺の嫌な予感は当たってしまったみたいだった。俺はすぐに霊夢に西行妖の異変を伝えた。
「じゃあ...何で西行妖はまだ咲いているんだ!?」
俺がそう言うと、 霊夢達は慌てて西行妖に目を向けた。そして霊夢達は愕然とした表情になった。
「何で!?確かに幽々子は倒したのに!」
「なっ!まだ咲いているだと!?」
「これは...不味いわね...」
「不味いなんてレベルじゃねぇ...このままじゃ、幽々子が消えちまう!いや、それどころか俺達も危ない!」
俺達は慌てて西行妖に攻撃をしてみる事にした。
「とりあえず攻撃をしてみるぞ!創造「天叢雲剣」!はぁ!」
俺は武器を創造すると西行妖を斬ってみた。しかし、傷が全くついていなかった。
「何!?傷が全くついていないだと!? 」
「竜神どくんだぜ!恋符「マスタースパーク」!」
魔理沙も西行妖にスペルカードを放ったが、竜神と同じように西行妖に傷を付けられなかった。
「な!?私のマスタースパークでも傷が付かないだと!?」
「この中で一番火力のある魔理沙のマスタースパークも効かないとなると打つ手が無くなってしまうわね...」
「何!?なら霊夢はどうだ!?」
俺は霊夢の方を向いたが、霊夢は焦っている様子だった。
「霊夢!?どうした!」
「...さっきの戦いでスペルカードを全部使ってしまったのよ!私とした事が予備を持ってくるのを忘れていたなんて...!」
「何だと!?アリスはどうなんだ!?」
「ごめんなさい。私のスペルカードはあまり破壊力の無いスペルカードばかりだから西行妖には効かないかもしれないのよ...それにスペルカードに必要な人形達も幽々子との戦いで全部使い物にならなくなってしまったのよ...」
「何だと!?くっ...万事休すか...!」
俺達は為す術もないと諦めかけていると、門の方から崟兒と妖夢が走って来ているのを見つけた。その時、俺は崟兒の能力を思い出した。そして、この状況を打破する作戦を思いついた。ただ、この作戦は一か八かの賭けになってしまうが...今の状況では迷っている暇は無い。
「おい、みんな!諦めるのはまだ早いぞ!もしかしたら西行妖を止められるかもしれん!」
竜神は霊夢達の方を向くと、そう叫んだのだった。
文章がちょっと(何時もの事だが)おかしい気がしますね。まあ、後悔はしていないから良しとしましょう!(良いのかそれで!?)